被害・影響関係 38
題名 |
Impact of Caulerpa taxifolia colonization on the littoral
ichthyofauna of the North-Western Mediterranean Sea: preliminary results. |
著者名 |
FRANCOUR P., HARMELIN-VIVIEN M., HARMELIN J.G., DUCLERC J. |
誌名 |
Hydrobiologia |
年 |
1995 |
巻・号・ページ |
300/301:345-353 |
キーワード |
イチイヅタ、魚類集団、岩場、競争、帰化種 |
要約 |
フランス沿岸に事故的に移入した緑藻イチイヅタは、今なおフランス南東部沿岸域におけるいろいろなビオトープ(岩、砂、海草の藻場)に進入している。1992年の春から秋にかけて、イタリアとの国境の街、メントンのマルタン岬において、イチイヅタの沿岸魚類群に与える影響を水深3〜8mと、11〜25mのイチイヅタの生育していない海域と比較し推測した。イチイヅタは魚類群の構成と一般的なその量に関しては、大きな影響が見られなかった。つまり、魚類を排除しない現象が観察され、魚の行動(摂餌、繁殖、排泄)は、普通であった。しかし、魚類の密度とバイオマスは、イチイヅタに覆われたところはわずかに低かった。マイナスの関数関係は、イチイヅタに侵された場所のパーセントと、魚の集まる密度との関係で、春季の間に浅瀬で観察された。これらの観察にも関わらず、秋のイチイヅタの繁茂地域で、Labridaeのいくつかの種(Coris
julis 、Symphodusocellatus)や、Sparidae(Diplodus annularis)、Serranidae(Serranus cabrilla)にとっては、いい環境のようだった。
イチイヅタの存在と魚類の集まりの間には、簡単に数値で表す関係ではないことが、この事に対する最初の知見となった。 |
その他 |
地中海に移入したイチイヅタが、魚類群に与える影響を調べた最初の論文である。 |
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被害・影響関係 103
題名 |
Changes and degradation in a Posidonia oceanica bed
invaded by the introduced tropical alga Caulerpa taxifolia in the north western mediterranean. |
著者名 |
VILLELE X. DE, VERLAQUE M. |
誌名 |
Botanica Marina |
年 |
1995 |
巻・号・ページ |
38:79-87 |
キーワード |
イチイヅタ、ポシドニア・オセアニカ(海草)、毒性 |
要約 |
イチイヅタがポシドニア・オセアニカ藻場にとってどんな影響を与えるか、イチイヅタがある、ないといった、2地点を比較にて行った。冬の間は、両方の調査地点に違いはほとんど見られなかった。春季の初め、イチイヅタはポシドニアの低い密度の生育場所に侵略始めた。ポシドニアのタンニン細胞の構造の違い、葉の数、広さや長さの減少、白化、ネクローシスそして、最後には枯死が見られた。イチイヅタの影響は季節的な繁茂の違いに関連関係がある。最大の障害は、イチイヅタが一番ポシドニアの藻場に侵入し、イチイヅタ中のテルペン類含有量が最大になる夏から秋にかけて見られた。
イチイヅタに覆い尽くされた
ポシドニア・オセアニカの被害状況
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その他 |
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