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第4章
教職科目における障害児教育関連科目受講生の科目に対する意識
1. 目的
 障害児教育関連科目を受講した学生の障害児教育に対する意識や受講科目に対する考え方を把握することを目的とした。
2. 方法
(1)対象
 障害児教育の科目を1年次に必修として設定している教員養成系のB大学の1年次の全学生451名であった。
(2)方法
 授業最終日の当該授業時間の一部を使い、直接配布し、記入後、その場で回収した。
(3)内容
 内容は以下の通りであった(資料3参照
(1)教職に就く希望
(2)障害児教育に対する関心
(3)障害児教育に携わる希望の有無
(4)障害児教育関連科目が必修であることについての考え
(5)授業時間数に対する意識
(6)対象学年について
(4)調査時期
 平成15年7月
 
3. 結果及び考察
(1)教職に就く希望
 図4-1は、将来、教職に就く希望があるかどうかについて尋ねた結果を示したものであり、表4-1はその理由についての自由記述をまとめたものである。「大変ある」と「ある」と回答した者が7〜8割に達していた。その一方で、教員養成系の大学であるにもかかわらず、2〜3割の学生は教員志望ではないという実態も明らかになった。これは、受講学生の中に、教員免許状を取得することと教職を希望することが一致していない学生が既に1年次の段階でいることを示しているといえよう。また、男女間での違いはみられなかった。
 「大変ある」と「ある」の理由をみてみると「夢だから」が最も多く、次いで、「教えたいことがある」が挙げられていた。
 
図4-1 教職に就く希望
 
 
 
表4-1 理由についての自由記述の分類
a)「大変ある」と「ある」の理由
  人数
子供が好きだから 27
教えたいことがあるから 35
夢だから 64
恩師にあこがれたことから 14
教員に向いているから 4
教えることがすきだから 11
役に立ちたいから 1
自分の時間ができるから 2
経済的安定のため 12
選択肢の一つとして 18
今の教育を変えたいから 5
子供を育てたいから 3
子供とかかわりたいから 13
子供の手助けをしたいから 5
興味があるから 21
楽しみたいから 7
その他 29
271
 
b)「ない」と「全くない」の理由
  人数
他にやりたいことがあるから 60
自信がないから 18
子供が嫌いだから 2
学校の方針に不満があるから 4
その他 11
95







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