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(2)船舶の輸出入
 また、インドネシアは船舶の輸出もしている。2000年1月〜10月の累計が最新のデータであるが、それによると、輸出額は5,227万米ドルとなっている。ちなみに、同時期の輸入額は、7億4,420万米ドルである。2000年1月〜10月の船舶輸出入統計を表1-11に示す。
 
表3-(3)インドネシアの船舶輸出入額(2000年1月〜10月)
(単位:USドル)
品目  輸出 輸入
2000年1月〜10月 2000年1月〜10月
Cruise Ships of 5,000 GRT or less 60,349 1,031,450
Other cruise ships 5,870,802 2,003,969
Ferry Boats of 10,500 GRT or less 11,597 394
Other Ferry Boats 238,688 3,081,185
Refrigerated Vessels - 1,025
Tankers of 7500 Dwt or less - -
Tankers 7,500 DWT or less 2,322,000 -
Barges 11,809,737 25,864,900
Other vessels 5,235,833 7,038,702
Fishing Boat 24,936 1,267,789
Inflatable yachts 810 1,239,949
Sail Boat, with or without Auxiliary Motor 11,165 15,966
Motor Boats 59,438 95,284
Other rowing boats and canoes 81,705 943,515
Tugs and Pusher Craft of 4,000 HP or less 6,362,588 45,865,311
Other tugs and pusher craft 10,605,217 23,569,927
Dredger - 46,121,051
Floating or Submersible Drilling or Production Platforms 19,989 367,460,976
Other light vessel, fire float etc 8,893,640 215,251,540
Other Vessels including war ships and life boats other than rowing boats 375,630 1,667,181
Inflatable Rafts - 251,846
Other floating structure 182,700 1,352,592
Vessels 100,505 75,564
合計 52,267,329 744,200,116
出典)インドネシア貿易統計
 
(3)バタム島における造船所の設立
 バタム島の工業地帯に向けた開発の第1段階では、電子や金属産業など輸出志向のハイテクノロジー産業に焦点が当てられた。これらの産業は大規模沿岸地域を必要としない屋内工場である。その一方で、造船所は大規模な沿岸地帯と、建造用バース、ドック、クレーン、組み立て地域、作業場、埠頭など多種の設備が必要である。その上造船業は設計、ロジスティック、エンジニアリングに技術者及び経験のある人材が必要であり、原料、機械、備品供給の管理も必要であり、造船業は短期的に収益を上げる事業ではないと知られているため、輸出型事業としては好ましくないと考えられていた。したがって、1990年まで、バタム島での造船業投資は推奨されていなかった。しかしながら、造船業には建造用の土地、設備、エンジニアリング能力の必要条件が低く、短期的に輸出できる可能性のあるものもあり、これがバージの建造である。
 バージは各種の目的で継続的な需要がある。設計及び製造は比較的容易で、繰り返しの作業であり、造船用地にも重要な設備は必要ない。このため、バタム産業開発の開始から約10年後の1981年以降になって、バタム島にバージの造船所が設立された。これらのバージ造船所の大多数は、国内投資法に基づき設立された。
 バージ造船所以外にも、外国船舶の修繕も短期収益的な輸出業、つまりサービスの輸出として行われ始めた。これらの事業活動も小中規模の企業が行うことが可能である。
 1990年以降より多くの産業が設立され、インフラストラクチャーが更に発展するに従い、バタム島の輸出は急激に増加した。これにより、バタム島の船舶の寄港数も大幅に増加した。シンガポール海峡の反対側にあるシンガポールの造船所及び船舶修繕所は、限られた土地面積により事業の拡大が制限されていた。これらの要因により、バタム島は約70,000DWT〜80,000DWTのパナマックスサイズの船舶の請負及び修繕能力を有するより大規模な造船所の好選択肢となった。1990年に、バタム島の造船業投資の政策が変更され、より大規模な造船所の設立が可能となった。
 1991年以降、外国造船企業がバタム島に100%所有又はジョイントベンチャーの造船所及び船舶修繕所を設立した。また、シンガポールの大手であるSingapore Sembawang造船所が、バタム島の西60kmに位置するカリマン島に、新規に造船能力25,000DWT、ドック及び修繕能力100,000DWTのKarimum Sembawang造船所を設立した。他の外国造船所はバタム島に、15,000DWT、40,000DWT、65,000DWTの浮きドックを専用に設立した。
バタム島及びカリマン島の造船業の現状
 現在、バタム島では43の造船所がバタム産業開発当局(BIDA)に登録している。その半分未満が用地及び設備を所有する実際の造船所として分類されるが、残りは下請け業者又は造船関連企業である。大多数の造船所はバタム島の南西沿岸部(タンジュンウンチャン地区)に位置しており、バタム島の南西約60Kmにあるカリマン島には1つの造船所がある。
 バタム島で営業している全造船所の内、16社がバタム造船所協会(BSA)に加盟しており、3社はIPERINDO(インドネシア造船協会)に加盟している。
修繕設備:
・浮きドック:5ユニット
1×10,000DWT
1×15,000DWT
1×40,000DWT
2×65,000DWT
・乾ドック:1ユニット 1×15,000DWT
・シンクロリフト:1ユニット 15×20,000DWT
(修繕及び造船用に15ライン)
新規造船設備:
・造船用バース:10ユニット
1×8,000DWT
7×15,000DWT
1×40,000DWT
1×65,000DWT
・シンクロリフト:1ユニット 15×20,000DWT
(修繕及び造船用に15ライン)
新造船実績:
−浮きドック40,000DWT及び65,000DWT
−オイルタンカー1,500DWT及び3,800DWT
−ケーブル設置用バージ60m
−プッシャータグボート2,400HP
−錨取扱及び供給用ボート5,200HP
−宿泊用バージ100m/198バース/ヘリパッド







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