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各方面で日本太鼓が演奏協力
第30回笹川賞競走
 5月29日(木)に東京都平和島競艇場で開催された第30回笹川賞競走においてレースの合間に龍連山と和太鼓「龍」による演奏が行われました。
 太鼓の音が鳴り出す前から、噂を聞きつけた観客がステージ前に集まり、いよいよ演奏が始まると、勇壮なバチさばきに大きな拍手が送られていました。なかには、演奏終了後、控室まで来られるファンもいたほどで、太鼓人気の高さを再認識させられました。
 
(龍連山と和太鼓「龍」)
 
ドイツ大使館太鼓公演
 6月3日(火)にドイツ大使館において、大使主催のレセプションが開かれ、助六太鼓保存会による演奏が披露されました。
 大使公邸が闇に包まれ、提灯の灯りが日本情緒をかもしだすなか、太鼓の音が響き渡りました。テラスに集まったドイツ経済界の人たちは食事の手を止め、その粋なバチさばきを熱心に見入っていました。
 
(助六太鼓保存会)
 
期日:2003年9月6日(土)
会場:青山劇場(東京都渋谷区神宮前5-53-1 Tel. 03-3797-5678)
主催:財団法人日本太鼓連盟
主管:(財)日本太鼓連盟関東地区協議会、(財)日本太鼓連盟東京都支部、社会福祉法人富岳会
協賛:日本財団
出演団体:太鼓倶楽部にこにこ(東京都)、甲州ろうあ太鼓(山梨県)、富岳太鼓障害者チーム、静岡県立静岡北養護学校 北龍太鼓、金谷大井川川越し太鼓チャレンジチーム、静岡ハンディキャップ太鼓の会、伊豆医療福祉センター どんつく(以上静岡県)、石川県ろう学校 風神太鼓(石川県)、恵那のまつり太鼓、ファミリーユニット童鼓(以上岐阜県)、古塔山びこ太鼓、すみれ太鼓、和太鼓ちんどん(以上長野県)、豊里学園 和太鼓鼓粋(大阪府)、仁寿太鼓(島根県)、伊予三島いわくら太鼓ろうあ部会 鼓龍会(愛媛県)、糸口太鼓(大分県)、勤労障害者長崎打楽交流団 瑞宝太鼓(長崎県) 以上18団体
 
期日:2003年10月12日(日)
会場:石川厚生年金会館大ホール(石川県金沢市石引4-17-1 Tel. 076-222-0011)
主催:財団法人日本太鼓連盟
2003ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭実行委員会、石川県、(財)石川県芸術文化協会
主管:(財)日本太鼓連盟石川県支部、(社)石川県太鼓連盟、北國新聞社
協賛:日本財団
出演団体:橘太鼓響座(宮崎県)、尾張新次郎太鼓保存会(愛知県)、信濃国松川響岳太鼓子供会(長野県)、
(出演順)太鼓集団天邪鬼、八丈太鼓六人会(以上東京都)、秩父祭屋台囃子保存会(埼玉県)、ゆふいん源流太鼓(大分県)、石川県太鼓連盟合同チーム(石川県) 以上8団体
 
2004年度日本太鼓助成金交付事業申請は9月末までに
 2004年度の日本太鼓助成金交付申請を2003年9月末日で締切ります。特に、教職員日本太鼓研修会事業の開催を期待しております。希望団体は書類を整え、当財団宛に申請を行って下さい。
 
松本源之助氏が勲四等瑞宝章を受章
 当財団の評議員であり、東京都支部長でもある松本源之助氏が、春の叙勲で勲四等瑞宝章を受章されました。この章は、同氏の70年にわたる江戸里神楽の活動が評価されたものです。この受章は、太鼓界にとっても今後の大きな励みとなります。心よりお祝い申し上げます。
 
 日本財団の補助を受け、「富岳の園機能回復訓練棟」(通称:富岳太鼓パレス)が今年4月に完成しました。小高い丘の上に立つ訓練棟は、一見宮殿のようにも見えるところから、富岳太鼓パレスと名付けられました。
 富岳太鼓パレスは静かな自然に囲まれた環境にあり、その中で富岳会の療育活動の一つである日本太鼓に専念して取り組むことができます。以前は、メンバーの増加による練習場所の確保、近隣への騒音など様々な問題がありましたが、今回このパレスの完成により、思う存分太鼓に打ち込むことができるようになりました。完成したパレスは、鉄骨造りの平屋建て、延べ床面積は700平方メートルで、舞台と約400人が収容できるホールを備えています。床面は安全性を考慮し、適度な柔軟性とクッション性により衝撃を吸収するリノリウムを使用。また、舞台の背面は扉が開閉するようになっているのが特徴で、正面に富士山を臨むことができ、野外席も設けられています。
 富岳会では、知的に障害を持たれた方の療育、高齢者のリハビリテーション、幼児の情操教育の場として活用することを目的とし、さらにその施設を単に同会施設利用者のためのものとせず地域一般に開放し、広く日本太鼓の教育的、福祉的文化活動の発信拠点となるよう努力していきたいとのことです。
 なお、使用の申込につきましては、富岳の園にお問合せ下さい。
*お問合先 富岳の園 Tel. 0550-87-0167 Fax. 0550-87-0905
 
 
 
 神を呼ぶ「呪具」として機能してきた民俗の太鼓。それを芸能の型にまで昇華させた伝統の太鼓。そして、近年飛躍的に進展する太鼓音楽。熱い、楽しい、奥深い。
 知っているようで知らなかった太鼓の歴史。「日本の太鼓」の魅力を一から解説する入門書。「入門 日本の太鼓」が出版されましたのでお知らせいたします。
 
 
「入門 日本の太鼓 民俗、伝統そしてニューウェーブ」発行:平凡社 720円(税別)
(著者)茂木 仁史
 国立劇場(日本芸術文化協会)に勤務。当財団西角井正大理事の後任として、芸能部で「日本の太鼓」などの民俗芸能の企画・制作・演出を手がける。







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