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3.2.2 超臨界水噴射弁の試験
 
(1)応答確認試験
 後述の噴射弁テスト装置にて超臨界水噴射弁の高圧N2ガスによる応答確認試験を行った。まず供給N2の圧力35MPa、シリンダ模擬容器内圧力を25MPaに設定し、針弁リフト時間約5ms(クランク角22.5deg)を狙ってリフト量の確認を行った。試験結果を図. 3-2-6に結果を示す。
 アクチュエータの電流通電指令時間5msに対して、針弁は無駄時間0.5ms、立ち上がり時間1.5ms、立下り時間1msの良好な応答が得られた。
 リフト量は目標1.5mmに対して、最大1.4mmと若干少ない結果となったが、アクチュエータの調整により十分目標値確保が可能な範囲にある。再現性も良好である。
 またここで、簡単にアクチュエータ部について説明する。図. 3-2-7にアクチュエータ部の組立図を、図. 3-2-8に本噴射弁の作動原理のモデル図を示す。今回採用したアクチュエータは磁気により伸びる超磁歪材を用いたアクチュエータである。
 今回のアクチュエータは、超磁歪材の回りに巻かれたコイルに電流が流れ磁界が発生すると、超磁歪材が伸びてパイロットバルブが開く構造となっている。バルブが開くと、針弁上部の圧力が開放され、針弁がリフトして噴射が行われる構造となっている。
 
(2)噴射量計測試験
 噴射量の計測結果を説明する。試験は供給N2圧力35MPaにて、シリンダ模擬容器圧力を閉じて数回噴射させ、噴射前後の容器圧力差から噴射量を算出した。試験はアクチュエータへの通電時間をパラメータに約20回噴射を行い測定した。結果は図. 3-2-9に示すとおりで通電時間に対して比例で噴射量が増える傾向が確認できた。それぞれの通電時間での噴射波形を図. 3-2-10に示す。
 
図. 3-2-9 噴射量計測結果
 
図. 3-2-6 噴射弁の応答(5回の重ね合わせ)
 
 
 
 







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