2.8 接地用材料
2.8.1 接地導体
表2.17 接地導体
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接地導体 |
ケーブル接地用 |
軟銅より線, 平形編組銅線, アースクランプ |
機器接地用 |
軟銅より線, 平形編組銅線, 銅板 |
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2.8.2 接地金物
(1)L型ピース(ねじ及びナットで接地導体を接続する)
(2)ボルト(直接船体に溶接し, 接地導体を接続する)
(3)丸型ピース(ねじ切りを行いねじなどで接地導体を接続する)
2.9.1 電路布設, 機器取付けに使用するボルト, ナット及び小ねじは, 次表による。
表2.18 ボルト, ナット, ねじのJIS規格
種類 |
適用 |
規格 |
ボルト |
黒3級 六角 |
JISB 1180-94 |
ナット |
〃 〃 |
〃 1181-93 |
小ねじ |
十字穴なべ頭 φ8以下2級
φ10以上3級 |
〃 1111-96 |
木ねじ |
〃 |
〃 1112-95 |
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2.9.2 座金
下記の座金を適当に使用し, 船体の振動及び機械の運転により取付けに緩みを生じないようにする。
(1)平座金
ナット, ボルト, 小ねじ類の座面と取付部の間に入れて支圧面を大にし, すわりをよくする。
(2)舌付き座金
六角ボルト, ナットの回止めに使用し, 丸い座金の外周の一部が舌状に突き出した部分を, 折曲げて回り止めとする。舌が2枚あるものは, 両舌付座金という。
(3)つめ付座金
丸い座金の外周の一部を切り開き, その部分を折曲げて回り止めとする。
(4)ばね座金(スプリングワッシャ)
ばね鋼などで作り, ばねの力で回止めとする。
(5)歯付き座金
座金の下面が歯形をしており歯の力で回り止めとする。
電気工事に使用する工具には, 次の種類がある。
2.10.1作業工具
(1)ねじ回し, スパナ類 (2)ペンチ類
(3)圧着端子締付工具 (4)巻バンド締付工具
(5)電線ストリッパ (6)電線カッター
(7)電気溶接器 (8)ガス切断器
(9)やすり, のこぎり類 (10)ナイフ及びはさみ類
(11)きり及びリーマ類 (12)はんだごて及びハンマ類
(13)スケール
以上のほか, 次のものがある。
(1)黄銅ブラシ (2)接点磨き
(3)油砥石 (4)トーチランプ
(5)赤外線ランプ (6)ドライヤ
(7)電線管用工具
2.10.2 点検工具
表2.19 点検工具(例)
品名 |
要目 |
点検鏡 |
平面 |
棒状温度計 |
0〜200℃(アルコール式) |
隙間ゲージ |
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ヒューズ抜き |
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ベアリング抜き |
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検電器 |
万年筆形 |
チェックランプ |
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電気用ゴム手袋 |
1種2号A-355mm JIS T8112-79参照 |
〃 ゴム長靴 |
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絶縁抵抗計(メガー) |
直流500V |
回路計(テスター) |
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2.10.3 蓄電池用具
表2.20 蓄電池用具
品名 |
要目 |
携帯用直流電圧計 |
2.5級-3V〜0〜+3V |
漏斗 |
φ120mm×120mm |
棒状温度計 |
-20℃〜100℃ 305mm アルコール式 |
硫酸取瓶 |
10l入り |
注液用スポイド |
180cc φ70mm+φ70mm 口径7mm |
吸込比重計 |
φ28mm口径5mm 300ml |
同上用浮子 |
目盛1.100〜1.300 90ml |
蒸溜水槽 |
20l入り |
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