日本財団 図書館


「しんかい6500」潜航地点と海域
 
(1)日本海溝 (2)伊豆・小笠原海溝 (3)南西諸島海溝 (4)マリアナトラフ (5)南部マリアナトラフ (6)大西洋中央海嶺 (7)大西洋中央海嶺 (8)東太平洋海膨 (9)東太平洋海膨 (10)北フィジー海盆 (11)パラオ海溝 (12)ヤップ海溝 (13)マヌス海盆 (14)インド洋
 
(2)無人探査機「かいこう」「ドルフィン−3K」「ハイパードルフィン」
 これらは、それぞれの母船(「かいこう」の母船は「かいれい」、「ドルフィン3K」の母船は「なつしま」、「ハイパードルフィン」の母船は「かいよう」)とケーブルで結ばれており、船上からのリモコン操作により、観察のみならずマニピュレーターを用いてサンプル採取などをすることができます。中でも「かいこう」は、ランチャー/ビークル方式という他の無人機とは異なった方式がとられています。すなわち、「ドルフィン−3K」等、一般的な無人機は、母船から繰り出されるケーブルに本体が直結された形で潜りますが、「かいこう」では、「一次ケーブル」と呼ばれる同様なケーブルが母船ランチャー(launcher: 水中発射台)の間に取り付けられ、さらにランチャーと本体(ビークル)とは二次ケーブルによって接続されています。そして本体は、ランチャーに抱えられるような恰好で目的の深度近くまで潜り、そこでランチャーから発進されて、二次ケーブルの範囲内(約50m)で行動します。このシステムにより、1995年3月に、世界の海の最深度(マリアナ海溝の10,911m)に到達することができました。なお、このランチャーには後述する「サイドスキャーンソーナー」が装備されており、曳航型探査機として単独で使用することもできます。それぞれの無人探査機の概要は、以下に示すとおりです。
 
かいこうの仕様
左:ビークル、カッコ内:ランチャー
全長 3.1m
(5.2)
水中速力 前進3.0ノット
2.0m
(2.6)
上昇下降1.0ノット
高さ 3.2m
(3.2)
光ケーブル 一次ケーブル 45.0mm×12,000m
空中重量 5.4t
(5.4)
二次ケーブル 29.5mm×250m
最大潜航深度 11,000m
(11,000)
   







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION