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今月の詩(8) 平成十五年度全国吟詠コンクール指定吟題から
【幼年・少年・青年の部】(続絶句編)(8)
 
名槍日本号 松口月城
 
《大意》民謡「黒田節」に材を採ったもの。美酒(うまざけ)はもともと自分の好むところである。すすめられるままに、大杯になみなみと注いだ酒を呑み尽くすと、座に居る者どもは皆倒れんばかりに驚いた。黒田節の歌われているこの城の陣屋で、見事斗杯を呑み尽くして約束の名槍日本号をわが物にしてみせようぞ。
【一般一部・二部・三部】(続絶句編)(8)
 
九段の桜 本宮三香
 
《大意》国のために戦いに死んでいった者たちの誠の心は烈々として、この天地の間を貫くほどのものがあった。その忠義武勇の誉れは、靖国神社の大鳥居のように高く尊い。春を迎えた靖国の社(やしろ)には、今年も桜の花が咲き乱れ風に揺れて、あたかも海のように見える。かくも群がり咲く桜の中に英雄は祀られ(まつられ)、安らかに眠っているのである。
(解説など詳細は財団発行「吟剣詩舞道漢詩集」をご覧ください)







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