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ぐーちょきぱぁつうしん
2002年12月
不登校を語る親の会 「ぐーちょきぱぁ」
 親同士で運営し、悩み・体験を出し合い、情報交換などをする自助グループです。参加自由なので、気軽にのぞいて見て下さい。
・毎月第1土曜日 10:00〜12:00
・倉敷児童館 Pあり(有城の山陽ハイツ下)
【連絡先】TEL/FAX 086-429-1743 木村
参加費100円
子連れOK
子どもの遊び場あり
 
by Misato
 
音楽サークル「らら」のクリスマス会へのお誘い
 音楽サークル「らら」のクリスマス会にご一緒しませんか!?
 「らら」は倉敷養護学校の高校生をメンバーの中心にした合奏グループです。日頃の練習の成果を聞いていただき、お茶とケーキそしておしゃべりを楽しむ会を開きます。
☆12月21日(土) 午後1時より
☆ぐーちょきぱぁ広場にて
☆参加費1人100円 (何か食べるもの一品持ち寄ってくださると、うれしいです!)
※参加希望の方は、12/18(水)までに西山 422-5058へご連絡ください。
 
岡山県教育委員会との懇談会にして参加して
 去る11月26日(火)岡山県教育委員会指導課生徒指導係の先生方(3名)との懇談会がありました。不登校親の会・フリースペースなどの6グループ8名、15時から16時半までの約1時間半、不登校当事者の声を届けるべく、意見・要望・質問・提案などが活発に話されました。話題の口火は、いつも全国不登校数トップ10に入っている岡山県の教育について。学校以外での学び育つ場の必要性や当事者からのヒヤリングの機会を設けて欲しい、フリースペースに通うための学割の件など内容は多様。わずかな時間でしたが、こうして話し合える場が持てたことは、教育行政と当事者のギャッブを埋めるためにも大いに意義あることだと思いました。指導課の先生からも「子ども達のためを考えている」との言葉をいただき、子ども達がしっかりと育つ為に大人は何をすべきかを共に考えていければと思いました。そして次回があることを期待しています。(西山)
 
西村ビル3階県庁会議室にて。指導課の先生方。
 
ぐーちょきぱぁ広場だより
【今月の予定】
◎12月11日 2:00からミーティング。
◎12月18日 クリスマス会
◎12月25日 お休み
◎その他 「身体を動かしてリフレッシュ」
12/6(金)13:30〜16:00
福祉プラザ体育館
※来年は1/8から広場がはじまります。
 
 ☆11月6日広場で「ピザ作り」をしました。
 こね機で作った生地ですが、意外と弾力があり、延ばすのも一苦労。自分達でトッピングしたオリジナルのピザはお味も格別!!
 いつもよりたくさん食べちゃった!かな?☆
 
 
毎週 水曜日10時〜15時
八王寺町133-4(旧山田外科)
 
「青い部屋」 岸川悦子作 ひくまの出版 (1400円)
「本当に大切なことって何だろう?」
 本当に大切なことって?食事の時に「いただきます」と言ってから食べること?中学校に入学して良い成績を取るために小学生のうちから英語の勉強をすること?社会の勉強がにがてなので、地理の復習をかねて家族で旅行すること?病気がちな子供が病気にならないように、無理矢理にでも運動させること?
 「何、これっ!」って思うかもしれませんが、これらの事は「青い部屋」の本の中の主人公である徹(とおる)君のお父さんが徹君のためを思って、本当に一生懸命してきたことです。徹君はどうなったのでしょう?6年生の2学期の始業式の次の日の登校中に道で倒れてしまいました。そして38度くらいの熱が続くので入院して検査を受けるのですが、結局どこも悪くないということで家に帰って来ました。不思議なことに、家を離れると熱は下がり、帰宅すると熱が出るのです。そして退院して来た徹君に、お父さんは声もかけず、徹君も青いカーテンのある自分の部屋に入ったきり、出て来られなくなります。
 徹君は「父さんは、いつも決めつけるように言う、父さんには相談という言葉がないらしい」と不満そうな顔をすると、お父さんの方は「人生、いつも先手を取れ、人よりも一歩先に歩く事が人生の勝利につながる」と言うし、それを横で聞いていたお母さんは冷ややかな目で見ているという家族だったのが、おばあちゃんの死やカウンセリングがきっかけとなり、「本当に大切なこと」について考えるようになっていきます。
 そして、お母さんは「大切なのは形より心よ」と徹君に声をかけ「もう強制しないから、一日中寝ていたければそうすれば良いわ、一生学校に行きたくなければ行かなくったって良いわ。死ぬわけじゃあないもの」と言います。お父さんも徹君の苦しみを理解しようと、努力し始めますし、徹君自身も少しずつですが、自分でまわりの空気を動かそうという気持ちになってきます。
 いつも私が参考にしている本の中では、親には子供を育てる責任を委ねられているとはいえ、「子供をいらいらさせたり、気落ちさせたりしないように」と励まされていますが、子供の性格や年齢にあわせて、又心を大切にしながら、子育てできているだろうかと、この本を読んで、あらためて考えさせられました。
 又「最上の肉を食べながら、憎しみがあるよりも、愛する人々と共に野菜を食べる方が良い」という言葉もありますが、本当に楽しい食卓というのは、例え「いただきます」は強制しなくても、口から出てくるのではないかと思います。そして心からの言葉でなければ「いただきます」と言っても、価値がないのではないかなとも思うのですが、皆さんはいかが思われますか?
 子供向けの本でしたが、色々な事を考えさせられる一冊でした。
(小林篤子)
 
ぐーちょきぱぁ広場だより
【今月の予定】
◎1月8日 広場始め
◎1月15日 ミィーティング(予定)
◎1月下旬 子供たちによるフリーマーケット(予定)
 
 「ぐーちょきぱぁヤング通信」が子供たちの手で発信されています。2003年度版ご期待ください。
 
 
毎週 水曜日
10時〜15時
八王寺町133-4
 
LET'S GET!
 「ぐーちょきぱぁつうしん」も2003年3月で3年目を迎えます。倉敷の不登校親の会もネットワークで結ばれ、公民館等の施設利用がしやすくなりました。また、教育行政に当事者からの提言をしていこうという動きもあります。今年新たな展開が期待できそうです。これからも不登校に関しての情報を、ささやかながら提供できればと思っております。ご意見・ご感想・本や講演会の紹介等ございましたら、下記までお寄せください。
FAX086-422-5058西山







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