14.3 業務
14.3.1 業務内容
新造船が主要業務。現在の年間建造能力は15万DWTで、主に2.5〜3万DWTの船舶を建造。
主要製品は12,000DWT、6,300DWTの多目的貨物船、3,000DWTの油槽船、250TEU、5,000DWT以下の多目的コンテナ船、出力6,400KW以下の押船、全回転曳船、揚力5,000トン以下の浮ドック、12,000DWT以下の艀及びクレーン台船、出力1,000KW以下の漁船、1,000DWT以下の冷藏運搬船、船舶全長60m以下のパトロール艇、交通艇、工作艇、中型沿海フェリー等。
日本、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、香港、オランダ、アラブ首長国連邦、カタール、シリア等に輸出。
他は船舶の修繕。船舶の解体、圧延、酸素生成。自社建造船の輸出。舶用資材、機械設備、機器・メーター、舶用部品及び技術の輸入。舶用設備、化学工業原料、石油製品、建築材料、その他器材・部品の調達・販売、自動車、船舶の輸送サービス。
中商集団口岸船舶工業公司の業界における収益性は高くない。
14.3.2 造船設備
表14-4: スリップウエイ
長さ(m) |
幅(m) |
万DWT |
クレーン |
140 |
19 |
1 |
20t×2 |
180 |
48 |
3.5 |
25t×1、5t×2 |
200 |
36 |
10 |
40t×1、25t×2 |
138 |
19 |
0.5 |
25t×1 |
|
表14-5: ドック
長さ(m) |
幅(m) |
深さ(m) |
万DWT |
クレーン |
備考 |
90 |
18 |
5 |
0.3 |
20t×1 |
乾ドック |
|
表14-6: 艤装岸壁
長さ(m) |
クレーン |
180 |
65t×1、15t×1 |
|
表14-7: その他設備
設備名称 |
能力 |
数量 |
クレーン |
35t |
1 |
門型クレーン |
200t/l00t |
2 |
門型クレーン |
50t |
3 |
自動車クレーン等その他の起重設備 |
40t |
35 |
CO2ガス溶接等の溶接設備 |
|
500台以上 |
パイプ・ベンダー |
10.5m×0.025m |
1 |
デジタル制御切断機 |
|
1 |
|
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
14.3.3 受注・建造実績
表14-8 主要受注・建造実績一覧表
受注日 |
船名 |
DWT |
サイズ |
船主 |
船級 |
竣工/予定日 |
1998年 |
コンテナ兼貨物船 |
|
135m |
オランダ |
LR |
1999年10月 |
1999年11月 |
曳船(1隻) 艀(2隻) |
|
|
シンガポール |
ABS |
2000年9月 |
1999年11月 |
水中作業船 |
50,000 |
165m×42m×10.7m |
HEEREMA(蘭) |
DNV |
2001年5月 |
2000年10月 |
浮ドック |
13,500 |
全長183.60m×幅43.4m×深15.2m×設計喫水3.8m |
UTSE船廠(タイ) |
ABS |
2001年9月 |
2001年3月 |
多目的コンテナ船(2隻) |
25,000 |
178.8m×27.2m×14.2m |
PCL(シンガポール) |
ABS |
2002年9月 |
|
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
14.3.4 その他
●設計レベル
技術部に船舶設計を専門に行う自社の設計部あり。
設計部員は約127人、うち工程師は38人、高級工程師は11人。
●日系・外国企業との提携
政府との関係が強く、主に中国国内の設備・技術を導入。
日系企業との関係はほとんどない。
14.4 財務・経営状況
14.4.1 資本金・出資者
表14-9: 主要出資者及び出資率
注: |
旧国内貿易部現在は、国家経貿委に組織変更されているが、2001年12月31日現在の出資者登録は依然として国内貿易部となっている。 |
14.4.2 売上げ
図14-3: 近年の売上額の推移
14.5 今後
14.5.1 最近のトピック
1)初の輸出コンテナ船が順調に進水(2002年9月)
2001年3月に 西省輸出入公司と共同受注したシンガポールPCL社向け2.5万DWTの多目的コンテナ船「牽牛星」号が江蘇省泰州で順調に進水。
契約は多目的コンテナ船2隻で、契約総金額は3,000万USドル以上。
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