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4. 校外から講師を招く問題点
 困難となっているのは、「謝礼などの予算」「講師となる個人・団体情報不足」が多く、「交渉のための時間やノウハウ」も不足している。
 
 「校外から講師を招こうとする際に、困難となっていることはどんなことですか?」(複数回)との問では、「謝礼などの予算に問題がある」が6割強(64%)と最も多く、「どんな団体、個人がいるかわからない」も約6割(58%)であった。予算的な問題や外部講師に関する「情報不足」がうかがえる。
 
 
その他、困難となっていること
・ ALT、ジャイカ、国際プラザの他の団体で講師を派遣できる団体を紹介して欲しい。
・ 総合のための予算配当が少なく、教材研究も困難な状況にある。(年間7万円)予算の使途が限定されている。
・ 講師の方のお話が、中学生にとって難解になりがちである。講師の方との打ち合わせに時間がかかり、互いに負担となる。
・ あまり困難ではないが、取り組んでいる内容であまり外部の講師を必要としていない。
・ 教師の意識改革
・ 校内に抵抗勢力が存在する。外部講師との連携の歴史が浅いので、教職員はかまえてしまう傾向にある。
 
 「NPOと教師で創る総合的な学習研究会」へ期待される支援は「人材リストの作成」及び「実践事例集の作成」である。
 
 「今後、当会では各校において、外部講師を招いての総合的な学習がより豊かになるように支援していきたいと思います。具体的にどのような支援をお望みでしょうか?」との問に対しては、例示した「人材リストの作成」「実践事例の紹介」が圧倒的であった。
 
*人材リストに関する要望(70件)
・ 分野別、エリア別(区ごと)の人材・団体リスト
・ 謝金の有無、実績、条件などの掲載
・ 講師(団体・施設)の申し込み方法
・ 交渉の仕方(どのように交渉したらよいのか、予算的な面等)
・ 講師の育成に関して
・ 講演だけでなく、実演・実技指導などで物作りを指導してくださる方
 
*実践事例の紹介に関する要望(20件)
・ 学校ごとの具体的な実践事例の紹介
・ 学校予算が無いのでどのようにしているか知りたい
・ 特に実践における留意点がわかるとよい
 
*その他意見・要望
・ (校外からの講師謝金の)予算化への支援など。
・ 専門分野ごとの資料収集法の例。
・ 当事者の事前打ち合わせ等が簡単に出来るような工夫
・ 学習過程で(1)前半のオリエンテーション(2)学習の途中段階(アドバイスなど)(3)まとめの段階(実際に学習してみて疑問や質問など)と大きく分けてどのステージで講師を招くとより効果的か知りたい。
・ 授業にあたっては、かなり前に外部講師の方とねらい、展開、そして役割分担などの事例協議の時間確保が十分行うことが可能であるならぜひお願いしたいと考えています。
・ ALT及び国際プラザの利用が増え、人材の確保が難しくなってきている。そのため人材を紹介してくれる機関(団体)を探していたところである。
・ いくつかの学校がまとまれば往復交通費等が割安に出来る。その調整(人材斡旋・人材紹介)があれば、と思います。
 
 
 自由意見として、40件近い意見を頂きました。各学校の総合学習の現状や校外講師に対する考え・意見など、さまざまで学校サイドにおいてもまだ模索中であることがわかります。
 
