投稿
牡蠣イカダ曳航ロープに目印を!
梶山 吉計
私は会員になり10年、安全指導員として3年になりますが、何時も気になっている事がありますので投稿させていただきます。
広島湾では夏から秋にかけ牡蠣イカダが曳航されています。タグボートと曳航されるイカダのロープ間に何の印も無いので、ボート航行中にロープを横切りそうになるなどヒヤリとする事があります。
陸上(自動車)の場合は、法律により牽引する時は両車間の中心に赤い布等の目印の取付義務があり、他の車に対して判り易くしています。
海上においても何らかの目印になる物の取り付けを義務化して欲しい。
【例】発泡スチロールに赤旗を立て、ロープの中心部に付けて判り易くする等。
以上、海上に出る度に思っていることを書かせていただきました。
曳航ロープヘの目印取り付け義務化を誰がするのか(国、県、海上保安部?)判りませんが、関係機関で取り上げていただき義務化されれば、ヒヤリも無くなり安全に航行できると思います。
思いつくまま
荒牧昭洋
小安協今昔
私の知る限り、小安協は25年位前に設立され、その後、6年位で現在の社団法人瀬戸内海小型船安全協会になったような気がしています。しかし、それが何の意味が有るのかは、今でも明確には知らないのです。ただ何となく組織が大きくなり力がついてきたのではないか位に考えています。
私は昭和57年、矢野遊漁船(森永会長)の推薦で、私の属していた船越釣りクラブの仲間13人とともに入会しました。当時は本当に楽しい釣り師ばかりで、他の小安協会員との仲間意識も強く、釣りから帰ると三々五々集まり、今日の獲物を見せ合い、一杯やりながら仕掛けの事、網代の場所等、時間を忘れ話に花が咲いたものです。
しかし、今は船越釣りクラブだけでも50名と所帯が大きくなり、同じ船溜りに、何時、何処から、誰かも判らない人と船が沢山押し寄せ、足の踏み場も無い状況で、話どころか、挨拶もせず、隙さえあればゴミの土産を残して帰る始末、誠に情けない現状です。
ルール・マナーを守らない釣り師は船溜りのみでなく、海に出てからも多く見られ、嘆かわしい状況になっています。最近、自分勝手な釣り師がとみに増えた様な気がしてなりません。
このような状況を打破するため、本当の海の男として出来ること、又、協会としてやって頂ける事を改めてお願いしたいと思い、あえて投稿しました。
身近なボランティアを始めませんか!
近年、顕著に会員数が減少しつつあることは、総会に出席した方ならお分かりだと思いますが、文面を借りて、皆様に報告する事では無いような気がしますので控えさせていただくこととしました。
どうも、現在の会員の皆様に元気が無くなり、年が増えたのではと思われる節も無くは有りません。しかし、この現象は広島地区だけの様な気がしてなりません。
色々見聞きしたところでは、他地区の取組みには目を見張るものがあります。
私事で申し訳御座いませんが、小安協指導員以外にも二三、海に関する遊びをさせていただいていますが、そちらの方は活発な活動をしているようです。
小安協も総合的な発展をする時ではないかと思っています。例えば、大きな地震が有れば何かに協力するとか、台風が来て被害がでれば、これ又それなりの協力のしかたが有るのではないでしょうか。こんな事から知名度と人気が上がって、会として認知されるのではないでしょうか。
今や、世界中でボランティア活動は当たり前、黙って何もしないのは、少し恥ずかしい様な気がしますが、如何でしょうか。
会員のボランティアとしては、船釣り師だからできる小さな活動もあります。例えば、海を豊かにする森や魚付林の植林行事に参加する、海浜の清掃行事に参加する、万一の時に出来る範囲で協力する等があると思います。
先ず、身近な所から始めて見たいものですね。きっと胸に綺麗な空気が満ち溢れると私は確信しています。その時こそ、我々の会が大きく発展する時ではないでしょうか。
役所に係わる会ですから色々言い分も有ると思いますが、一歩踏み出してみては如何。安全で美しい海を目指し、微力ながらご一緒させて頂ければと思います。
小安協と遊漁(レジャーフイッシング)
これを読まれる方は、協会の会員が殆んどですので、今更とお思いでしょうが、敢えて遊漁の定義、現況等を書き写しさせていただきます。
*遊漁とは
・漁業者以外の人々が、レジャーを目的に、水産動植物を海面、河川、湖沼などで採捕することで、釣り、潜水、潮干狩りが主要なものである。
・水産動植物の採捕を目的にしないヨット、スキューバダイビング、海水浴などを含めて、海洋性又は親水性レクレーションと呼ぶ。
*遊漁の現況
・所得向上、余暇時間増大に伴って遊漁人口は増加し、1993年実施の第9次漁業センサツ結果によれば、年間延べ3,700万人を超えたとされている。
