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デイ・アサン村共同水道プロジェクト
対象地域:フィリピン
申請隊員:稲葉 りか(平成12年度2次隊・養殖)
 
申請内容:
 約1000人の海上生活者からなるこの村は、乾季は水量が少なく干満の差によっても水量が変わり、淡水の供給が困難である。また、共同水道口が1つしかないため、水汲みにも労力を強いられている。水源の傍にポンプと貯水タンクを設置し、4カ所の共同水道を建設したい。共同水道ができれば住民の重労働軽減になる。また、子供たちが水汲みに取られていた時間を有効に使うことも期待される。
支援金使途:水道設置のための器具、機材等
 
活動の経過と報告:
 水道設備の継続的な利用やメンテナンス等を自ら行えるように、住民主体で工事を行い、予算管理、資材購入、現場監督を学校と隊員で行った。当初蛇口は4個の計画だったが、工事が予定より1ヶ月ほど早く終わったため、残った予算で蛇口とホースを追加し、合計9個の蛇口をつけることができた。そのため計画より広い範囲で安定した水を得ることができるようになり、子どもたちが水汲みに費やす時間や労働力が削減できた。また村民の全体会議により、共同水道の利用時間、管理費の支払い、清掃管理の責任者などが決められた。住民たちもたいへん喜んでおり、今後大切に使われることを期待する。
 
 
 
 







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