日本財団 図書館


〜〜〜〜〜Willクラブについて〜〜〜〜〜
【活動目的】
○高機能自閉症児・者の親や関わりを持つ人が、障害に対する正しい知識を学ぶ。
○親どうしの交流や意見・情報交換。
○当事者側からの情報の発信(世間への理解を求めるため)
 
【活動内容・計画】
○勉強会
*高機能自閉症に関する文献の読み合わせ
*講師による講演会、ディスカッション
○レクレーション、親睦会
*会員どうしの交流
*本人、子ども達の交流
○定例会、外部講習会の情報交換、茶話会
○療育施設、学校等の見学会
○情報、関連資料の送付
 
【会員種別と会費】
○千葉県支部会員
 日本自閉症協会千葉県支部の会員
*自閉症協会手葉県支部に既に入会している場合
 Willクラブの年会費は0円
(自閉症協会、地区支部の年会費5500〜6000円)
 
*自閉症協会千葉県支部にこれから入会する場合
Willクラブの年会費 0円
日本自閉症協会入会金 3000円
日本自閉症協会年会費 2500円
千葉県支部年会費    1500円
地区分会年会費 1000〜2000円

   合計 8000〜9000円
翌年度から年会費 5000〜6000円
 
・各地区分会より、協会の年会費と分会の年会費の請求書が送付されますので支払ってください。これから入会される場合は、入会金も納入してください。
・Willクラブからは、本年度分の通信費のみ請求します。
 
○他県協会会員
 日本自閉症協会の会員で他県支部の会員
Willクラブ年会費 1500円
・協会年会費等の支払については、各支部の納入方法に準じてください。
・Willクラブからは、年会費と本年度分の通信費を請求します。
 
○非自閉症会員
 日本自閉症協会入会せずWillクラブのみ参加
Willクラブの年会費 6000円
・年会費、通信費をWillクラブより請求します。
○通信会員
 日本自閉症協会の千葉県支部に入会している人に限定。
 定例会・勉強会にあまり参加できず資料の配布のみを希望する方です。
Willクラブの年会費 0円
・千葉県支部会員と同様
○特別会員
 日本自閉症協会の千葉県支部、又は地区支部の賛助会員になっている人に限定
Willクラブの年会費 0円
(自閉症協会の賛助会員の年会費 3000円)
・千葉県支部会員と同様
 
●通信費・・・資料の郵送費を入会時、会員更新時
 (4月)に納付
全会員 1000円(一年分)
●参加費・・・会が主催する講演会やイベントの参加費(参加者のみ)
会員外より割安(約半額程度)で参加できます。
※自閉症協会正会員になった場合、協会ニュース「いとしご」や地区支部発行の会報誌、協会主催の講習会・イベントのお知らせ等が配布されます。
 
 できるだけ日本自閉症協会に入会していただけますよう、お願いいたします。
 
代表 伊丹英徳
立ち上げの経緯と方法
 平成12年当時、岡山県では、自閉症児への支援体制が県南部を中心に整備されつつあるなか、高機能圏の子どもたちへの支援はまだまだ不十分なままと言わざるを得ない状況にありました。わが子の場合も普通クラスで浮いた存在となり、いじめの対象になることも多く、教育関係者からさえも理解が得られず、せめて親同士が連携し彼らを支援することの必要性を強く感じていました。
 そこで、専門家(旭川荘)の協力により、高機能広汎性発達障害と診断された子を持つ数人の親たちに呼びかけ、平成12年7月29日発起人会を開き、親の会を発足させました。主な活動は、教育関係者への理解と教育現場での適切な支援を得る為の広報活動及び勉強会、子どもたちの居場所を確保する為の「仲間づくり活動」を、月一回のペースでスタートさせました。
 
会費、会員数、活動内容
 
会費 24,000円/年 (半期 12,000円)
会員 25家族 (基本的に夫婦での活動参加を条件にしています。)
 
活動内容
・発足〜1年半
 親と専門家の話し合いや広報、勉強会を中心とした活動内容であり、子どもたちの活動(「仲間づくり活動」)は担当のボランティアと自由に遊んだり、友達やボランティアと会話を楽しんだりするということが主流で、まずは子どもたちが楽しみながら参加できる環境を作り出すことが目的でした。
 広報活動については、子どもたちの正しい障害理解や適切な対応方法を分かり易く説明した「小冊子」を作成し教育現場に配布すると共に、具体的な支援についてのセミナーを年代別にシリーズで開催しました。このセミナーでは具体的な事例を中心とした内容のもので、大変分かり易く回を重ねる度に多くの教育関係者の参加がありました。具体的な支援の為のセミナーは、その後も内容を充実しながら年に数回定期的に開催し多くの参加者があります。
 