・海面船釣り遊漁の実態把握のために行われた1991年の農水省調査では、船釣り遊漁による年間採補量は、3万トンに達することが明らかになった。
・遊漁人口の増加、行動範囲の拡大に伴い、撒餌の無秩序な使用、漁具の損傷、不法採捕、プレジャーボートとの接触、漁港への放置など、漁業者と遊漁者とのトラブルが発生している。
*漁業者と遊漁との調和対策
・漁業と遊漁の調和への課題に対して、都道府県漁業調整規則、海区漁業調整委員会、漁場利用調整協議会などにより対応している。又、漁業者の兼業として営まれ、規則がなかった遊漁者を案内する釣り船に関しても「第一富士丸・なだしお衝突事件」という大事故の発生もあり、遊漁船業の適正化に関する法律が、1988年12月に制定・公布された。
同法は、1989年10月に施行されたが、(1)遊漁船業者の届出義務化、(2)全国遊漁船業協会による基準適合者の登録とマル適マークの交付が主な内容となっている。
・水産庁は漁業と海洋性レクレーションとの調和のとれた海洋利用秩序の確立に向けて、各界の専門家で作る海面利用中央協議会を1994年9月に発足させた。
以上の様なことが、既に事実として動いているにもかかわらず、私は今まで何をしていたのか、恥じ入るばかりです。
皆さんは何処までご存知でしたか。この状況を作った責任の一端は国・県にもあると思いますが、何とも我々が一方的に悪そうに見える原因は、船釣り遊漁側の声が届かないことにあると思います。
遊漁者の横の繋がりとしては、小安協しか見当たりません。皆で団結をし、言うべき事ははっきりと言い、守るべき事はきっちりと守り、漁業者との相互理解を深め、安全で美しい海を目指して頑張りたいと思っています。
MEMO
同調横揺れ
船体の動揺で船の復原性や保船に大きな影響を及ぼすのが横揺れです。
横揺れの中でも最も危険なのが同調横揺れです。
船舶が航走中、又は停船中に波浪を受け、船の横揺れ周期と波の出合い周期が同じか近いと横揺れは増大しで転覆する危険に陥ることがあります。これが同調横揺れ(横揺れの同調作用)と呼ばれています。
同調横揺れに陥った場合は、次により危険を回避することが必要です。
○ 針路と速力を加減して、波に出合う周期を変えて動揺を減少する。
具体的には、波浪が打ち込まない程度に減速し、船首斜め前方20〜30°から風浪を受けるように操船する。
○ 船尾斜め後方から波浪やうねりを受けるときが最も危険である。特に小型船舶は非常に危険であるので、このような状態にならないように操船する。
平成16年度第2回理事会の開催
平成16年10月6日、広島港湾合同庁舎において、平成16年度第2回理事会が開催されました。
会議では、平成17年度日本財団助成金申請を平成16年度に準じ申請すること等が審議され、いずれも事務局提案より承認されました。
ホームページ(掲示板)について
当協会のホームページを昨年9月中旬から開設しておりますが、平成17年3月からモーターボート・ヨット・水上オートバイ等に関して、色々な話題をアレコレ語り合う「掲示板」を公開します。
日頃から疑問に感じていること、知りたいこと、海・船のナイスショットなどを投稿していただき、交流と意見交換の場としてご利用下さい。
モーターボート・ヨット愛好者のご参加をお待ちしています。
掲示板の書き込みに際して、ID及びパスワードの入力の必要ありません。
訂正とお詫びについて
せとかぜ第51号(平成16年9月10日発行)14頁の「ご存知ですか 船のトン数」の記事の内、“船の容積で表すもの”を次のとおり訂正するとともにお詫びいたします。
1 船の容積で表すもの
(1)国際総トン数(International gross tonnage)
「1969年の船舶のトン数測度に関する国際条約」の規定に従い、主として国際航海に従事する船舶について、その大きさを表すための指標として用いられています。
条約の基準に基づいて算出された閉囲場所の合計容積に係数を乗じた数値に「トン」を付けて表すものとされています。
(2)総トン数(Gross tonnage)
わが国における海事に関する制度において、船舶の大きさを表すための主たる指標として用いられるわが国独自の指標です。
総トン数は、国際総トン数で算定した数値に、その数値を基準とした係数を乗じて得た数値に「トン」を付して表すものとされています。
(3)純トン数(Net tonnage)
旅客又は貨物を輸送するために使用される船舶内の場所の大きさを表すための指標として用いられています。
なお、船のトン数に関して、広島地区の会員様から、大正3年に制定され既に廃止されている「船舶積量測度法(誤った記載の根拠としました。)」及び条約に基づき制定された現行法である「船舶のトン数の測度に関する法律・同施行規則」並びにトン数の求め方等に関する詳細な資料をいただきました。厚くお礼申し上げます。
|