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8. 自由回答
 主な意見としては、車いす使用者への対応や昇降装置の設置等による「待合室・ターミナルの改善」、段差解消・いす席設置等による「船内のバリアフリー化」、乗下船時等における「係員による介助の充実」、乗船場とバス乗り場の距離の短縮・船とバスのダイヤ接続など「船とバスの連携」、身障者専用等の「駐車場の整備」などがあげられている。
(注:網掛けは、身体障害者の回答である。)
 
自由回答分類 市町村 年齢 性別
■待合室・ターミナルの改善
長崎壱岐の芦辺港のターミナルの改善が必要。 壱岐市 68 男性
ターミナルビルにエレベーターを設置して欲しい(エレベーターを設置できるターミナルビルを建造して欲しい)。 壱岐市 79 男性
大島並びに神湊波止場の待合室やその周辺をバリアフリーにし、全ての障害者が安心して利用できるものに是非是非していただきたい。 大島村 51 女性
待合室が不便である。不満あり。 志摩町 65 男性
待合室から船まで遠いのが不便である。 志摩町 65 男性
待合室が使いにくい(古い)。 志摩町 68 女性
雨風の時、船と待合室が遠いので船の所に待合室がほしい。 志摩町 70 男性
エレベーターやエスカレーター、動く歩道等を上手に使ってほしい。待合室のイスは障害者の負担にならない様なイスにしていただきたい。 壱岐市 65 女性
博多港フェリーターミナル(壱岐対馬)の待合室まで車イスで行けるようにすること。 壱岐市 65 男性
■船内のバリアフリー化
フェリーは船の設計が身障者、老人には不向き。特に階段が狭く急であり危険です。バリアフリーが全く配慮されていません。私の家内が身障者、下肢不自由3級で乗下船が大変ですので私がいつも付き添っています。 壱岐市 75 男性
フェリーの場合、室内にイスをつけてほしい(足が不自由で腰をおろすのが困難な人もいます)。 壱岐市 51 女性
旅客船やフェリーには車を積載場から各客室にエレベーターで行ける様にしてほしい。 壱岐市 76 男性
船もとにいすをそなえてほしい。 大島村 59 女性
船の乗り降りがしやすい、座席までの段差をなくす。代船も同じような船にしてほしい。 新宮町 79 女性
能古は船は乗りやすいけど、乗客の座る場所がないため、2階に行くのは大変だから今少し多くしてもらったらといいます。 福岡市 82 男性
■係員による介助の充実
船の船員のサービス向上。 壱岐市 50 男性
高齢化社会になり、もう少し船員さんの老人に対するあたたかい心を持って接してほしい。 壱岐市 58 女性
大島郷ノ浦に船で病院、買物に行っています。1日4回フェリーが通っています。便利です。船員達も良くめんどう見てくれています。安心して行かれます。 壱岐市 85 男性
乗客の乗り降りの時、職員の介助がない。 新宮町 59 男性
職員の教育。乗り降りの時の介助がなされていない。 新宮町 59 女性
対馬、博多間の乗組員の方は、みなさん親切にしていただいております。 対馬市 - 女性
係員による介助を充実させる。 福岡市 65 男性
■船とバスの連携
船とバスの連絡を改善。 壱岐市 67 男性
下船してバス乗場迄遠い、約1kmくらいある。 宗像市 85 男性
船とバスを利用する場合、待ち時間(船とバスの連絡)を短くしてほしい。夏の暑い時や冬の寒い時はお年寄りの方はからだにきついと思います。 志摩町 59 女性
バスの時間と出港の時間があえばよい。 対馬市 79 女性
■駐車場の改善
港に駐車場があるが、いつも止めるところがない。郷ノ浦港は早急に改善する必要がある。 壱岐市 71 男性
九州郵船壱岐対馬航路の港の駐車場の件です。乗船切符を買う建物に近い駐車場の一隅に、障害者専用の駐車場を設置して戴きたい。警察署より「駐車禁止除外指定車」(身体障害者使用車)の標章を交付されていますので、前面ガラスの見やすい箇所に掲出を義務付て使用させて戴きたいのです。バス便悪く、運転出来ますので、自家用車で港迄出かけるのですが、早目に出かけなければ駐車場が満車で、止める所が遠方になりますと、ターミナル迄歩行が困難な為何時も心配しながら出かけています。 壱岐市 69 女性
■その他
フェリー、ジェットフォイルのバリアフリーを是非実現してほしい。 壱岐市 50 男性
救急の時に漁船で連れて行く時に車からおろして、すぐ船に乗せれるような(船の所に車が横づけ)港がほしいです。潮の満干で、段差があってすぐ乗せられない。 壱岐市 58 女性
私は飛行機が苦手で島外に出るには100%船の利用です。夏の海は良いのですが、冬場の時化の際の船の大型化(ゆれ防止付)が欲しいですね。 壱岐市 65 男性
浮き桟橋にしてほしい。 北九州市 58 男性
離島は高齢化が進んでいるので、段差をなくし、手すりを付けたりエレベーターを付けたりとバリアフリー化が必要になってくると思う。 大島村 68 男性
手荷物を置く場所があれば良いと思う。小・中学生の島外での活動が多くなり、中学生は大人料金なので、中学生割引ができれば助かります。乳児・幼児を連れのためのしきり(個室)があれば、まわりに気兼ねしなくてすみます。以前、けがをしてタンカーで船に乗り、救急車ではこばれたのですが、船の入り口がせまくて大変でした。 福岡市 54 男性
階段やスロープに手すりを付けてほしいと思います。 対馬市 56 女性
ゆったりと過ごせて、バリアフリーが充実した船にしてもらいたいです。 対馬市 72 男性
現在、郷ノ浦港は何も問題はないようなので(乗下船に関して)他港も同様な形態になればと思います。 壱岐市 53 男性
障害者を優先する体制、施設を心がけて欲しい。(考え方として) 壱岐市 64 女性
基本的に改善すると云っても現状船では無理が生じます。フェリーの老朽化の為、新造を早急に計画して、全面的にバリアフリー化を設計することが必要と思います。(建造)壱岐〜博多、石田〜呼子航路、それが最大の改善策につながると考えます。 壱岐市 80 男性
玄海島航路ニューげんかい 船の乗り降りに病人用の担架も入らないし、従って車いすも通りません。出来たら、客用いすを1つ減らして乗り口をもう少し広くして頂きたい。急病人が乗るたびに困っております。尚、島民全員の願いです。 福岡市 92 女性
 