・ NPOについての周知をもっと図ることが必要と思います。ボラナビを各学校に配布できないでしょうか。
・ 自然を生かした活動の講師、登山、スキーの支援者または団体を紹介して欲しい。
・ 各校で人材を確保する形では、今後無理があると思います。しかるべき組織で全市的に準備されなければならないと思います。
・ 新しいことを行うことは学校という現場で厚い壁がある。風通しをよくすることが、長い眼で見てプラスになると個人的に思う。
・ 同一人物なり同一課題で同学年各クラスに来ていただけるのかどうか。
・ 学校サイドとしては予算をもっと欲しい。
・ 情報誌ボラナビは総合的学習の参考にさせていただいております。
・ 講師依頼などの要望に応えていただけるのか。(「落語」に詳しい人がいないか。「そば打ち」を教えてくれる人はいないかなど)
・ ある雑誌に、生徒がボランティアで、観光地の案内をする内容を読みました。地域研究、人との接し方を学ぶなど多くの利点があると思います。札幌には観光地も多くあり、可能性はあるかな?と考えていますが、どこにどう働きかけをしたらよいのか。
・ 今後、NPOとの協力を含め、地域や社会と連携して、子供達の成長のために援助できる方法をさらに考えていきたいと考えております。
・ 総合的な学習の時間もスタートしたばかりで、いろいろな内容を模索しているところです。情報をいただければ大変ありがたいと思います。
・ 大人が子供たちのために本気になる、あるいはなろうとすることは、本当にすばらしいことです。しかし、大人が準備したり、やってしまったりするために、将来をつぶしてしまう可能性が常につきまとうことにも注意したいものです。NPOと教師が連携してやるべきことは、来るかもしれないし、来ないかもしれない子供の要望がきたときに、誠実に対応できる準備をしておくことですよね。そして、決してしてはいけないことは、大人が勝手に準備し、整備した学習内容を嫌がる子供に無理やり押し付けることです。準備したのだからと必ず実践しようとする研究でなければ微力ながらご協力いたします。
・ 昨年、障害を持った方(車いすを使っている方)に講演をしていただくことを計画しておりましたが、人材を探すのに時間がかかり、結局実施できませんでした。このようなニーズに対応していただけるのでしょうか。
・ 謝礼の規定が市教委では現金ではなく交通費にあたるウイズ・ユーカードになっています。これから学校独自で呼ぶ場合、この「謝礼」が問題になってくると思います。一般的には交通費を含めた謝礼はどうなっていくとお考えですか。またどうすべきでしょうか。
・ お願いしたいのですが、人材がわからず、また予算もとれず(多少のお礼をしたくとも、お金の出所が無いのです)ボランティアだよりの状況です。たのむにたのみずらいというのが本音です。
・ 私の学校では外部講師を招くことを検討しております。出来れば無料(謝礼なし)で。
・ 札幌市教委でボランティア従事者の方々を対象とした傷害保険に加入したそうです。当然、総合的な学習の時間における学習活動支援者も対象になっています。
・ 生徒の聞く力を育成する必要を感じています。又基本となるマナーや人とのかかわりの持ち方、感謝する気持ちなど、受信側の準備が大切だと思います。本校での課題です。生徒自身が自分なりの目標を持つことが出来ているかというのがキーポイントだとは思います。
・ 国際交流等で外国の方をお招きしたくても生徒数の多い学校(本校では24学級)では難しいことが多いです。又いろいろな学校が同じような発想で取り組むことが多くボランティアの方達も手が回らない状況も起きているようです。
・ 平成11年度より「生活科」「総合的な学習の時間」の研究に取り組み、10月4日(金)教育実践発表会を行います。「地域の中で学ぶ総合的な学習の時間のあり方」を副題として設定し、地域の方々の協力を得ながら実践しているところです。昨年度の5年生「地域に住むわたしたちの先生見ーつけた!」の実践では15名ほどのゲストティーチャーの方々から多くのことを学ぶことが出来ました。
・ 講師を探していろいろと当たるのですが、やはり公的な機関に最初に相談することになりますが、この対応が気になります。役所のたらいまわしは本当に参ります。もっともひどかったのは国際理解の講師を相談した北海道大学の対応です。女性で、立場のある方だと思うのですが、「何で私達が義務教育の学校のためにそんなことをしなければならないのか。迷惑している」という調子でした。
・ 担当者がひたすら模索しているような状態が続いているので、システム的なものが出来上がるととても参考になるし、活動の幅が広がると思います。こういう活動が広がってくれるととてもありがたいです。
・ 本校は今年度が全校で取り組む初年度となりまだ思考のステップ上です。学習が進んでいく中で、いろいろな問題点が見えてくるのだと思います。そんな時に気軽に相談に応じてもらえると助かるかな・・・と思っています。
・ 開かれた学校、教師の教育観の転換と言いながらも、教師の仕事量の多さに、研修そのものを希望しない場合も多く、学ぶことそのものの必要を感じていない場合もある。従って、学校そのものが教育力をつけていかなくては、研修会を開催できないこともある。又、講師に付いても、さまざまな制限が出たりすることもあり、学校が(地域に)開かれていくには、まだ時間が必要である。
・ 本校では10月18日(金)に全学年一斉にグループによる訪問学習を計画しております。1年「地域の人々」、2年「環境問題」、3年「国際理解」というそれぞれのテーマで学習を進めております。その中で3年生が「NPO/NGOについて知りたい」「実際に会ってお話をうかがいたい」等の希望を持っております。できれば札幌市内にどのような「NPO/NGO」があるか教えていただけないでしょうか?
・ 学校のスケジュールにあわせていただけると連携がとりやすい。学校は小回りがきかない性格の組織だからです。
 







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