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4)ADCPによる流れの観測
 離岸流の3次元構造(u、v、w成分流速)を明らかにすることを目的に、ADCP1台を設置した。ADCPの設定は、底面から約70cmの位置にあるセンサー面から40cmの不感領域上に、20cmずつ10層のサンプリング層を設定した。ただし、観測期間中多くの時間で、観測層が空中に露出することもあり、データの解釈が困難であった。なお、以下の図に示すが最下層および2層では、概して鉛直方向に数cm/sの上向き流速が常時記録された。また、南向きの流速(岸向)も強く最大で約0.6m/sの流速が記録された。
 
図2.3.21 ADCPによる東西方向成分流速分布
 
図2.3.22 ADCPによる南北方向成分流速分布
 
図2.3.23 ADCPによる鉛直方向成分流速分布







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