1. ケーススタディの概要
 本調査の対象地域・航路の中から、代表的な離島・航路(1〜2箇所)をモデルケースとして、地方自治体や交通事業者へのヒアリング調査および現地調査を実施し、バリアフリー化の実態や住民ニーズを詳細に把握するとともに、住民ニーズを踏まえた交通バリアフリー化の方向性および推進方策を検討した。
 
(1)対象地域の選定
 北部九州における離島航路は、航路の起終点(区間)と船舶の種類・規模に基づき、以下の4類型に整理される。
・大型フェリー航路(本土〜外洋型離島)
・小型フェリー航路(本土〜近海型離島、離島相互間)
・超高速船航路(本土〜外洋型離島)
・一般旅客船航路(本土〜近海型離島)
 ケーススタディでは、上記の4類型のうち3類型の航路が就航するため、1地域で多様な類型の検討が可能となる壱岐市(壱岐島、原島、長島、大島)を対象地域とする。なお、対馬市も大型フェリー航路及び超高速船航路が就航するが、壱岐市は、本土との移動における交通手段として海上旅客輸送の比率がより高い。
 壱岐市の港湾に就航する航路を類型別に整理すると以下のようになるが、交通バリアフリー法施行後に建造された船舶も就航しているため、同法施行前の船舶との比較検討も可能である。
 
表6-1-1 壱岐市内の港湾に就航する航路の概要
航路類型 航路名 事業者名 船舶就航年
大型フェリー航路(本土〜外洋型離島) 博多〜壱岐(郷ノ浦・芦辺)〜対馬(厳原) 九州郵船(株) 1989、1994
大型フェリー航路(本土〜外洋型離島) 壱岐(印通寺)〜呼子 九州郵船(株) 1983、1987
小型フェリー航路(離島相互間) 壱岐(郷ノ浦)〜渡良浦〜原島〜長島〜大島 壱岐市 2003
超高速船航路(本土〜外洋型離島) 博多〜壱岐(郷ノ浦・芦辺)〜対馬(厳原) 九州郵船(株) 1991、2000
 
(2)ケーススタディにおける検討項目
(1)バリアフリー化の実態
 バリアフリー化の実態を把握することを目的として、以下の地方自治体、交通事業者へのヒアリング調査を実施した。
 
表6-1-2 ヒアリング調査実施先
ヒアリング先 区分
壱岐市(企画担当) 地元市町村
壱岐市(航路事業担当) 航路事業者
福岡市 港湾管理者
九州郵船(株) 航路事業者
壱岐交通(株) バス事業者(離島)
西日本鉄道(株) バス事業者(本土)
 
(2)バリアフリー化に対するニーズ
 バリアフリー化に対するニーズを把握することを目的として、市町村の福祉担当にヒアリング調査を実施した。
 
表6-1-3 ヒアリング調査実施先
ヒアリング先 区分
壱岐市(福祉担当) 地元市町村
 
(3)住民ニーズをふまえた交通バリアフリー化の方向性及び推進方策
 (1)、(2)の結果及び住民アンケート調査結果をふまえ、各航路の概要及び一連の移動経路(港までのアクセス、旅客船ターミナル内、乗下船時、船内等)におけるバリアフリー化の現状と問題点について整理した上で、今後のバリアフリー化の方向性及び推進方策、交通バリアフリー化により期待される効果等を検討する。







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