海上安全指導員パトロール活動を水上オートバイにより実施しました
8月8日、竹原方面の沿岸部で昨年に引き続き、水上オートバイによるパトロール活動を実施しました。
これは、ここ数年、若者による水上オートバイでの海水浴場付近における遊走により、遊泳者からの苦情が多く、「水上オートバイを愛好する者全てが同じではない!少しでも海洋レジャーにおけるマナーの向上に向けた指導活動を水上オートバイで行いたい。」という趣旨で実施しているものです。
今回は、当協会会長及び山村指導員の呼び掛けで15名の方が集まり、水上オートバイ10艇、プレジャーボート1隻により実施しました。午前11時、大串海水浴場に集合し、ここで当日のスケジュールを確認しました。
パトロール海域は、大崎上島(大串海水浴場)〜生野島(馬取海水浴場)〜大久野島海水浴場〜竹原市(長浜海水浴場、的場海水浴場)としました。
午前11時15分頃、第六管区海上保安本部広島航空基地所属のヘリコプターが、海上保安部が実施する海浜パトロールに併せ飛来しました。これは、山村指導員の要請で水上オートバイからヘリコプターへの吊り上げ救助が可能であるかの検証を行う目的もあったのです。
予めお願いしていたとおり、ヘリコプターに山村指導員が乗船する水上オートバイの上空でホバリングをして貰いました。私も同指導員の後部座席にて同行したのでこの時の感想を記します。
・ ヘリコプターから降りてくる風圧は大変強く感じた。
・ 風圧により生ずる海面の波の影響を受け、小型且つ軽量である水上オートバイは非常に流され易い状況にある。
・ 最近の水上オートバイは比較的出力が大きいことから、保船は可能であった。
これらの状況から、ヘリコプターから救助員が降下して、水上オートバイの負傷者を吊り上げ救助することは実施可能であるという印象を受けました。
午前11時30分頃にはヘリコプターによる確認も終了し、所定のコースをパトロールしました。
当日は非常に天気が良く、海水浴日和でした。そのためプレジャーボートによる魚釣り船や各海水浴場・砂浜での遊泳者並びに水上オートバイによる遊走者が多い日でした。
山村指導員を始めとした参加者は、炎天下の中、誰一人リタイアすることなく約18マイルの行程を約3時間に亘り根気強く一隻ずつ指導を実施しました。
本パトロールが修了した頃には、日焼けにより皆、顔や腕が真っ赤(黒?)でした。こうして、この日のパトロールはトラブルもなく無事修了しました。
しかし、今日一日、このパトロールを実施したからといって、何かが大きく変わるなどとは誰一人思っていません。こういった活動を地道に続けて行く事が、水上オートバイの愛好者及び海洋レジャーのマナー向上にとって大変有益であることを皆知っておられるから笑顔で最後まで頑張って頂いたものと思います。
大串海水浴場集合
PWによる指導状況
的場海水浴場での指導状況
ヘリコプターによる救助訓練
終わりに
これまで、人命救助訓練は呉海上保安部巡視船みささの潜水士の方々から色々とご指導を頂いて実施しておりましたが、今回、初めて水上オートバイをテーマにして行ってみました。
海洋レジャーの海域利用につきましては、ヨットやプレジャーボートの他、水上オートバイの利用が今後増してくるものと思います。
そこで、今回の企画をきっかけに水上オートバイの愛好者の方々に小安協の活動趣旨の理解を頂き、また、小安協側も水上オートバイについて認識を深めることができればと思ったものです。
そして、双方が小安協の会員として意見交換をしつつ相互理解し、共に安全で秩序ある海洋レクレーションの普及に寄与することができればと考えております。
また、水上オートバイによる海上安全指導員パトロール活動についても、こうした地道でたゆまない活動を今後とも実施していくつもりです。
当協会は、庭田会長のもと、活力のある「呉−竹原地区小型船安全協会」の復活に向け頑張っています。今後ともよろしくお願いいたします。
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