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[課外活動]
 児童クラブでは年間4回の父母会を開きます。
 1年間の行事は父母会で決めます。年に何回かの課外活動が計画されます。
 ほとんどの家庭が、就労のために児童クラブに通わせているので、親子で行事に参加することが難しいのが現状です。
 課外活動は、バスを借りて出掛けます。海の科学館、魚のいない水族館、絵本館、季節の果物狩り。石川県内近郊の公共の教育施設など、目的をもって年に一度実施しています。いつもと違った場所に出掛けて、社会性や集団行動を身に付けることもできます。
 
[砂遊びとゲーム機]
 児童クラブでの日常の活動は、宿題を済ませた後の時間を利用して自由に様々なあそびを楽しんでいます。特に砂遊びは小学生になったばかりの1年生にとっては毎日する遊びのひとつです。砂でトンネル、団子つくり、ままごと、想像遊びは限りなく広がっています。何時間でも夢中で遊んでいます。情緒安定にもなるようです。
 夏休みは、ゲーム機がないと一日遊べないという子ども達、クラブ内の活動として、ままごと、将棋、トランプ、ブロックこま、絵を書くなどの個人の遊びから集団での遊びをするようにしました。定着してくるとゲーム機は持って来なくなり、フラフープなどは全員ができるようになって、大会をしています。昔ながらの遊びが、いつの時代も子どもにとっては興味を引くのだと思います。
 室内と戸外の遊びを取り入れ、保育園の園庭を使用できる時は、野球、鬼ごっこなど体を動かす遊びをします。保育園の園庭にたくさんの子どもが大声を出して遊ぶ姿、鉄棒にぶら下がって手の平のまめが破れても逆上がりを続ける子、保育園児を抱いて世話をする子と、遊び方は様々です。保育園と児童クラブの子ども達が安心して遊べる環境、子どもが誰とでも遊び交流できる場が、保育園や児童クラブにあるのだと思います。
 
これからの児童クラブ
 子どもが自分を見て、寄って来てくれるその事が「嬉しい」と感じた中学生は、自分が必要とされていると感じたのではないでしょうか。子どもを産み、育てるにはあまりにも厳しい環境の中で、子どもを親と共に育み、成長を喜び合える幸せは、「嬉しい」の一言につきます。
 子どもの姿は、ここで共に生活する私達児童クラブ職員や保育園の職員に、将来の夢や希望、そして何よりも心に幸福感を与えてくれます。悲しみや辛さは忘れますが、親切や思いやりは成長しても忘れません。
 今後も、小丸山児童クラブは「家庭の温もり」を感じる場、子どもが安心して生活できる場として、子どもの健やかな成長を見守っていきたいです。
 人と人の中で、人間は育ちあい助け合うことを学びます。学校生活、家庭生活、児童クラブでの生活で様々な事を経験する中でクラブの友だちと共に喜び合い、励まし合い、支え合いながら、みんなで成長できる活動を今後も続けていきたいと思います。
 
児童クラブの一日







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