◆東九州の流通拠点としての大分港
大分港発祥の西大分は大友宗麟の時代、ポルトガル及び明との交易を営む港として隆盛を極めましたが大友氏滅亡後は貿易も衰微したままでした。近代的な港湾整備のはじまりは明治15年、阪神地区との海上交流が盛んとなり東九州における海・陸の接点として重要な地位を占めるようになりました。昭和26年重要港湾に指定され石油や石油化学、鉄鋼、電力等の基幹産業や各種企業が立地し、平成13年には港湾取扱貨物量が全国第12位の6135万トンに達しています。平成6年輸入促進地域(FAZ)に指定され、平成8年11月大在コンテナターミナルとともに供用開始し、東アジアをはじめとする環太平洋諸国との物流拠点港をめざしています。
輸入促進地域(FAZ)に指定された大分港
◆県南地域の流通拠点 佐伯港
整備概要 佐伯港 |
岸壁 |
-14m |
1バース 280m |
泊地 |
-14m |
24.9ha |
防波堤 |
-14m |
幅員 220m |
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佐伯港は前面に大入島があり、地形、水深に恵まれた天然の良港として旧藩時代には中国大陸や四国など近隣沿岸域の交通の要衝として栄えてきました。昭和9年海軍航空隊開設からは軍用施設としての整備が始まり、戦後は木材、セメントなど各企業が進出し、木材需要期には外材の輸入港として大きく発展しました。昭和45年重要港湾に指定され、現在までに女島地区に木材埠頭、鶴谷地区に内貿埠頭、葛地区にフェリー埠頭が整備されています。
また大型船舶への対応と老朽化した既存施設の更新を図るため女島地区に多目的国際ターミナルを整備する計画が進行し、平成7年より−14m岸壁の工事に着手しています。
◆県北の産業拠点 中津港
中津港は大分県の最北端に位置し、古くから城下町として商業、農業の中心地であり、また阪神、中国、関門地区との交通の要衝として栄えました。
戦後の急激な経済発展とめざましい工場進出により港湾整備の要請が強まり昭和34年地方港湾に、平成11年には重要港湾に指定されました。
東九州自動車道等の広域交通網の進展とともに経済社会活動の広域化、物流の増大、自動車関連産業等の企業進出により今後は国際・国内海上輸送ネットワークの拠点として発展することが期待されています。
整備概要 中津港 |
岸壁 |
(-12m)
(-11m)
(-8m) |
1バース 240m
1バース 260m
2バース 400m |
泊地 |
(-12m)
(-11m)
(-8m) |
23.4ha
11.7ha
7.4ha |
防波堤 |
(-12m) |
幅員 300m 延長 約5km |
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