4・4・4 畳み込み符号
ブロック符号は1区切り(1ブロック)の情報符号の後に誤り訂正符号を付け加えてブロックごとに訂正を行うのに対して, 畳み込み符号はブロックの情報を小さな単位に分けてその単位ごとに誤り訂正符号をつけて訂正する方式である。ブロック符号は誤りが連続して発生するバースト誤り(フェージング誤り等)に有効であるのに, 畳み込み符号は誤りがバラバラに分布して発生するランダム誤りに有効でありFM放送の回線等に利用されている。
図4・6に比較して概念を示した。ただし, 情報の長さを同じとしてあるが畳み込み符号の単位を長くして過去のデータの影響も取り入れることもできる。
図4・6 ブロック符号と畳み込み符号
畳み込み符号はいくつかの単位の訂正符号を組合せることから訂正能力が向上して複数の誤りを能率よく訂正できる。
誤り訂正符号の分類と主な符号について以下に示す。デジタル通信にはどれかの誤り訂正方式と組合せることが必要である。
誤り訂正符号の分類
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