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2-2-2 乳呑ノ路海岸周辺(調査日:2003年7月15〜17日、19〜20日)
 海岸と段丘の間には、海岸性の草原が細長く連続する。段丘斜面から段丘上縁部にはササや高型草本が密生し、内陸へ向けて針広混交林が続く。海岸には岩礁が見られ、カモメやカラス、シギなどが採餌行動を行っていた。オジロワシの姿も見られた。ここでは、ミサゴの出現頻度が高く、給餌用の餌と思われる魚類を持ってノツカ川方向へ向かう姿を数回目撃した。
《確認できた鳥類》ウミウ、ヒメウ、ミサゴ、オジロワシ、イソシギ、オオジシギ、オオセグロカモメ、ウミネコ、キジバト、アマツバメ、アカゲラ、ビンズイ、ノゴマ、ノビタキ、トラツグミ、ウグイス、エゾセンニュウ・シマセンニュウ、キビタキ、ヒガラ、アオジ、カワラヒワ、ベニマシコ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 
乳呑ノ路海岸の環境
 
 
2-2-3 セオイ川(サラトフスカヤ川)流域(調査日:2003年7月17〜19日)
 温根別川の南西に位置する河川。河口付近の環境は草原と湿原。上流部は針広混交林、河畔は広葉樹で覆われ、特にオオバヤナギが多く目に付く。セオイ川(サラトフスカヤ川)の河口付近では、オジロワシの出現頻度が非常に高く、つがいの他、若鳥の姿も数回にわたり確認した。17日、海上沖にミズナギドリの仲間と思われる非常に大きな群れを目撃した。河口から数百m上流のレンジャー小屋の脇には、小鳥用の巣箱が設置されており、ヒガラが出入りしていた。小屋の周囲は針葉樹林で、コガラ・ゴジュウカラ・キクイタダキ、キバシリなどの混群が見られた。小屋から約2km上流の川辺で、シマフクロウの羽を発見した。
《確認できた鳥類》アビ・ウミウ、アオサギ、ビロードキンクロ、ミコアイサ、カワアイサ、オジロワシ、ヤマシギ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ウミガラス、キジバト、シマフクロウ、アマツバメ、アカゲラ、コゲラ、ショウドウツバメ、ハクセキレイ、ミソサザイ、コマドリ、ルリビタキ、ノビタキ、トラツグミ、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、キクイタダキ、キビタキ、ヒガラ、シジュウカラ、コガラ、ゴジュウカラ、キバシリ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、ベニマシコ、ウソ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 
セオイ川(サラトフスカヤ川)
河口付近の草原と上流域
 







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