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里親だより 第68号 平成15年7月23日
 
(財)全国里親会
里親だより
第68号
◆『里親だより』リニューアル創刊号◆
 『里親だより』は今年度より、日本財団から助成金を受け、里親制度の普及啓蒙のため、広く多くの方々に向けて発信します。
 
里親信条
1. わたくしたち里親は、家庭に恵まれない児童に対し、これにかわる家庭を与えます。
1. わたくしたち里親は、親としての愛情と誠意をもって、児童の養育にあたります。
1. わたくしたち里親は、児童に対し個性に応じた教育と技能修得の機会を与え、その社会的独立をたすけます。
1. わたくしたち里親は、児童の養育に必要な知識と技術の向上につとめます。
1. わたくしたち里親は、自らの家庭をととのえ、また児童をめぐる社会環境の改善につとめます。
 
『子どもが家庭の中で育つこと』
 未来ある子ども達に、今私たちおとなの出来ること。地域社会が一丸となって、子ども達を守り育てる世の中となりますように・・・
 
ごあいさつ
(財)全国里親会会長 渥美 節夫
 社会情勢が厳しい折り、混迷したこの世の中に、安心して暮らせる家庭を求めている子ども達はどのくらいいるでしょうか?あたたかい親の愛情を受けて育つことが、未来ある子ども達にとってどれだけ大切なことか、社会問題に目を向ければ向けるほど、その大切さを痛感する今日この頃であります。
 そのような中、里親さん方のはたらきは、この社会の光です。家庭を必要とする子ども達が一人でも多く、里親家庭で育つことのできますよう、そして、未来に羽ばたく力が、あたたかい家庭の中で育まれますよう、ともに支え合いながら、ともに歩みたいと思います。皆様方のご協力ご支援を、何卒お願い申し上げます。
 
平成15年度事業紹介
まもなく里親家庭・関係機関に・・・
 
「新しい里親制度の資料集」(仮称)の発行
 昨年10月から、厚生労働省令による新しい里親制度が施行されています。
 省令とこれに関する通知、新しい里親制度の説明や里親関係の統計、また、全国里親会の事業に関する要綱などを盛り込んだ資料集を作成しています。
 全登録里親、関係機関など12,000カ所に配る予定です。是非、ご活用下さい。
 
第49回 全国里親大会
 
とき 平成15年10月26日(日)午前10時より
ところ 熊本県立劇場 演劇ホール
(熊本県熊本市大江2丁目7-1)
 
大切にしよう〜子ども達の声
里子会活動の支援を行っています。
 全国里子会の活動を支援するとともに、児童の自立と健全育成のための事業を行います。
「全国里子会」・・・平成13年度より、全国の里親家庭で育った子ども達が集まって、活動をしています。毎年全国里親大会にあわせて全国里子会議を開き、昨年は、里子通信(Y.I.C.N.通信)を発行しました。今年は、8月7〜9日にキャンプ研修会を行います。里子同士の交流を深めるとともに「里親家庭に育つ子どもの声」を、里親さんや社会に向けてお届け致します。
*今年のY.I.C.N.通信は、9月・12月に発行予定です。
 
♪事務局より♪
 毎月1回、事務局より『お知らせ』を各里親会あてに発行しています。全国里親会の最新の事業報告や、里親にまつわる情報などを速報でお知らせしています。この『お知らせ』の内容については、各里親会より、会員の皆様へ周知をお願いいたします。
インターネットがつながりました
 かねて念願のインターネットが全国里親会事務局につながりました。メールアドレスも取得しましたので、是非ご利用ください。
zenkoku-satooya@cnr.ne.jp
 
平成15年度 各地区ブロックの動き
☆平成15年度地区別里親研修会が開かれました。
 
第50回中国地区里親大会 平成15年5月29日(木)〜30日(金)
 
