5・3 干渉除去装置
同一の周波数を使用している他船のレーダーが近距離にある場合には、このレーダーの送信電波が自船の受信機に入り、CRT面上に干渉模様となって現れる。この干渉模様は他船のレーダーもパルスレーダーなので点線状となり、しかも自船とは同期していないため、渦巻状や無数の点となって現れて、必要な映像が見えにくくなる。
この干渉模様を除去するための装置が干渉除去装置で、その構成を図5・6に、動作原理を図5・7に示す。
コンパレータで基準電圧V1以上の信号を波形整形し、(b)のゲート1を作る。このゲート1はシフトレジスタで一時記憶する。次に、(d)のゲートが2シフトレジスタに入力すると同時にゲート1を読み出し、ゲート1とゲート2をAND回路に入れてやると、このAND回路の出力は、(e)のように干渉波信号を含まない物標だけのゲート信号となり、このゲートでアナログスイッチを働かすと干渉のない物標信号だけがビデオ増幅器に入ることになる。
図5・6 干渉除去装置の構成
図5・7 干渉除去装置の原理
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