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特集
大分県の運輸と観光
 
大分県総合交通対策局・観光振興課
 
大分県の概況
 
 大分県は人口約1221千人(平成12年国勢調査)、東西119km、南北106km、面積6337km2、全国面積の1・7%にあたる。海岸線は、総延長758km、北部は遠浅海岸、中央部は波穏やかな別府湾、南部はリアス式海と変化に富み、九州、瀬戸内及びアジア諸国を相互に結ぶ海路と空路の結節点として恵まれた地理的条件を有している。国際経済社会の中で他地域との交流を促進し、本県の経済社会が発展していくためには、この地理的優位性を積極的に活かし、陸・海・空にわたる交通体系を総合的、一体的に整備していくことが求められている。
 一方、過疎地を多く抱える本県においては、従来の定住促進策に加え、都市と農山漁村の連携や交流拡大が求められており、このような交流や連携を支えるため、県下各地域間あるいは地域内を結ぶ交通網の整備についても、一層推進していく必要がある。
 
大分県の運輸状況について
 
1 旅客・貨物流動の現状について
 
 平成13年度の貨物・旅客地域流動調査によれば、大分県の旅客流動量は平成13年度で約15億人に達しており県内移動が大部分を占めている。県外では福岡県との間の旅客流動量は、県外旅客流動量の約66%を占めており、同県との密着な関係が窺われる。
 貨物流動量については平成13年度で約2億トンとなっており、そのうち県内貨物流動量が約7割を占めている。県外においては福岡県が最も多く、次に山口県が続いている。輸送機関別に見ると県外貨物流動量において海運が7割を占めていることが特徴的である。
 
大分県総合交通体系図
(拡大画面:190KB)
 
2 航空について
 
(1)大分空港の概況
 大分空港は、昭和46年10月に大分市内から国東半島東側の現在位置に移され、全国初の海上空港として供用開始以降、空港の施設、路線共に段階的に整備されてきた。現在位置は大分市内から陸路約52km、海路約29kmのところにあり、地方空港の中でも母都市から遠い空港に位置づけられているが、平成14年3月には大分空港道路と大分自動車道速見ICを結ぶ日出バイパスが開通し、同年4月には、空港と大分市内を結ぶホーバークラフトも新艇を就航させるなどアクセスが改善してきている。
 
大分空港全景
 
 また、本年7月より大分空港とJR由布院駅をノンストップで結ぶ高速バスが運行を開始するなど、別府・湯布院などの空港周辺の観光スポットヘの交通手段の強化が期待される。







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