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9月〜10月 稲刈り
 かまを借りて使い方を教わった。いねをつかむ手、かまを持ってその稲(いね)の切り方を教わりました。稲(いね)の持ち方は親指を上にして、切り方はひねるようにして切るそうです。葉はうすい黄緑になっていました。そこへ渡辺さんが機械を持ってきました、自分達はとても苦労してやったのに機械は一列を1分位で刈り取っていきました。機械にはすごい力があるのだなあと思いました。
(峰台小学校4年A・U)
 
 今年は天候が悪かったので稲刈りがおそくなったとの説明でしたが、普通ならいつ頃ですか。
(峰台小学校4年M・N)
 
 9月11日イネかりをしました。イネの根もとの方を持ってかまで切りました。こつは、かまを少しななめにして切るといいそうです。ちょっとこわかったけど楽しかったです。その後機械でイネをかるところを見ました。
(峰台小学校4年K・H)
 
 10月2日私達は稲刈りに行きました。稲をカマで刈って、わらでたばねて結ぶ作業をしました。この作業は簡単そうですが固く結ぶのが大変しんどい作業です。カマを使うときは指を切らないよう注意が必要でした。稲刈りだけでもこんなに疲れたのに、ここまで稲を育てるには沢山の作業がありました。稲を刈った後、ダッコク・乾燥・モミスリそしてようやく玄米、米作りは大変だなあとあらためて思いました。
(八栄小学校5年Y・I)
 
 稲刈りは4時間にわたって行われ大変でした。長そで、長ズボンという格好とむし暑さから倒れそうでした。でも最後のほうでもうお終いだと思うと楽しくできました。また機会があればやりたい。稲刈りをとおして農家の人の苦労を味わいました。そこで機械化が進むのだと思います。
(八栄小学校5年M・F)
 
 
 はじめてイネをかまで切ったので、さいしょドキドキしていたけどだんだんなれてくるとワクワクしてきてこうゆう体験ができていいなあと思いました。機械は早くていいなあと思いました。田んぼのイネ作りを教えてくれてうれしいです。
(峰台小学校4年A・M)
 
 10月3日稲かりをしました。始めに稲をまとめわらで結んで脱穀機(だっこくき)まで運ぶのを担当しました。次に稲かりをしました。稲は切りにくかった。自分達の作ったお米で、PTAのおもちが作れてうれしかった。また、稲を育てたい。
(夏見台小学校5年R・O)
 
 僕たちは、平沢先生から「親指を上にして稲をつかみ、低く根っこから刈るのだよ」と教わってから始めました。僕は最初はりきってやっていたけれど途中から疲れて、汗をかきながら最後までやりとおしました。終わりの頃切りきれない稲があって、思わずしゃがんで切っていましたらそこに大きいヒキガエルがピョンと飛び出てきてびっくりしました。
(夏見台小学校5年Y・O)
 
 稲は、ヒエや沢山の雑草の中で元気に育っていたのでうれしかった。5月から10月までの5ケ月間、雑草との競争でよくがんばったと思いました。私もこの稲のようにがんばって生活をおくりたいです。これから、わらやお米でいろいろなことをしたいとみんなと考えています。
(八栄小学校5年H・T)
 
 イネをかり終わって一ヶ月も経った田んぼを見に行きました。切った部分からまた新しいイネが生えていました。そこに、沢山のイナゴや、バッタ、カマキリ、団子虫、カエル、が見つかりました。
(峰台小学校4年K・H)
 
 私は、初めて稲(いね)かりをしました。今年は冷夏だったのでちゃんとお米がなっているか心配していました。田んぼに行ってみると沢山の穂(ほ)が重そうにたれているので安心しました。平沢先生の説明をよく聞いて、けがをしないよう注意して、稲かりの作業を始めました。田植えをした時は一カ所に二・三本しか植えていなかった稲が20本くらいに増えていてびっくりしました。稲はカマでザクザクと切れました。4・5株まとめてわらでむすぶ作業がむずかしかったけどやってみるうちにコツをおぼえたので楽しくなってきました。ボランティアの人たちや平沢先生がお手伝いして下さったのでうれしかったです。穂についているもみの数を数えたら80粒はありました。大しゅうかくでした。楽しかったです。
(市場小学校4年E・Y)
 
 
 
