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保育界(平成15年7月号)

 事業名 保育活動の推進
 団体名 日本保育協会 注目度注目度5


保育時評
園生活で思うこと
願うこと
指山健次郎
 本園は佐賀市から南西へ車で約一時間走った所に位置し、人口三万四千人の比較的小さな市にあります。高台に建っていて非常に眺めが良く、園からは遠く離れた有明海が見渡せます。又、近くには公園や山もあり自然環境にはとても恵まれています。よく子ども達は園外保育に出掛けて、四季折々に咲く草花や様々な虫を採っては興味深く観察する光景が見られます。
 さて、当園においては三歳児から五歳児(年長児)まで、縦割り保育を行っています。兄弟(姉妹)が少なく、近所の子ども達との交流も希薄になりつつある昨今、一つの集団生活の場である保育園で、年下の子は自分ができないことをお兄さん、お姉さんに頼ったり、年上の子は年下の子に玩具を貸してあげたり、一緒に遊んだりして思いやり、譲り合いの気持ちを育んでいます。そこで思うことは、園の中にも集団生活の苦手な子どもや、一人遊びが好きな子どもも確かにいます。しかし、私達がある環境を設定、援助することによりその中で子ども達はお互いにルールを決め、自由な発想で遊びをし始めます。年齢が違うことでより役割分担が明確になり、それぞれのすべきことが見えてきます。そういった縦の経験をすることで、同年齢だけですごす時も幅が広がってくると思われます。
 子ども達の日頃の生活や言動からは自由な発想が生まれてとても興味深く聞き入ってしまうこともあります。園庭遊びで三歳児の一人がだんご虫を見つけて家に持って帰りたかった様子でしたが、その横で年長児の子が「だんご虫もお母さんのところへ帰りたいだろうから離してあげて」と言い、その見つけた子はもとの場所へ帰してきました。
 別に保育士が間に入ってとりもった訳でもなく、子ども達の考えからそういう気持ちで行動したことが、見ていてとても温かい気持ちになりました。
 現代は個性を生かす時代といわれていますが、何をしてもそれはその人の考え(個性)だからいいのだ、という考えは非常に危険だと考えます。自分はこれをしたいからした。だから周りは関係ない。というのは自由ではなく身勝手、わがままです。子ども達にはして良いこと、いけないことをきちんとふまえた上で遊びにしても日頃の園生活にしてもそれぞれの個性を大いに伸ばしてほしい、又それを生かしていくのが我々保育者の使命だと思います。
(佐賀県鹿島市・旭ケ岡保育園副園長)
 
 
 
――会議――
日本保育協会理事会・評議員会(概要報告)
――平成十四年度事業報告と決算等を審議――
 五月二六日、東京千代田区のルポール麹町(麹町会館)において日本保育協会理事会及び評議員会が開催された。平成十四年度事業報告、平成十四年度決算についてと、翌二七日に日本武道館で開催される〔こどもを守る総決起大会」について等が議題とされた。
 開会にあたり、佐々木典夫日本保育協会理事長が挨拶を行い、
 「去る四月二三日に行われた、保育関係議員連盟世話人会の席上、橋本龍太郎全国保育関係議員連盟会長、斎藤十朗日保協会長をはじめとして、ご出席の議員の皆様から力強い発言が相次ぎ、これまでの日保協の運動に対して強力なご支援をいただいた。特に、橋本元総理の発言は、保育問題に対して並々ならぬ情熱をかたむけておられ、いろいろな機会でのご主張は大きな波紋を投げかけていただいており感謝している。また、日保協速報でも報告しているが、保育は相当きびしい状況にあると認識している。明日の大会参加者は約八千人と見込んでいるが、日保協の長い歴史の中で最大規模の大会である。ぜひとも成功させ、保育の質を低下させる規制改革会議等の主張を阻止することにより子どもの幸せを守っていかなければならない」と述べた。
 評議員会では、平成十四年度事業報告及び平成十四年度決算について一括して審議された。概要については次のとおりである。
☆一般会計事業(1)研修等事業(第十九回保育を高める研究集会〈大阪市で開催・参加者七四八人〉。平成十四年度全国保育所理事長・所長研修会〈長野市で開催・参加者七二九人〉。永年勤続保育者の表彰〈所長六〇人、職員四三九人の合計四九九人〉)(2)出版事業(「保育界」の発行・十二回)(3)相談事業(家庭児童の電話相談・三千九七六人)(4)会議その他の事業(理事会、監事会、評議員会、事務局長会議、全国女性部長会、全国青年部長会、こどもを守る危機突破大会〈平成十四年十一月十三日・自由民主会館ホールで開催・参加者五〇〇人〉、全国予算対策委員会(常任委員会)の開催及び予算確保活動、国会請願活動の実施、その他各種委員会の開催(保育問題検討委員会、女性部運営委員会、研修企画委員会、電話相談員会)
 
