漂着ゴミの実態
海洋汚染
人間は古くから漁業、交通、貿易などを行う場として海を利用し、恵みを受けてきました。一方では、豊かな生活を求め大量のエネルギーを消費したり、有害な化学物質を投棄したりして、多くの汚染物質が海に流れ込み、生き物や生態系に影響を与えるようになりました。特に我が国は海に囲まれた島国です。海流の影響を受ける地理環境にあることから、海岸線にさまざまなゴミが漂着し自然環境を変えようとしています。
漂着ゴミの実態
漂着ゴミ問題は多くの環境問題と関連しています。
■海浜景観に関する問題→砂浜の消失、経済・観光資源の消失
■海浜地盤汚染問題→浜焼きによるダイオキシンの発生
■海洋生物への影響・被害問題→漁網、釣り糸による鳥、亀の死滅
■国際問題→有害物質の海洋投棄
我が国の漂着ゴミによる海岸汚染の実態を考えると、我が国のゴミもまた、近隣諸国はじめ太平洋上の遠い島々の海岸を汚染しています。海は世界を繋いでいる地球の財産です。いま、私たちは豊かな海、海岸を取り戻すために何を考え、何をするべきでしょうか。
漂着ゴミの軽減・防止対策を検討・確立するために、
■漂着ゴミの産出発生源の解明
■漂流・漂着ルートの解明
■国際間の海洋投棄の話し合い
■行政機関による科学的調査
■私たち一人ひとりの生活廃棄物の処理方法などを積極的に行わなければなりません。
生態系被害
海には、多くの汚染物質が流れ込み、蓄積されます。有害な化学物質の投棄、船舶事故、原油の流出、空き缶やプラスチック製品の陸上、海上からの不法投棄された廃棄物も海や海岸を汚しています。
■プラスチック製品の投棄
自然界では分解されないため、処理が難しく、大量のゴミになり、一部は海岸に散乱したり海に漂い、生物に害を与えています。
■網にからまる動物
海に漂う漁網の切れ端やロープ、捨てられた釣り糸などが鳥や亀などに絡みつき自由を奪ったり、飲み込んで被害が広がっています。
■ペレット(プラスチック粒子)の誤飲
海鳥や亀などの生物がえさと間違えてペレットをたべることにより、プラスチックの添加物として使用されている化学物質が体内で溶けだし、被害をおよぼしています。
■浜焼きの影響
漂着ゴミの「浜焼き」処理は、廃プラスチック類の焼却が多く、ダイオキシン類を発生させ、環境ホルモンの生態系におよぼす影響が考えられる。
水レンズ(水道水)
◆やってみよう
レンズを通すと、ものが大きく見えたり、不思議な形にゆがんで見えたりします。
水もレンズのように光を曲げることができます。
このレンズは、一般家庭の飲料水となる水道水が入っています。どのように見えるでしょうか。
濁水の入った水レンズ
◆やってみよう
レンズを通すと、ものが大きく見えたり、不思議な形にゆがんで見えたりします。
水もレンズのように光を曲げることができます。
このレンズは、生活雑排水が入っています。どのように見えるでしょうか。
水道水の水レンズと比較してください。
◆水質検査の方法
水の臭い、色、濁り、味、生物の生息等で判断できます。水の色は、ウォーレ水色計で測定できます。
水の色は、青色→緑色→黒色と変色してゆきます。
飲み水はどこから?
◆やってみよう
水道水、下水道水はどのような課程を経て、流れるのでしょうか。
また、雨水や川の水は飲み水として使えるか、パネルでためしてみましょう。
飲み水になるまでには、いろいろな課程を経て、私たちの飲み水となります。
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