13.3 業務
13.3.1 業務内容
主に10,000DWT以下船舶の新造及び修繕・改造業務を行う。
ユーザー先は交通水運企業、水産物の漁企業、海軍、武装警察等の中国国内の企業、及び東南アジア国家を主とする海外船主である。
その他に、鉄鋼構造物、船舶輔機及び通用機械設備等の製造・加工・販売、及び酸素の製造、トラック貨物運送、ホテル・レストラン等の業務を行う。
13.3.2 設備
表13-4: スリップウエイ数及びサイズ
スリップウエイ数:2
長さ(m) |
幅(m) |
DWT |
クレーン |
150 |
24 |
1万 |
100t×1、30t×1、10t×1、 |
100 |
15 |
0.5万 |
30t×1、10t×2 |
|
出典:MIRU調査
表13-5: ドック数及びサイズ
ドック数:2
長さ(m) |
幅(m) |
DWT |
クレーン |
備考 |
127 |
23 |
1万 |
20t×1 |
乾ドックであり、すべて船舶の艤装はドック内にて行う。 |
90 |
9.6 |
0.1万 |
5t×1 |
|
出典:MIRU調査
表13-6: 艤装岸壁
艤装岸壁数:1
長さ(m) |
クレーン |
備考 |
100 |
30t×1 |
建造中 |
|
出典:MIRU調査
表13-7: その他設備の種類
設備名称 |
能力 |
数量 |
クレーン |
100t |
1 |
50t |
2 |
30t |
3 |
20t |
1 |
10t |
2 |
5t |
2 |
デジタル制御切断機 |
SEC-E |
1 |
油圧機 |
300t |
1 |
油圧機 |
150t |
1 |
立型旋盤 |
φ160 |
1 |
旋盤 |
C6110×8m |
1 |
中ぐり盤 |
T6 |
1 |
門型龍平削り盤 |
2.2m×6m |
1 |
カッティング機 |
3mm×2,500mm |
1 |
電動液圧パイプ・ベンダー |
|
1 |
|
出典:MIRU調査
13.3.3 修繕実績
表13-8 主要修繕実績一覧表
種類・用途 |
DWT |
船主 |
竣工/ 予定日 |
船名 |
その他 |
漁船 |
710×2馬力 |
中国 |
2001年 |
中国漁政601 |
新造船 |
旅客/車輌フェリー |
759 |
Bangladesh inland Water |
2001年 |
RoRo Ferry 12 |
新造船 |
旅客/車輌フェリー |
820 |
Bangladesh inland Water |
2001年 |
RoRo Ferry 13 |
新造船 |
工作船 |
15,000馬力 |
中国 |
2002年 |
浜海291 |
エンジン修理 |
巡邏艇 |
2,200馬力 |
中国 |
2002年 |
巡邏502 |
新造船 |
バラ積み貨物船 |
2,600 |
中国 |
2002年 |
浙監測08 |
船舶の改造 |
国境防衛巡邏艇 |
64 |
中国 |
2002年 |
|
新造船 |
オイル・タンカー |
8,800 |
中国海運 |
2003年 |
振東油139 |
オイル・タンカーの改造、救命措置の据付け |
プロダクト・タンカー |
1,000 |
中国 |
2003年 |
粤海105 |
|
多用途コンテナ船 |
1,000 |
中国 |
2003年 |
合太 |
|
貨物船 |
4,000 |
長航集団 |
2003年 |
金5号 |
旅客船を貨物船に改造 |
オイル・タンカー |
10,000 |
中国海運 |
2003年 |
振東油78 |
改造 |
オイル・タンカー |
10,000 |
中国海運 |
2003年 |
海運達2号 |
改造 |
工作船 |
6,000 |
浙江航道局 |
2003年 |
浙航測3号 |
|
|
出典:MIRU調査
13.3.4 その他
設計レベル
基礎的な設計レベル(5,000DWT以下の船舶の設計のみ)を持っている。設計員の人数は25人である。
研究開発センター及び研究者はない。
日系・外国企業との提携
技術においては日系企業・外国企業との提携関係がない。
新造船業務においては東南アジア地域の国家との業務関係がある。一般的には、船主から発注した船舶の設計図を提供される。
日系企業との業務関係については、1999年日本船主から受注したきりで、その後日系企業との業務関係がなくなった。
13.4 財務状況
13.4.1 資本金、出資者
表13-9: 主要出資者及び出資率(2002年12月31日現在)
13.4.2 売上げ
図13-3: 最近5ヶ年の売上額の推移
13.5 今後
13.5.1 最近のトピック
1)初めて建造したプロダクト・タンカーが進水。(2002年9月)
2002年9月9日、初めて建造した8,800DWTのプロダクト・タンカーが1万DWTのスリップウエイから徐々に進水した。当該プロダクト・タンカーは、全長128メートル、幅18.8メートル、深さ9.58メートル、総トン数3,200トンである。
今回は初めて気嚢ローリング方式を使って進水したものであり、この方式を使用した中国国内において最初で最大の船舶である。
2)浙江省副省長が海東造船廠を視察。(2002年12月)
浙江省省政府が海東造船廠の発展を重視し、2002年12月29日副省長王永明氏が台州市市政府官員とともに海東造船廠を視察し、海東造船廠の廠長・幹部らと共同で如何に早く企業経営の苦境から抜け出すかについて検討した。
3)4,990DWTのオイル・タンカーを建造中。(2003年10月)
2002年8月にSKYLINE ENTERPRISES LTDからオイル・タンカーを4隻受注した。現在その1隻目のオイル・タンカーが急ぎで建造され、2004年5月までに完成し、船主に引き渡される予定である。
13.5.2 事業計画
経営改善をしようとしている。
まず、生産施設の拡大を通して生産能力をアップする。現在、100メートルの艤装岸壁を建造中で、2004年末までに完成する予定である。
また、経営を改善するのに、技術力を高めなければならない。そのため、2004年、有力な技術者を募集し、造船技術力のアップを図る。
|