佐々木理事長
 
☆日本財団助成事業(1)保育所保育・保健研修セミナーの開催(東京と大阪の二か所で実施・六五四人が参加)(2)保育所子育て相談推進セミナーの開催(東京と大阪の二か所で開催・六三三人が参加)(3)特別保育実践講座作成事業の実施(「保育所における事故防止・安全保育」の図書を出版し、全国の図書館、都道府県・指定都市・中核市等に配布した)(4)子どもの感性を育てる表現研修会の開催(四か所の支部で実施・参加者総数四一〇人)
☆収益事業(1)保育共済年金制度(企業年金保険)の加入促進(2)保育関係図書の出版・販売(「選ばれる保育園」「保育所における事故防止・安全保育」「ニーズに応える延長・一時保育」)
☆国庫補助事業(I) (1)所長研修会(初任、所長ゼミナール参加者合計七一三人)、主任保育士研修会(全国五ブロック参加者合計一、〇六六人)、障害児保育担当者研修会(参加者三一〇人)、乳児保育担当者研修会(参加者七〇二人)、地域子育て支援センターA型(参加者四一六人)、地域子育て担当者研修会B型(参加者一九五人)、(2)障害児保育担当保育士研修会(二県・参加者合計九八人)、(3)保育所乳児保育研修会(六県・参加者合計三七二人)、(4)保育所健康・安全保育研修会(四県・参加者合計二五五人)等。
☆国庫補助事業(II) (1)企業委託型保育サービス事業(助成のごあんないの作成配布、事業に対する助成)、(2)保育問題調査研究等事業(「潜在する保育需要に関する調査研究」「保育所の運営管理に関する調査研究」「保育所の保育内容に関する調査研究」「改正保育制度施行の実態に関する調査研究」「保育所の新会計基準に関する調査研究」 (3)保育情報提供事業(保育情報ファクシミリサービス事業等、保育情報に関するホームページの運営)(4)事業所内保育施設助言指導事業(事業所内保育施設事業主に対する説明会の開催、「事業所内保育施設関係資料」の作成配布)
 
左から菅原常務、佐々木理事長、
議長の雨宮、岩井の各氏
 
☆子育て支援基金助成事業(地域に開かれた保育所の活動に関する調査研究
☆保育士登録事業(1)厚生労働省主催の保育士登録業務説明会への出席及び政府広報の支援、厚生労働省主催の都道府県担当者会議への出席(2)保育士登録業務の相談及び情報提供の実施(電話相談、音声案内・FAX情報、ホームページ、登録電算システムの開発、保育士登録の事務体制の整備及び登録事務処理センターの開設(保育士登録の体制を整備、登録事務処理センターの開設)。
 以上について、事務局より事業及び収支計算について資料にもとづき説明を行った。決算については、去る五月二〇日に行われた監査結果について、浜田幸房監事より報告が行われたあと、原案どおり承認された。
 このあと、「子どもを守る総決起大会」について、当日の理事会終了後開かれた「実行委員会」で承認されたアピール案等について及び翌日のプログラム等に関して詳細に説明を行った。その他、「保育問題検討委員会検討経緯」、「保育を巡る議論の流れ」、「平成十四年度の予算対策関係経費の活用について」、「こどもを守る危機突破資金カンパ収支状況」等について報告を行った。
 
評議員席







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