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◆21世紀若者賞◆
東京国際学園高等部(とうきょうこくさいがくえんこうとうぶ)「えがおがラオス」
東京都渋谷区
 
 不登校の生徒を受け入れる学園の生徒達が、文化祭、フリーマーケットの売り上げや募金箱への寄附を集めてラオスに学校を建てる活動を続け、現地を訪れて人々の生活に触れ、相互の理解と交流を深めている。
(推薦者 社会貢献支援財団 事務局)
 
Members of "Egao ga Laos"
Tokyo Kokusai Gakuen High School
Shibuya-ku, Tokyo
 
 Students from a school that accepts those not attending school have been working on building schools in Laos, with proceeds from school festivals and flea markets and donations from fund-raising boxes. The awardees have visited Laos to attend inauguration ceremonies and made friends with local people through homestay and deepen mutual understanding.
 Recommended by the Secretariat of the FESCO
 
 東京国際学園高等部は不登校の生徒や在来の学校に馴染まない生徒を受け入れて教育する高校である。1992年に創立された。通信制高校と提携し、生徒は通信制高校の課程も同時に受け、高校卒業資格を得る。生徒数は3学年全体で450余名、1クラス20〜30名である。
 同校では、文化祭やバザーを通じて募金を行い、慈善団体に寄附する活動をそれ迄も続けて来たが、1995年に生徒から「目に見える社会貢献をしたい」との要望が出され、1996年11月の文化祭から貧困に苦しむラオスの子供達を支援することとした。生徒の有志で「えがおがラオス」というグループを作り、文化祭や生徒が開くフリーマーケットからの収入に加えて、同校周辺の店に募金箱を置かせてもらって寄付を集め、学校不足に悩むラオスに学校を寄附することにした。
 1999年4月、首都ビエンチャンから北西の山岳地帯にあるバンビエン市パッポ村に小学校を寄附した。2001年12月には同市ファオイサガオ村に中学兼高校を寄附した。両校の建設費用には650万円を要した。開校式には毎回生徒と教師が現地を訪れ、ホームステイを通じて地元民と交流し、現地の自然と人々の生活に触れる。
 この貴重な体験により変貌した生徒も多い。過去43人が同地を訪れた。現在3校目を同市ビエンサイ村に建設中であり、生徒達の募金活動が続いている。
 
 
受賞の言葉
 ラオスでは学校が約3,000校不足していると言われています。東京国際学園高等部では、過去に不登校を経験した生徒が中心となり、1996年から現在までバザー、文化祭などを通じて学校建設資金を集め、3校の学校をプレゼントしました。現在は、4校目の建設に向けて街頭募金をしています。一人でも多くの子供達が楽しく学校に通える様に、これからも努力していきたいと思います。
 
 
 
 







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