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琵琶湖岸を走る鉄道ローカル線の活性化に関する調査 報告書

 事業名 海岸線のローカル線を活用した地域交通の促進に関する調査
 団体名 関西交通経済研究センター  


2. 他地域における鉄道ローカル線利用促進の取組事例
 海岸線を走る鉄道ローカル線として、「北近畿タンゴ鉄道」と「土佐くろしお鉄道」を取り上げ、利用促進の取組などを以下にまとめる。
 
(1)北近畿タンゴ鉄道[KTR](京都府)
 
 
事業経緯
・北近畿タンゴ鉄道は、昭和57年に第3セクター方式による「宮福鉄道株式会社」として設立され、平成元年に現在の商号に変更している。
・路線は、昭和63年に宮福線(宮津〜福知山間/30.4km)を開業。平成2年には宮津線(西舞鶴〜豊岡間/83.6km)も開業され、営業キロ数は114km、駅数は32となっている。平成8年には、福知山〜天橋立間が電化されている。
・JR西日本と相互直通運転されており、大阪・京都から特急で直接乗り入れができる。特急運行本数は、自社・JR車両を合わせて22本となっている。
 
利用促進策
〇増収対策
・企画商品(団体臨時列車)→ 宮津市民号・舞鶴市民号・丹後由良みかん狩り号 等
・企画商品(定期列車)→ 炎の架け橋観賞ツアー・天橋立湯上りのビアテラス・かに会席プラン・ふれあい朝市と歩ら輪ぐツアー 等
・特急列車の季節停車 → 丹後由良・木津温泉 等4駅
・企画乗車券の発売 → 京都ビジネス自由席特急回数券・夕日ヶ浦で夏体験日帰りエキスプレスきっぷの受入・天橋立フリーきっぷの受入(JR・KTR・バス・店・施設の提携) 等
 
○利用促進協議会を組織
・沿線14市町で、「北近畿タンゴ鉄道利用促進協議会」を組織して、地域内の沿線住民の利用と地域外の観光客誘致の促進を図っている。
※フォトコンテスト・児童絵画コンクール(車内展示)・クイズ列車・キャラクター列車・ホームページ開設等。
※人的支援 → 沿線4市2町からKTRに対し、職員2名を派遣。
・出資元は、府市町は81%・金融機関や商工会で18%。
 
<宮津市の取り組み例>
・朝市を宮津駅からの送迎付きで実施
・市職員の公共交通機関利用を促進
・利用団体補助を実施 → 8名以上の利用で3割引き
(学校のクラブ活動の試合・遠征で主に利用されている。年間60〜90団体。) 等
 
<舞鶴市の取り組み例>
・イベント列車「舞鶴市民号」(かにツアー)の実施。
(参加人員約100名)
・KTR利用促進補助としてツアーへの支援を実施(クラブツーリズムと提携)。
・団体運賃補助の実施 → 鉄道を利用する市民又は市内に通勤通学する8名以上の団体に、一定区間運賃の3割を補助。
・市営駐車場利用者補助の実施 → 鉄道及び高速バス路線の利用者が市営駐車場を利用した場合、駐車場使用料減免額を補助する。例えば1泊2日で900円(1日1回300円、1泊300円で超過分を補助)。
※駐車券に利用証明印。
・市職員の出張における鉄道利用の義務付け 等
 
現況及び課題
・定期と定期外の輸送人員の比率は、かつては定期外が多かったが、最近は半々になっている。
・観光客が減っている。舞鶴若狭自動車道が開通して、車へシフトされていることが考えられる。
・海水浴客も、紫外線の有害性等により減っている。また、列車で海へ訪れること自体が減っている。荷物の移動が敬遠されている。近くに駐車場が無いと海水浴客は来ない。
・かつては雪が降ると利用者が増えたが、近年は車のタイヤが良くなり、除雪作業も迅速なので、冬でも車で不自由なく来られるようになった。
・定期は高校生が主。ただ、生徒数は開業時の16,000人から10,000に減っている。
・地元住民の移動も車に変わってきている。バリアフリーが課題であるが、旧国鉄時代の駅であり、対応すると全面改修になる。駐車場も殆ど無い。
・大阪や京都からのビジネス客の利用者数は余り変わっていない。
・カニツアーのリピーターは多いが、バスで来る。
・西舞鶴から東舞鶴への乗り入れは、ダイヤの問題や、東舞鶴駅での折り返し(現在は2車線で舞鶴線・小浜線の折り返しを行っている。)の問題があり、効果面からも検討に至っていない。
 
二次交通との連携
・バスは、丹後半島を回るものが少ないが連携はしている。夏場は半島を一周するボンネットバスが走っている。
・船は、天橋立〜一の宮や伊根湾めぐりなど便数も多く、15〜30分間隔で運行されている。
・レンタカーは天橋立と西舞鶴駅にあるが、乗り捨ても不可で不便である。
 
 
今後の取組み方針
・TVの取材や映画撮影の誘致に力を入れたい。伊根町への観光客が増加した時も、NHKのドラマがきっかけであった。
・インターネットの情報発信を充実していく。昨秋の台風の時もかなりヒットしていた。
・単体では難しいので、促進協議会と連携し丹後広域キャンペーン等で地域全体でのPRをしていきたい。
 







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更新日: 2019年9月21日

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