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平成16年3月10日 保育界 第355号付録
第20回 保育を高める研究集会 開催要綱
平成16年6月2日(水)〜4日(金)
「いい人、いい味、いきいき富山で」
統一テーマ 子どもたちが育つ環境と保育を考える
―この子たちに輝く未来を―
1. 主催 社会福祉法人 日本保育協会
2. 後援 厚生労働省・富山県・富山市・富山県社会福祉協議会
3. 趣旨 今、はやり言葉のようになった「次世代育成支援」。少子化の進行を踏まえ、次代を担う子どもたちが健やかに育成される環境を整備するための「次世代育成支援対策推進法」が施行された。保育園は家庭養育の補完としての役割を担っているが、今や、その存在は保育に欠ける否かを問わず、地域の育児力の再生のための、なくてはならない存在となりつつある。子どもたちに輝く未来を保障するため、次世代育成支援の中で、積極的な役割展開をしていくとともに、よりよい保育環境を実現するため、研究討議する。
 
4. 日程 平成16年6月2日(水)・3日(木)・4日(金)
 
 
5. 会場 富山国際会議場
〒930-0084 富山県富山市大手町1-2
電話076-424-5931
 
6. 参加者 保育園園長、保育士及び関係者 600名
 
7. 研修内容
(第1日)
(1)講演 「保育行政の展望」厚生労働省雇用均等・児童家庭局長(依頼中)
(2)基調講演 「対話と共感の保育園をめざして」
講師 加藤 繁美(山梨大学教授)
(3)懇親会 (オプショナル)
 
(第2日)
(4)シンポジウム「子どもをとりまく環境と次世代への子育て支援を考える」
 次世代育成支援の中で、育児不安に悩む親への子育て支援が、大きなウエートを占めている。子育て支援は保育園はもとより、幼稚園、地域の子育てサロン・サークルなど、さまざまな場で行われているが、あくまで親と子が主役であり、親子がともに育つお手伝いをしていくという視点が大切だろう。地域の子育て力を再生するには、保育園だけではなく、さまざまな支援の手が有機的に結びつき、輪になることが求められている。子どもを取り巻く育児環境の変化を学び、支援活動を展開している仲間から、支援の手立てを学ぶ。
 
メンバー      小芝 隆(富山短期大学教授)
          杉山 千佳(子育て環境研究所代表)
          高山 静子(子育てコミュニティー「NPOひだまりの会」元代表)
コーディネーター 神谷 明弘(聖徳大学助教授)
(順不同)
 
(5)分科会討議
第1分科会 「これからの保育園運営の課題」
―次世代育成支援対策と民間保育園のあり方―
 
 急速な少子化対策として次世代育成支援対策が進められ、保育園入園児童のみならず、広く地域における子育て支援が保育園に求められた。そんな中、民間保育園として効果的な支援のあり方をさらに強力に進めるべく、長期的な視野と考察のもと研究する。
講師 伊原 和人(厚労省少子化対策本部事務局次長)
   西村 重稀(福井県総合福祉相談所長)
 
第2分科会 「子育てをみんなで応援する社会をめざして」
―支え合いの次世代育成社会のため地域、家庭、保護者への対応を考える―
 
 4ヶ月の乳児を床に落として死亡させる。泣き止まない、ミルクを飲まないからと虐待する事件等が報じられている。みんなで子育てをささえる社会を目指し、地域社会における子育て力の再生や両親が子育ての喜びを実感できるよう、これからの保育園の重要性を再認識し、機能・役割を多角的な視点から討議する。
講師 横山 正幸(福岡教育大学教授)
 
第3分科会 「乳幼児期にはぐくみたい、のびやかな心」
―くつろげる保育環境への工夫―
 
 子どもの一日の生活にあって、園での生活が占める割合は、とても大きなものになってきている。子どもたちの心は、日常の生活環境によって大きく左右されるのだから、園の生活環境のあり方については、より根底的に、より味わい深く検討していく必要がある。子どもたちの心が、すなおに、のびやかにはぐくまれていくためには、どのようなことがらを柱にして保育環境を改良していくべきなのか、センスの感じられる映像などを参考にしながら、考えていきたい。
講師 荒井 洌(白鴎大学教授)
 
第4分科会 「遊びの中で育むからだづくり」
 
 住宅事情や車社会の影響をうけ、足腰の定まらない子、すぐ転ぶ子など、子どもたちのからだの育ちが気になる。保育園では、子どもたちのよりよい発達をひきだし高めるため、さまざまな教材、教具を使用したり、保育士が働きかけや援助を行っている。本分科会では、子どもの発達に視点を当て、乳幼児の運動機能の正しい発達プロセスを再認識し、発達に効果のある身体活動を学び、子どもの心身の健康に動きかける保育のあり方を探る。
講師 小林 芳文(横浜国立大学教授)
 
第5分科会 「乳幼児の育ちと食事を考える」
―保育園給食を通して食育に取り組もう―
 
 朝食の欠食など子どもの寝食の乱れが指摘され、また、間食や偏食、「食の簡素化」現象が進み、その結果、子どもの心身両面の成長にゆがみが生じたり、将来の健全な育ちに影響を与えるのではないかとも言われている。本分科会では、食事のあり方を見直し、子どもの健やかな育ちを支えるために、保育園給食を通して、「食育」の一助とする。
講師 水野 清子(日本子ども家庭総合研究所客員研究員)







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