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3・5・6 クランプの方法(取付間隔、材料)
(1)導波管の接続部は、いずれか片方の10〜20mmぐらいのところに取付台を設けること。
(2)取付台の間隔は1mを標準とし、1.5mを超えてはならない。
(3)レーダーマストと導波管の間隔は100mm以内とし、やむをえず長くなる場合は補強をして振動を防ぐこと。
(4)2台装備の場合は2段積みもあり得るが、内側の導波管が容易に取り外せるような構造にし、取付台の間隔やマストとの距離は極力短くすること。
(5)余りよく合っていないクランプや、ばりの多いクランプを、むりやり締め付けて、クランプ箇所の導波管を変形させたり、傷をつけてはならない。このために、亜鉛板を巻く方法と、メーカー支給のプラスチック材を用いる方法とがある。また、クランプの締付けねじは、防食の意味でステンレスねじを使用すること。鉄ねじでは4〜5年でさびのためクランプが脱落するおそれがある。(図3・10参照)
 
図3・10 導波管の取付方法
 
3・5・7 保護カバーの取付け
(1)レーダーマストの下部の甲板部の導波管については、布設部の全面にわたり保護カバーを設ける。このカバーは、導波管の点検のため取り外しが可能な構造とする。また、垂直部分は、甲板から1.5m以上の高さまでカバーすること(2mを超える必要はない)。(図3・11)
 
図3・11 防護カバー
 
(2)テフロンシートが挿入されている部分(主にバルクヘッドフランジ周辺)、及び垂直部分の最下部は、導波管内の点検や水密試験等を行うことが多いので、簡単に取り外しができるような構造にしておかなければならない。
3・5・8 塗装仕上げの方法
(1)空中線の開口面に塗ってはならない。
(2)空中線の取付ねじ、導波管(特に接続部)とそのクランプ部及びケーブルはそのクランプ部の取付ねじを含めて塗料を十分に塗ること。
(3)塗装が最後になりがちであるが、保護カバーを取り付ける前にこの部分の塗装を行わなければならない。また、保護カバーの内面も忘れないように塗ること。
(4)電食防止には、さび止め塗装をし、次に耐食性塗料を塗らなければ効果はない。







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