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障害のある子どもの教育
 障害のある子どもが社会の一員として、可能性を最大限に伸ばし、自立し、積極的に社会参加していくために、学校教育の分野では、特別な配慮のもとに障害の状態に応じたきめ細かな教育が行われています。このような障害に配慮した教育は、盲学校、聾学校及び養護学校、小・中学校の特殊学級通級指導教室において行われています。
 
〈北海道の特殊教育〉
( )内は学校数、〔 〕内は学級数、〈 〉内は教室数(平成15年度)
盲学校(5)  盲学校聾学校及び養護学校には、視覚障害のある子どもを対象とする盲学校、聴覚障害のある子どもを対象とする聾学校、また、知的障害、肢体不自由または病弱・身体虚弱のある子どもを対象としてそれぞれの養護学校が設けられています。小学校、中学校、高等学校に対応して小学部、中学部、高等部があり、幼稚部を置いている学校もあります。
 障害のために、通学して教育を受けることが困難な子どもについては、先生を家庭、施設、病院などに派遣して指導を行う、いわゆる「訪問教育」を行っています。
聾学校(8)
養護学校 知的障害養護学校(37)
肢体不自由養護学校(9)
病弱養護学校(3)
小学校・中学校の特殊学級
○弱視特殊学級〔14〕
○難聴特殊学級〔25〕
○知的障害特殊学級〔861〕
○肢体不自由特殊学級〔165〕
○病弱・身体虚弱特殊学級〔68〕
○言語障害特殊学級〔74〕
○情緒障害特殊学級〔665〕
 特殊学級は盲学校、聾学校及び養護学校に比べ障害の程度が軽く、しかも通常の学級では、必要な指導を十分に行うことが難しい子どもを対象とし、小・中学校に必要に応じて設置される学級です。
 特殊学級には弱視、難聴、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、言語障害及び情緒障害の学級があります。
小学校、中学校の通級指導教室
○言語障害通級指導教室〈193〉
○難聴通級指導教室〈8〉
○弱視通級指導教室〈1〉
 通級による指導は、小・中学校の通常の学級に在籍している軽度の障害がある児童生徒に対して、各教科等の指導の大部分は通常の学級で行いながら、障害に状態に応じた特別の場(通級指導教室)で行うものです。
 通級による指導では、言語障害、弱視、難聴を対象にしています。
(道内の国立1及び市立3、私立1の養護学校数を含む)
 
[盲学校]
 点字を使って学習する児童生徒には、対象物に触って形や大きさを理解する力や白杖を使って歩く技能などが身に付くように指導しています。普通の文字を使って学習する児童生徒には、弱視レンズやコンピュータで文字や図を拡大するなどの工夫をして指導をしています。札幌、函館、旭川、帯広の各市に設置されており、現在、幼稚部から高等部まで197人の幼児児童生徒が在籍しています。
[聾学校]
 幼稚部から小学部においては、補聴器などを活用して話し言葉の習得を促したり言語力を高めたりする指導を行っています。中学部や高等部では、これらの指導の充実を図るとともに指文字や手話なども用いて基礎学力の向上に努めています。札幌、小樽、函館、旭川、室蘭、帯広、釧路の各市に設置されています。現在、幼稚部から高等部まで377人の幼児児童生徒が在籍しています。
[知的障害養護学校]
 小学部では、基本的な生活習慣や日常生活に必要な言葉の指導など、中学部では集団生活や人とのかかわり、職業生活についての基礎的な事柄などの指導を行っています。高等部では、将来の家庭生活や職業生活に向け、職業教育の充実を図っています。札幌、北広島、新篠津、函館、七飯、上磯、今金、余市、黒松内、夕張、美唄、南幌、雨竜、鷹栖、東川、美深、稚内、小平、紋別、北見、生田原、伊達、室蘭、平取、静内、帯広、中札内、釧路、中標津の各市町村に設置されています。現在、小学部から高等部まで2,824人の児童生徒が在籍しています。
[肢体不自由養護学校]
 各教科等の指導を行うとともに、歩行や衣服の着脱、食事など日常生活に必要な運動・動作の指導、コミュニケーションの指導などを行っています。また、児童生徒が自らの力で学校生活を送ることができるよう、施設・設備にも様々な配慮をしています。札幌、函館、岩見沢、旭川、網走、白糠の各市町に設置されており、現在、幼稚部から高等部まで761人の幼児児童生徒が在籍しています。
[病弱養護学校]
 各教科等の指導の他に、隣接している医療機関との密接な連携のもとに、病気の回復意欲の向上を図ったりする指導を行っています。病気などにより登校が困難な児童生徒に対しては、病院などのベッドサイドでの授業も行っています。札幌、函館、八雲の各市町に設置されています。現在、小学部から高等部まで135人の児童生徒が在籍しています。
(文中の児童生徒数はすべて平成15年5月1日現在)
 
[特殊学級] 特に必要がある場合には、障害に応じた特別の指導を行っています。
 
(人) 弱視 難聴 知的障害 肢体不自由 病弱・身体虚弱 言語障害 情緒障害 合計
児童
生徒数
小学校 9 20 1,432 184 55 138 1,131 2,969
中学校 5 10 844 63 42 25 522 1,511
(平成15年5月1日現在)
[通級指導教室] 障害に基づく種々の困難を改善・克服するための指導を行っています。
 
(人) 言語障害 難聴 弱視 合計
児童生徒数 2,214 65 8 2,287
(平成15年5月1日現在)







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