 
 山口県岩国国際観光ホテル「錦帯橋温泉ホテルかんこう」にて、5県約180名の参加を得て開催しました。中国地区里親会の松田美代子会長は「子育ての喜びを共感できるよう地域社会に輪を広げたい」とあいさつし、3組の夫婦に表彰状を贈りました。
 里親や里子への取材を続けるルポライターの武井優さん(写真)が「里親制度の課題とゆくえ」と題して講演。「子どもはちょっとした発言や言動で傷付く恐れがあり、里親は自らの養育を省みる必要がある」と強調。国の姿勢を「施設養護中心」と指摘し、「行政は里親のきめ細かい研修制度を実施すべきだ」と訴えました。その後の分散会では、専門里親制度について意見交換を行いました。
 30日は、各県の里親たちがそれぞれの体験を発表。前日の分散会の内容について質疑応答。そして制度の普及や充実に向けた六項目をまとめ関係機関に要望し、併せて大会決議文を採択しました。当日の模様は中国新聞に掲載されました。
 中国地区大会の詳しい内容については、広島県里親連合会HPに掲載されています。
 
東海・北陸ブロック里親研究大会 平成15年5月29日(木)〜30日(金)
 
 
 福井県坂井郡芦原町「グランディア芳泉」において、6県1指定都市の里親・里親関係者の参加を得て開催しました。福井県知事をはじめ他の方々より祝辞をいただき、岐阜県里親連合会会長による経過報告、全国里親会常務理事杉浦宏章氏による基調報告の後、メインテーマを『育みともに学ぶ』とし、「真実告知について」「被虐待児・ADHDなどの子どもへの対応について」「里親会活動の現状について」の三つの内容に分かれ分科会を行いました。
 二日目は、『二人いるから一人になれる−依存と自立−』と題し、元仁愛女子短期大学教授中野幸男氏が講演されました。その後分科会報告と意見交換を行い、里親の役割と責務を深く自覚し、児童福祉制度の大きな柱である里親制度の普及と発展に努めることを誓い、以下の大会アピールを採択しました。
1 育てよう 子どものよろこび 家族のぬくもり
2 みつめよう 子どものこころ 子どもの目
3 推進しよう 自立のための 支援と協力
 
近畿地区里親研修会 平成15年6月13日(金)
 
 兵庫県明石市生涯学習センターにおいて、近畿地区2府4県3指定都市の里親及び関係者約195名の参加を得て開催しました。
 来賓の、兵庫県理事清原桂子氏より、「兵庫県においても、里親制度の発展に努めることを積極的に行いたい」と、制度の充実と発展に希望の持てるお言葉をいただきました。
 午前の部では、長年にわたり里親運動のためのチャリティーコンサートを開催している神戸ブリランテオペラ協会、こうべどうようの会代表の中嶋常乃さんたちの歌と演奏による『子どもの感性を育てるコンサート』の鑑賞をしました。
 午後の部では、「新しい里親制度を活かすために」と題して、(社)家庭養護促進協会神戸事務所事務局長橋本明氏の基調講演、その後三つの分科会に分かれ、新しい里親制度における里親のあり方、里子の自立に向けて里親・里親会のなすべきこと、里親と行政とのパートナーシップなどについて、話し合いました。
 
☆これからの平成15年度地区別研修会の予定
 
関東ブロック里親研究協議会 平成15年7月19日(土)〜20日(日)
於 新潟県新潟市 朱鷺メッセ
テーマ「里親制度の昨日、今日、明日〜新しい里親の役割について考える〜」
内容:式典・記念講演・研究討議(分科会)・パネルディスカッション・全体会他
 
東北地区里親研修会 平成15年7月24日(木)〜25日(金)
於 岩手県花巻市 ホテル花巻
内容:式典・基調報告・記念講演・分散会・選択研修他
 
四国地区里親研修会 平成15年9月19日(金)
於 香川県高松市 ホテルマリンパレスさぬき
 
北海道地区里親研修大会 平成15年9月28日(日)
於 室蘭市 室蘭市民会館
 
九州地区里親研修大会 平成15年10月25日(土)〜26日(日)
於 熊本市 (第49回全国里親大会と併せて開催)
 
 全国には、これだけの里親さんがいます。
 
都道府県別・年度別里親数、里親に委託されている児童数など
☆平成14年度末の数については、次号にてお知らせいたします。







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