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第3回 全国災害救援ボランティア 全国大会inあいち Rescue Stock Yard 2003
はじめに
 「災害ボランティア」は、1991年雲仙普賢岳噴火災害、1993年奥尻島津波災害で萌芽し、1995年阪神・淡路大震災で日本社会に決定的にその存在を認知させた。その後も、ナホトカ号重油流出事故、福島・栃木、高知・津山、広島、東海、高知西南豪雨に代表される水害、有珠山、三宅島の噴火災害、鳥取西部、芸予地震など、毎年襲う災害は枚挙にいとまないが、そのすべての現場にボランティアが立ち、被災者支援活動を展開してきた。まさしく、日本社会における「災害ボランティアの文化」を創造してきた。「困った時はおたがいさま」という当たり前の助け合いが、どれだけ被災者への力と勇気を提供したかは計り知れない。しかし一方で、課題も多かった。無碍に被災地に駆けつけ、かえって仕事を増やす人、地域特有のルールが理解できない人、体制への批判に終始する人・・・。支援の方法や考え方の違いから様々なトラブルがあった。それは、私たちがまだ文化創造の途上であって、十分に成熟していない証でもある。
 今回開催した「第3回全国災害救援ボランティア全国大会inあいち」は、これらの課題に対する自浄の場として開催された。そして、災害ボランティアはこれまで、「災害後」に始動してきたが、具体的に東海地震への切迫と、あわせて東南海・南海地震への警戒が高まっているなかで、「災害前」にアクションを起こすことが必要だということ。また、「防災」や「災害救援」はボランティアだけのものではなく、産官学民の協働によって、効果が無限大に広がる可能性を秘めているということ。つまり、災害前にいかに備え、どう協働するかがこれからの私たちの課題である。
 役割上、特定非営利活動法人レスキューストックヤードが主催したが、「災害Vネットあいち」「震災がつなぐ全国ネットワーク」「全国災害救援ネットワーク」「東京災害ボランティアネットワーク」との共催であり、特に、この大会に向けて1年間に亘って毎月課題を練ってきた「災害Vネットあいち」の仲間の苦労があったことを強調したい。
 その他、各方面から、様々なご理解とご支援を頂いて開催できましたことに、改めて感謝申しあげます。
 
2003年5月28日
 
特定非営利活動法人レスキューストックヤード常務理事兼事務局長
災害Vネットあいち事務局担当
震災がつなぐ全国ネットワーク事務局長
全国災害救援ネットワーク幹事
栗田 暢之
 
プログラム
13:00 オープニング
・・・司会・NHK名古屋放送局 青木 由佳氏
 
主催者挨拶
・・・特定非営利活動法人 レスキューストックヤード 常務理事兼事務局長 栗田 暢之
 
来賓祝辞
・・・愛知県防災局長 山田 英通氏
・・・名古屋市危機管理監 岡嶋 守氏
・・・名古屋工業大学大学院システムマネジメント工学専攻長 中井 照夫氏
・・・日本財団 ボランティア支援部長 三浦 一郎氏
 
13:30 基調講演 「東海地震の切迫性と東南海・南海地震への対応」
・・・東京大学名誉教授・判定会会長 溝上 恵氏
 
14:30 基調報告 「国の地震対策の最新情報と『協働』の考え方」
・・・内閣府参事官(地震・火山対策担当) 布村 明彦氏
 
15:15 分科会
(1)啓発・ネットワークのための協働
(2)ボランティアセンターの協働
(3)初動72時間の協働
(4)情報の協働
(5)避難所における協働
 
17:30 交流会
挨拶
・・・特定非営利活動法人 レスキューストックヤード 代表理事 西田 又紀二
「三宅島の現状と課題」報告会
・・・東京災害ボランティアネットワーク 事務局長 上原 泰男







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