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3.2.3 コンポーネントの設計
 
3.2.3.1 熱交換器の設計
 実証試験機用、また実機用(前段(高温側)、後段(低温側))それぞれについて熱交換器の設計を行った。設計は仕様を株式会社ササクラ殿に実施頂いた。
 
(1)実証試験機用熱交換器
○熱交換器の強度検討
・適用法規/規格は、高圧ガス保安法 特定設備検査規則 第一種特性設備。
・管の肉厚は上記規則に従い確認し、十分な肉厚で設計した。
 
○伝熱管の材料選定
・熱交換器用継目無ニッケルクロム鉄合金管(JIS G4904)にて計画を進めた。その他候補としては、ボイラ熱交換器用合金鋼鋼管JIS G3462、またボイラ熱交換器用ステンレス鋼管JIS G3463などが挙げられたが、高温強度、耐食性などの観点から上記のニッケルクロム鉄合金管を選定した。
・伝熱管はNCF800TB(インコロイ800)にて計画している。
 
○システム構成
・加熱源は都市ガスによる熱風加熱とした。熱風発生器の主な諸元は表. 3-2-4のとおり。当初は電気ヒータで検討を進めていたが、電気容量が最大210kWと大きいこと、またヒータとして適当なものがないため、熱風加熱方式とした。
 
表. 3-2-4 熱風発生器の諸元
項目 単位 数値
熱風量 Nm3/h 3300
熱風温度 610
熱交圧損 kPa 0.07
加熱蒸気温度 450
ガス供給圧力 kPa 6.9
電源電圧 V 200
ガスバーナ燃焼量 kW 930
燃料 - 天然ガス
 
・バーナの燃焼量制御は加熱蒸気温度にて行う。
・冷風ファン量の制御は熱風発生器出口温度にて行う。
 
○フローシートと組立図および外形図
 実証試験機用熱交換器のフローシート、組立図、外形図をそれぞれ図. 3-2-11〜13に示す。
 
○運転方法など
運転時間:試験機最大300H/年、実機8000H/年(メンテナンス間隔5000H)
運転パターン:試験機 任意(長期休止もあり)、実機DSS、WSS(長期休止もあり)
起動方法:起動時はまず水を循環させ、熱交出口の温度が設定レベルに達したら、噴射弁に送り噴射を開始する。(循環設備必要(脱気機との関連))
停止方法:噴射弁ストップ⇒熱交換加熱ストップ⇒温度低下を確認してポンプ停止
 
(2)実機用熱交換器
 実機用では、過給機の前後に熱交換器を配置する。過給機の前段(高温側)、過給機の後段(低温側)それぞれについて検討を行い、熱交換器を設計した。
 
○熱交換器の強度検討
○伝熱管の材料選定
・いずれも実証試験機用熱交換器の設計に同じ。
 
○データシートおよび外形図
 実機用熱交換器のデータシートの一部を前段、後段それぞれ表. 3-2-5、6に示す。また実機用熱交換器の外形図を前段、後段それぞれ図. 3-2-14、15に示す。
 
表. 3-2-5 データシート(前段)
項目 単位 胴側 管側
全流量 Nm3/h、kg/h 42000 3600
入口温度 520 250
出口温度 410 450
交換熱量 kJ/h 5700000
総括伝熱係数 W/m2K 47.0
設計圧力 kPa(G)、MPa(G) 400 36
 
表. 3-2-6 データシート(後段)
項目 単位 胴側 管側
全流量 Nm3/h、kg/h 42000 3600
入口温度 300 30
出口温度 230 250
交換熱量 kJ/h 3360000
総括伝熱係数 W/m2K 40.0
設計圧力 kPa(G)、MPa(G) 150 36
 
図. 3-2-11 フローシート(実証試験機)
 
図. 3-2-12 組立図(実証試験機)
 
図. 3-2-13 外形図(実証試験機)
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