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今月の詩(9) 平成十五年度全国吟詠コンクール指定吟題から
【幼年・少年・青年の部】(続絶句編)(9)
 
清明 杜 牧
 
《大意》清明(春分から十五日目)のころ、野歩きをして雨にあい、春愁を詠ったもの。清明のよき時節だというのに、雨がしきりに降り注いでいる。その雨は道行く人の心を滅入らせる。その憂いを酒でまぎらわせようと、牛飼いの少年に酒家のありかを尋ねると、遥かかなたの、いまあんずの花の咲く村を指さしてくれた。
【一般一部・二部・三部】(続絶句編)(9)
 
董大に別る 高 適
 
《大意》北風が吹き、雪の降りしきる中を旅立つ友人を激励した詩。十里四方にたそがれどきの雲がたれこめ、太陽の光もうすぐらい。北風は南に飛び雁を吹き送り、雪がしきりに降りしきる。旅先には誰も知己がいないなどと心配しなさるな。天下のいたるところ君のことを知らないものはいないのだから・・・。
(解説など詳細は財団発行「吟剣詩舞道漢詩集」をご覧ください)







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