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4 これからの活動についての考察
 世の中の生活が多岐にわたり豊かさがあり、その豊かさに慣れている子育て中の親世代。できれば「面倒なことはしたくない。避けたい。手間をかけることをあまりにも知らないし、煩わしく思う。」と考えている家庭が、多く感じられます。
 困っている人への支援項目の上昇は多岐にわたり、家庭教育にも多くの課題が考えられます。様々な体験活動・交流行事を開催しても、自分が関心を持っているテーマに参加・実践することが多く見られます。しかし、参加してくる親子・家族はよしととらえるべきだと考えております。これからは、子育て支援をさらに充実した取り組みにして行くことが重要で、内容も定期的・継続的な交流活動として多くの子ども・親・高齢者が参加できるよう充実を図りたいと考えます。
 今後は、ありとあらゆる場面を想定しながら事業計画を検討し、より効果的・計画的に取り組む必要がありますと共に、機会あるごとに話題を提供し、より身近な子育て支援事業の拠点であることを意識していただくことが重要であると考えております。
 
5 今後の展望
 「児童を守る」を基に「児童の安全・昨今の変質者・鍵っ子対策」等から、子どもを守るには、安心して遊べる場の提供と共に人権に関する様々な体験活動に取り組んで行き、保育所における「地域活動・放課後児童の保育活動」は、このことと密接に連携し、地域の次世代育成支援の拠点となって積極的に活動展開をしようと考えております。
 自分から進んで参加しよう、活動に加わろうという意識の高まりを醸成することができうるよう、心の豊かさと、魅力ある支援事業を、創意工夫のもと、成果と課題を持って取り組んで行けば、おのずから、支援事業を総合的に推進する態勢が整えられると考えます。
 ただ、放課後児童の健全育成事業は、心も体も大きく成長した学童期の児童を児童厚生員・保育士達が取り組むには、心配な面もいくつか顕著な事例として挙げられます。
 “知性を育むこと”“技能を育むこと”には、福祉として一くくりにするのは、児童の成長発達段階からすると、これで良いのか、という疑問が残ります。遊び、異年齢児交流を通しては、グループ活動を取り入れることによってお互いを認め合い、相手を思いやる人権の活動をも進めることができる、大きな効果が期待できます。
 感性を育むのは、多くの大人や友達の話を聞くことの中から、人々と関わることにより、自分の考え方にも、変化が見られるようになります。自分の意見も大切だけれども、人の意見を聞くことも大切であると、自己の活動をふり返り、お互いのよさに気付くこともできるようになり、これからは人権教育を自然な形で地域・保護者と連携しながら自他を大切にし、特に他人を思いやる気持ちを生活習慣として定着させる必要があると考えております。
 以上のことを踏まえ「心豊かで、個性的な、かつ、魅力的な児童の育成」を目指し、保育所・児童館の全活動を通じて関係機関との連携をさらに密に深め、研究・実践を充実させて行きたいと考えます。
 
春山登山
笠懸町:稲荷山 琴平山
 
植樹祭
花いっぱい活動
 
紙飛行機作りと飛ばし遊び
 







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