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NPOと教員で創る「総合的な学習」についての研究結果報告!!
 今年度から小・中学校で、来年度からは高校で始まる総合的な学習で「地域住民(個人やボランティアグループ、NPO、企業など)が協力できることを探る」ため、ボラナビ倶楽部主催で、NPOや現役の学校教員で研究会を発足し、各学校を対象にアンケート調査をおこないました。また、ボラナビ倶楽部(ねっとぼ金)に登録しているNPOやボランティアグループの方々にも、総合的な学習への関心などをアンケートしました。結果の一部をご報告します。※この事業は、日本財団の助成を受けて、おこないました。
 
参加NPO団体
●循環(くるくる)ネットワーク北海道
●チェルノブイリヘのかけはし
●特定非営利活動法人 ねおす
●ネットワークCAPさっぽろ
●北海道技術士センター
●NPO法人 北海道グリーンファンド
 
学校向けアンケート結果
■期間/6月24日〜7月5日
■調査対象/札幌市内近郊及び道内一部地域小中学校、養議学校、高専
■回収率/27%(378校に配布、102校から回収)
 
 校外から講師を招いて、総合的な学習を「実施している」学校は74%にのぼった。学校別では、小学校における実施割合が高く89%、中学校は69%、高校は33%であった。
 校外から講師を招く上での問題点は、「謝礼などの予算」「講師となる個人・団体に関する情報不足」「交渉のための時間やノウハウ不足」が挙げられました。学校側が期待する支援の上位2件は、「人材リスト」(70件)と「実践事例集の作成」(20件)でした。
 
校外から、講師を招いて総合的な学習を実施した割合
 
校外から、講師を招くときの問題点
 
市民活動団体向けアンケート結果
■回収率/66.9%(121団体に配布、81団体から回収)
 
 総合的な学習に関心がある団体は86.4%、関わりたい団体は77.8%。学校などから、講師の受け入れ打診があったのは22.2%、総合的な学習にすぐに対応できると答えた団体は過半数を超えました。
 
小・中学校で始まった総合的な学習に関心がある
 
総合的な学習に関わりたい
 
講師の受入打診があった
 
総合的な学習に今すぐ対応できる
 
総合的な学習に関与することの問題点
 
7月号で寄せられたご意見
■「月刊ボラナビ」誌面上で、読者に自由意見を求めました。
 
小・中・高校生やご家族へ、総合的な学習でどんなことをやっていますか?
●台湾からきた友人の協力で、「台湾紹介プログラム」をしました。(37歳・母親)
●ワークショップ。(31歳・NPOスタッフ)
 
地域の方へ、総合的な学習に参加するとすれば、どんなことができますか。又は、したいですか?
●障がい者との触れ合い体験。例)聴覚障がい者へ手話を使ったり、視覚障がい者と点字でコミュニケーションする。また、ボランティアってどんなことかを知る交流会。(70歳・主婦)
 
自由にご意見をお書きください。
●今の教育、教育者、家庭のあり方には問題を感じずにはいられないのと同時に、先行きが大変不安です。(31歳・母親)
●厚別通小学校では、11月22日に“総合的な学習”をメインにして、実践発表会(8:30受付開始予定 TEL:011-892-7555)を開きますので、一般の方も、是非お越しください。(39歳・教員)
 
ワークショップのまとめ
 研究会に参加した教員からは、「外部講師を呼び込む手続きが大変」「謝礼を出すすべがない」などの意見が出ました。NPO側でも、「知名度のある団体に講師依頼が集中する」「NPOの立場で書かれた総合学習のマニュアル本がない」などの課題が挙げられました。総合的な学習によって、子どもたちが地域の人々や活動を知るきっかけが多くなりそうな反面、有益な学習にするには、現場の教員と呼ばれる講師側の話し合いなど、さまざまな支援が必要なようです。研究会の最終日には、某区役所職員も参加し、NPOなどと教員がより互いを知るためのイベントを計画することになりました。地域のさまざまな立場の人が協力して作り上げる小さな成功体験を積み重ねることで、子どもや教員、地域住民がともに面白みを感じられる授業になっていってくれれば、と思います。







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