なぎなたは、なぎなたの修錬により心身ともに調和のとれた人材を育成する。

　

　なぎなたの正しい指導により、技を錬り、心を磨き、気力を高め体力を養うとともに、なぎなたの特性のなかに生きる日本のすぐれた伝統を守り、規律に従い、礼譲を尊び、信義を重んじ、毅然として広く平和な社会に役立つ人を養う。

　（財）日本オリンピック委員会（JOC）が実施する選手強化事業ジュニア対策の一環として、JOC加盟団体が開催するジュニア競技大会の質的向上を図り、大会における優秀な選手を表彰するとともに、将来、オリンピック競技大会や世界選手権等において、活躍が期待できるジュニア選手の発掘、育成を目的として、平成4年度より実施されている事業の一環です。

　

　

　

一、若い（わかい）力（ちから）と感激（かんげき）に

二、薫る（かおる）英気（えいき）と　純情（じゅんじょう）に

　

　

　

　昨年秋、吉田町で行われました国民体育大会なぎなた競技会の素晴らしい盛り上がりは、今も私たちに深い感動を呼び起こしますが、本日また静岡県武道館におきまして、JOCジュニアオリンピックカップ第12回全国中学生なぎなた大会が、このように盛大に開催されますことは、誠に喜ばしくうれしく思います。

　“礼に始まり礼に終わる”なぎなたは、長い歴史と伝統に培われ、日本民族の血潮の中で脈々と育てられてまいりました。私達は単にスポーツとしての勝敗のみを求めるのではなく、武道の特性である「相手を尊重する」「礼節を重んずる」「自己に打ち勝つ」などの優れた精神性を、大切にしていかねばならないと思います。

　本日、この大会に参加されました選手の皆様方には、日頃錬磨されました技を十二分に発揮されますとともに、友情の輪を広げ、よい思い出をつくられますよう願っております。

　そして、今後も「なぎなた」を通じて、正しい思いやりのある心と強健な身体を育むとともに、ますます勉学に励んで、21世紀を担う立派な人材となられるよう祈っております。

　終わりに、本大会開催にご後援いただきました関係諸団体並びに格段のご尽力を賜りました大会実行委員会、地元役員の皆様に深甚なる敬意と謝意を表しますとともに、今後なお一層のご指導とご支援をお願い申し上げ、ご挨拶と致します。

　

　

　

　

　JOCジュニアオリンピックカップ第12回全国中学生なぎなた大会が、盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げます。

　なぎなたは、単に勝敗や優劣を競うのではなく、日々の地道な稽古を通して心と体を鍛え、忍耐強い心や相手を尊重する態度を養うなど、豊かな人間形成に寄与する我が国の歴史と伝統に培われた武道であります。

　本大会が、なぎなたを愛好する全国の中学生を対象として、技術の向上と心身の健全な育成を目的に開催され、回を重ねるごとにますます充実しておりますことは、誠に喜ばしいことであります。

　中学生時代は、心身ともに大きな成長を遂げる大切な時期であり、なぎなたに打ち込み仲間と共に汗を流し活気ある生活を送ることは、皆さんのこれからの生涯においてもかけがえのないものとなることでしょう。

　大会に参加される選手の皆さん、日ごろの稽古の成果を十分に発揮されるとともに、ここに集う全国の仲間たちと交流を深め、友情の輪を広げられるよう希望いたします。

　終わりに、本大会の開催に御尽力された財団法人全日本なぎなた連盟をはじめ、開催地及び関係の皆様に深く敬意を表しますとともに、本大会の成功となぎなた連盟のますますの発展を祈念してお祝いの言葉といたします。