・1年半〜現在
 「仲間づくり活動」は子どもたちとボランティアのみで活動を進めていましたが、今までの実施方法では親とボランティアとの共通認識が得られにくく、ボランティアが本当の意味で子どもたちや家族のことを理解できないのではないかと言う意見が出てきました。また、親についても他の子どもと接することで、わが子のことを今まで以上に理解することが出来るのではないかとの意見も出ました。そこで、親とボランティアとの協議の結果、平成14年8月より、親も参加した活動に変更し、ボランティアと子どもが1対1で活動を行なう「個別活動」を30分、体育館を使用して4箇所のゲームコーナーを設けて場面設定型で活動を実施する「集団活動」を40分、またみんなで参加する「集団ゲーム」などを実施することとし現在に至っています。
 これに伴い活動とは別に「打合わせ会」を設け、親とボランティア、スーパーバイザーの話し合いの場を持ち、活動内容や目標を決定しています。また、親と一緒に協議する「打合わせ会」以外に、ボランティアのみで話し合いをする場を設け、ボランティアの思いを汲みとり、親とボランティアと専門家間の連携のもとに会を運営していくスタイルに定着しつつあります。
 ボランティアは最低でも1年以上継続して参加することを条件とし、「個別活動」の内容等を親と話し合い、1年間の目標に少しでも近づくよう、毎月の活動後にその日の活動に関して親とボランティアで確認をし合う時間をもっています。「集団活動」では、がんばりカードを使用し、子どもたちのがんばりを評価し、子どもたちのやる気、達成感、自信につながればと考えています。
 また、中高生たちは、参加する側から、ゲームなどを企画運営する側にまわり彼らの意見を取り入れた活動も行なっています。
 
 下記に定例会(仲間づくり)のスケジュールと毎月の活動の流れを示します。
 
仲間づくりのスケジュール
9:50-10:00 集合
10:00-10:10 始まりの会挨拶:**サン(子どもたちの中から任命)
10:10-10:40 個別活動:小学生は個人の活動を話し合い:中高生(青い春グループは、別室で話し合い)
10:40-11:10 集団活動
11:10-11:40 全体活動:各班に分かれて、自己紹介ゲーム
11:40-12:00 ミーティング:個別の担当と親御さん
ボランティアのグループリーダーと青い春グループ(中高生)の親御さん
12:00-12:10 終わりの会挨拶:***サン(子どもたちの中から任命)
12:10-12:30 ボラミーティング
 
毎月の活動の流れ
定例会(第2日曜日)《親・子ども・ボランティア》
打ち合せ会・勉強会(第4土曜日)《親・ボランティア》
(定例会の反省と次回活動の検討と勉強会)
運営委員会(第1木曜日)《代表・副代表・グループリーダー・ボランティアリーダー》
(各グループとボランティアの意見を受けて次回活動の協議)
次回定例会
 
支部との関係
 当会は、県支部とは別組織、別会計で活動しています。しかし、子ども達が抱える問題は、本質的には自閉症そのものであり、彼らへの支援は、自閉症に関しての支援そのものであると考えています。
 このため、会員のほとんどの者は、県支部にも席を置いており、未加入の会員には、県支部への入会を促しています。
 また、県支部の組織は今年度より変更され、各部会のリーダーは、知的障害を伴う自閉症児の親と知的障害を伴わない自閉症児の親各1名づつが、任命されることになり、当会の役員も部会のリーダーに任命され、それぞれの親が連携して、自閉症児のための支援活動を展開しています。今後も支部とは様々な活動において協力しながらよい関係を保ちお互いが連携して自閉症児のための支援活動を行なうことが出来ればと考えています。
 
現在の課題
・ボランティアスタッフの確保及びレベルアップ
 当会では、子どもたち一人一人に専任のボランティアをつけているため、継続して活動に参加していただけるボランティアの確保が課題となっています。このため、各大学に人材の派遣を依頼していますが、子どもたちに永く関わりを持っていただける人材の確保のために、教育関係者向けセミナーと会の見学会をセットにするなど、教育関係者を巻き込んだ活動を検討して行きたいと考えています。
 また、「仲間づくり活動」を充実させるためには、個々のボランティアのレベルアップが必要不可欠で小学校低学年担当、小学校高学年担当、中高担当それぞれのボランティアリーダーを育成し、療育的活動をも視野に入れたものとするため、専門的知識を持ったボランティアの育成も必要であると考え、平成16年3月より、「専門ボランティア育成セミナー」を実施している。
・兄弟の問題
 「仲間づくり活動」は、現在、本人支援の活動を行なっているために、彼らのきょうだい達は家で留守番をしているか、近くで確保している会場での託児を利用して、親は活動に参加しているために、今後の活動を展開する上で、きょうだいへの支援も視野に入れる必要があると思います。
・中高生たちの本人活動
 当会の、中高生の活動時間の多くは、「仲間づくり活動」の企画運営のために費やしています。このことは、本人にとって活動の達成感を得る目的のために必要であると考えていますが、今後は社会スキルの取得はもちろん余暇活動を含めた中高生のための本人活動について検討していきたいと思います。
 
今後の目標
・将来的自立支援
 安定就労を最終目標とし、そのために必要な社会スキルを獲得し日常生活において適応行動がとれるよう、また、自身のコントロール(気持ちの切り替え)が可能となるようなそれぞれのストレス発散方法(余暇活動)を見つけ、専門的療育機関の整備やジョブコーチなどの就労支援制度の充実した社会環境の実現を目指した活動を行いたい。
 
・きょうだい支援
 自閉症という障害に苦しむ者をきょうだいに持つ者にも、学校、家庭、地域社会において、様々な問題が生じています。彼らは、自分の兄、姉、弟、妹の障害を理由にいじめやトラブルに巻き込まれることも多々あります。また、障害をもつ本人中心の生活を強いられることも多く本人と同様にサポートされるべき存在であると思われます。こうしたことから、正しい障害理解や対応方法の理解を促すための活動やきょうだいだけしか分からない悩みをきょうだい同士で話し合うことが可能となるような場の設定も必要だと思います。何より家族全員が良き理解者で各々がサポートし合うような家庭環境に繋げるような活動にも取り組みたいと思います。







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