 全てはじめての体験 この体験で娘が一回り大きくなった気がします。田植えから収穫、そして脱穀、脱穀すれば白い米が普通だと思っていた、毎日食べている米がこんなに大変に作られている事を体験し、お米の大切さを強く感じたようでした。
(K)
 私は子どもの頃、米作りや野菜つくりをしたことはありません。子供が穂をはずし茶色の米粒を見たとき「ヘェ〜」っと感心してしまいました。そして籾を剥いてでてきた米、あれが玄米というものですか。白米しか知らない私はなんか損をしているみたいです。色々な事が経験できるのは素敵なことですヨネ。
(T)
 自分達で収穫した稲穂を籾擦りしていた様子はとても楽しそうで、うれしそうでした(食べられる事を考えていたようです)。お米になって味わった日は「かめば噛む程、甘くなってすごくおいしかったよ!」と早速報告してくれました。私は玄米を食べた事がないのでチョツトうらやましかった。・・・省略
(K)
 宿題の籾すり、ちょっとだけ手伝うつもりが、私のほうがおもしろくなって半分位やってしまいました。田舎にでも住んで居ない限り自分でお米を食べれるまでに育てて・・という事は体験できないこと。良い体験をさせてもらったと思います。本人もとても楽しくお米作りをしたようです。
(T)
 宿題の「ご飯をたいておにぎりを作ってみよう」では、親子共々楽しい時間を過ごすことが出来ました。たいていご飯を炊く時間というのは忙しいので、つい私一人でご飯支度をしてしまい、ゆっくり教えてあげるという機会もありませんでした。米をとぐ事からスイッチを入れるまで一人でやらせたのは初めてだったのですが、何に対しても興味深々で積極的に取り組んで行ったので私も安心して任せることが出来ました。出来上がりもふっくらと炊けおいしかったです。全部で五個のおにぎりを作ってくれました。
 学校では実際に稲から半年間かけて育てたようですが、このような経験があったからこそ今日の経験は生かされたのですね。何でも作る事の大切さ大変さを身体と心で感じることが出来たのではないでしょうか。このような気持ちをいつまでも大事に持ち続けてほしいと願います。先生もご苦労様でした。
(S)
 
峰台小学校は、11月13日、お世話になった方々を招待し、おにぎりを作って、感謝祭を行いました。
 
感謝状
 
こども達のあいさつ文
 
 八栄小学校は、餅米を活用した料理・食品を調査検討し、餅・赤飯・〜お菓子まで数十種類調理して、11月12日試食会を実施しました。
 市場小学校は、12月16日児童達が父母の協力を得て餅をついて、感謝の勉強をしました。
 夏見台小学校は、3学期に「餅」について勉強します。
 各校とも稲わらを利用して、縄(なわ)をなったり、ぞうりを作ったりの授業は、3学期に企画されています。
 
 
父母通信を読んで
 お父さん、お母さんの頃はこの様な「総合的な学習」は無く、農家で無ければ食生活も米離れで育ったので、玄米を食べるなんて、吃驚されたことでしょう。米作りは市民の親子の参加を歓迎しています。これからも是非「米づくり」に参加して下さい。米作りを共に体験することにより親子の会話も増え収穫の感動・喜びを分かち合えることは子供の情緒教育にも役立つと考えます。瑞穂の国に生まれた私達の食の原点を考えるとても大切なことと思われます。
(大河内)
 
都市市民が生き物に出会える場
 人間は自然を改変して、都合の悪い生き物は排除してきました。
 ところが大自然は雄大で、恐ろしく、次から次へと多様な生き物の反乱を受け、このままでは、人間は心身の病に苦しみやがて絶滅するでしょう。そのことに気付いて二十一世紀を迎え「排除でなく共生」への転換が始まりました。逃げ去った生き物を呼び戻す環境再生・生態系復元の運動が展開されています。
 草ぼうぼうの水田、雑草と共生している稲、田んぼの動物・虫たちを観察すると、害虫・益虫・天敵など驚きの世界でした。安易に、農薬・化学肥料と機械化に頼る米作りでなく、この様な米作り体験の教育も必要かと思います。
 そして海老川調節池は「自然再生法」によったエコパークで、ここを訪れ「ふれあい・学び・環境づくり・憩い・地域作り・拠点」としての機能を期待しております。
(平沢)
 







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