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■愛媛県・山口県 由宇町・三瓶町
■実施日:8月2日(土)〜3日(日)晴れ
■コース:別府〜瀬戸〜三瓶、佐伯〜瀬戸〜三瓶、宇和島〜三瓶
■主催:三瓶町、由宇町、五十崎町
■協力:ヨットクラブ、三瓶高校サッカー部、家庭科部、三瓶レクリェーションクラブ
■使用艇:はる風(毛利征二船長:宇和島)、パスタイム(井上船長:三瓶)、メリー(山口船長)、サテンドール(森重新次船長:大分)、南風(佐伯)、あーらよっと(幡浜)、TOWAI(三瓶)、Ramage、DueDue、他
 
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■いきさつ
 愛媛県三瓶町、同県五十崎町、そして山口県由宇町は、それぞれの町長が、NPO地域交流センターが事務局を務める、全国首長連携交流会に熱心に参加している。この交流会は全国の首長が様々な政策問題について、合宿形式で議論をすることを通して、交流することを目的としている。年に1度、基本的に5月に行われている。
 上の3つ町はそのような対外的な交流活動にも能動的に参画しており、地域連携について、熱心に取り組んできているのである。
 海交流については、昨年度(2002年度)の9月に由宇町で、海交流に関するシンポジウムが行われ、そこには三瓶町長も参加していただいた。そのため、次年度の今年、三瓶町の海交流事業に由宇町長と同町内にある由西小学校の子供たちが参加し、交流することとなった。また、五十崎町も海交流に五十崎小学校の子供たちをつれて交流事業に参加した。
 当日は、由西小学校の子供たちは、三瓶町の蛍の里を見学し、その後、朝日文楽という三瓶町に伝わる文楽をやっている子供たちと交流した。また、遅れて参加することとなった五十崎小学校の子供たちと三瓶町の子供たちが一緒に離れ島に行き、遊びを通して交流した。この交流事業を裏方として支えたのは、三瓶町職員と三瓶高校(サッカー部、家庭科部)の教職員と生徒、三瓶ヨット倶楽部、三瓶レクリエーションクラブの皆さん方であった。特に三瓶高校には熱心な先生がおり、また、生徒たちは、先述した昨年度の海交流と同様に会場設営や子供の指導など大活躍してくれた。さらには、三瓶ヨット倶楽部や、三瓶レクリエーションクラブといった町民の方々にも、ヨットの動員(三瓶町だけでなく大分や宇和島からも参加)や食事の用意などで大変熱心に協力していただいた。
 別府市―三瓶町間でヨットレースを毎年行っている関係で、昨年度・今年度と2年連続で大分・佐伯から参加をいただいた。
 
■行程
8月2日
15:00 ヒラメ養殖場見学
16:00 由宇町生徒到着
16:30 こども文楽との交流
18:30 交流会開始
8月3日
6:30 三瓶町釣りいかだでの魚釣り
8:30 式典、セレモニー
9:10 ヨット乗船
12:30 由宇町帰省
 
■三瓶港の概況
 三瓶港のある愛媛県三瓶町は、宇和海に面する面積41.36km2の気候温暖な町です。地域の一部は佐田岬半島宇和海県立自然公園に指定されており、海岸は典型的なリアス式海岸で、湾内は屈曲の変化に富み、ハマチ、タイ、ヒラメなどの養殖が盛んであります。海岸線の背景には、帯状の山岳連峰が迫り、約35度の急傾斜の山腹まで果樹園が広がっています。
 リアス式海岸のこの地は、長い歴史による河川の氾濫と歴代庄屋の埋め立てにより、海へと発展しました。特に朝屋新地の埋め立て工事は商工業化の端緒となり、ここを中心に八幡浜街道を手始めとして、東西南北に道路が建設されました。
 近年は縫製業、まき網、養殖漁業の停滞、農産物価格の低迷等と産業全般にわたり就労機会の低下を招き過疎化が次第に顕著となりました。水産業は好漁場宇和海を控えて、まき網漁業が盛んでありますが、近年は「育てる」漁業への転換が図られ、ハマチ、タイ、ヒラメなどの養殖漁業のウェイトが高まってきています。また、汽帆船当時の昔から海運業が盛んで、タンカー船等は県下で有数の船腹量を誇っています。
 三瓶町の水産業は、三瓶湾を中心とした養殖漁業と宇和海北部海域を中心とする漁船漁業に分類されます。
 養殖漁業が昭和30年代に始まった頃は、リアス式海岸の湾内に広がった養殖いかだでハマチを生産し、昭和50年代には愛媛県内第1位のハマチ養殖の町になりました。その後、ハマチに代わり、タイやヒラメの養殖が盛んに行われています。
 漁船漁業は、まき網漁業を主として、小型底曳網、機船々曳網、一本釣り漁業が三瓶湾の沖合いに分布する大小多数の天然礁に展開されています。夕方出漁したまき網船団が大漁旗をはためかせ朝日を浴びて帰ってくる様はとても壮観です。
 
 
■由宇港の概況
 山口県由宇町は県の東部に位置し、東は瀬戸内海に面し、西は柳井市と周東町に、南は大畠町に、北は岩国市に接しています。町の中央を流れる由宇川の流域及び河口附近は一般に平坦地であって、地味肥沃であります。東部は山脈に囲まれた小盆地が多く、南部には山脈を背として、海岸に沿って細長い傾斜丘陵地帯をなしています。由宇町は海岸環境整備事業として、由宇港の南海岸(有家地区)700mについて高潮時における背後地の生命、財産を守るために整備するとともに、海とのふれあいの増進、良好な海岸空間の創造を図り、利用しやすく親しみの持てる快適な海岸として整備することを目的とし、平成10年度事業着手し平成16年度供用開始を目指し進めています。
 







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