32. 三星重工業(寧波)有限公司
(Sumsung Heavy Industries (Ning Bo) Co.,Ltd.)
所在地:浙江省寧波市小港青峙工業区
Address: Qingzhi Industry Zone, Ningbo City, Zhejiang Prov.
Tel: 0574-8622-6688
Fax: 0574-8622-4275
郵便番号:315803
E-mail: Wangjilian1127@163.com
創立:1995年
資本形態:中型独資企業
法人代表、董事長:孫炳福
総経理:李相模
従業員人数:500人
敷地面積:20万m2
登録資本金: 1,269万USドル
固定資産: 21,100.5万元(約32億円)
売上高: 9,839.4万元(約15億円)
売上総利益: 4,259.2万元(約6.5億円)
当期純利益: 1,671.7万元(約2.6億円)
企業概況:
●韓国三星グループが1995年に中国浙江省寧波青峙工業区に立した独資企業。投資総額は2,998万USドル。
●主に船体ブロック、ハッチカバーの製造・組立を行う。
32.1.1 企業概況
●沿革
1995年12月 三星重工業(寧波)有限公司として創立。董事長は朴秀賢。
登録資本金は1,269万USドルで、投資総額は2,300万USドル。
1996年6月 工場建設開始。三星重工業社長李海揆氏が起工式に参加。
1997年10月 正式に操業開始。
2000年4月 投資額を600万USドル増資し、ハッチカバー生産ラインを建設。投資総額は2,998万USドル。
2000年10月 最初のハッチカバー生産ラインが操業開始。
2000年度 寧波市外国投資企業輸出額第13位。
2000年度の輸出額は1,427万USドルである。
2001年3月 2番目のハッチカバー生産ラインを建設。
2001年 董事長を朴秀賢から孫炳福に、総経理を金孝 から李相模に変更。
●経営者及びその経歴
表1-1-1: 董事長の経歴
名前 |
孫炳福 |
役職 |
董事長 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1953年 |
学歴 |
大卒 |
職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
|
1975年〜2001年 |
韓国三星重工業株式会社 |
管理者 |
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2001年〜現在 |
三星重工業(寧波)有限公司 |
董事長 |
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表1-1-2: 総経理の経歴
名前 |
李相模 |
役職 |
総経理 |
性別 |
男 |
生年月日 |
1957年 |
学歴 |
大卒 |
職歴 |
期間 |
勤務先 |
役職 |
|
1981年〜2001年 |
韓国三星重工業株式会社 |
管理職 |
|
2001年〜現在 |
三星重工業(寧波)有限公司 |
総経理 |
|
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
●従業員構成
図1-1-1: 従業員構成図
従業員総数は500人、うち管理職が18人で、従業員総数の4%。
技術サポーターは11人で、従業員総数の2%。
表1-1-3: 外国籍の従業員人数
職業別 |
人数 |
管理職(取締役) |
5 |
技術サポーター |
3 |
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32.1.2 会社組織
●資本金、出資者
表1-1-4: 主要出資者及び出資率
●会社組織
図1-1-2: 会社組織図
●関連企業
表1-1-5: 主要関連企業の名称及び会社概要
関係 |
関連企業 |
会社概要 |
親会社 |
韓国三星重工業株式会社 |
1974年創立。韓国三星グループの傘下企業であり、主に舶用設備の製造を行う。 |
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出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
●政府との関係
韓国三星重工業株式会社が独資で設立した企業であるが、韓国三星グループ本社、韓国三星重工業株式会社及び現地企業は寧波市政府と緊密な関係があり、今回の三星重工業(寧波)有限公司の設立も地元寧波市政府の強力な支援、多様な優遇政策を受けている。
また、三星グループの中国における積極的な投資ぶりは中国政府に良いイメージを与えており、2001年11月には、三星グループ会長李健煕氏が中国政府の朱ヨウ基総理を訪問、引続き中国への投資を拡大することを約束している。
三星グループは「中国の社会に貢献する」というスローガンのもと、積極的に中国の社会事業に参加し、教育・文化・国際交流等で多様な活動を行っており、三星重工業(寧波)有限公司も三星グループのメンバー企業としてメリットを受け中国政府に歓迎されている。
32.1.3 経営状況
●業務内容
主に船体ブロック、ハッチカバーの製造・組立を行う。
●売上げ
●技術の導入・提携
表1-1-4: 技術の導入一覧表
主要製品 |
年生産量 |
技術及び設備 |
輸出 |
ハッチカバー 船体ブロック |
25,000t 60,000t |
韓国三星重工業株式会社から直接導入。 |
製品の100%を韓国、日本等に輸出。 |
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出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
32.1.4 事業計画
三星重工業(寧波)有限公司は韓国三星重工業株式会社の管理のもとで企業経営を行っている。1997年に生産を開始してから、順調に生産額を上げており、韓国三星重工業株式会社では、更にハッチカバーの生産を追加した。
そのため、2000年4月に600万USドルの追加投資を行い、最初のハッチカバー生産ラインを起工、2000年10月に竣工した。年間生産能力は6,000t、輸出総額は420万USドルである。その後、2001年3月に2つ目のハッチカバー生産ラインを建設した。
韓国三星重工業株式会社は中国寧波でのハッチカバーの年間生産能力を25,000トンにし、韓国三星のハッチカバーの生産基地とする計画。
(参考)
韓国三星重工業株式会社は競争の激しい造船業で競争力を高めるため、1995年に経済発展の著しい揚子江デルタ地域南端の浙江省寧波市に独資の子会社「三星重工業(寧波)有限公司」を設立した。ブロック建造を主体に行なっているが、2002年4月には、追加投資を行いハッチカバーの生産ラインを建設。
韓国三星重工業は中国寧波でのハッチカバーの年間生産能力を25,000トンにし、韓国三星のハッチカバーの生産基地とする計画を立てている。
中国における韓国三星重工業株式会社の組織図:
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