103 ペリー艦隊掲揚星条旗(かんたいけいようせいじょうき) 【写真パネル】
一九世紀
原資料:アメリカ海軍兵学校博物館(写真提供:横浜開港資料館)
ペリー艦隊に掲揚されていたこの星条旗は、その後メリーランド州アナポリスの海軍兵学校に保管されていたが、第二次世界大戦終結時の昭和二〇年(一九四五)九月二日、東京湾内のアメリカ戦艦ミズーリ(Missouri)上において行われた日本の降伏文書調印の際に掲揚された。そこには、日米和親条約が日本を世界に開いた偉業であるというアメリカの評価がうかがわれる。
104 阿部家旧蔵雛段飾り(あべけきゅうぞうひなだんかざり)
江戸時代後期 鎌倉国宝館
雛祭は本来、中国の上巳の日に川で身を清める習慣が、平安時代に日本に取り入れられたことに始まる、厄払いの意味を持った行事だった。これが、幕府が日米和親条約締結の日を三月三日とした理由と思われる。
この段飾りは、阿部正弘の姪・豊子(とよこ)(幽蘭院(ゆうらんいん))が分家の白河(福島県)藩主・阿部正耆(あべまさひさ)(一八二九〜六四)に輿入れした際のもので、近代に阿部本家に戻っている。段飾りは、幕末近くに三段、五段、七段と高くなり、人形が小型化する一方で付属品が増えている。
105 阿部家旧蔵陶磁器調度品(あべけきゅうぞうとうじきちょうどひん)
江戸時代後期 鎌倉国宝館
江戸時代後期に陶磁器の調度品や飲食器が雛人形につくようになる。
106 阿部家旧蔵(あべけきゅうぞう)ガラス調度品(ちょうどひん)
江戸時代後期 鎌倉国宝館
雛人形の調度品にガラス器が盛んに加わるのも、江戸時代後期になってからである。
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