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(2)ムラムートゥ―東長嶺(あがんながに)と西長嶺(にしながに)
■東長嶺(あがんながに)
 
東長嶺家の屋敷内に建てられた祠
 
ハーレーの朝の御願
 
■西長嶺(にしながに)
 
西長嶺家の屋敷内に建てられた祠
 
ハーレーの朝の御願
 
 港川に最初に定着したと伝えられている人の三人息子のうち、長男系統の家(東長嶺)と二男系統の家(西長嶺(にしながに))は、村落祭祀の重要な拝所となっています。それぞれの家の傍には祠が建てられています。港川の村落祭祀のうち、海難事故遭難者慰霊祭(かいなんじこそうなんしゃいれいさい)を除く全ての祭りのときに拝まれています。このことから、東長嶺と西長嶺は、ムラの草分けの家と位置づけられていることがわかります。
 東長嶺は、港川在住の幸地腹(こうちばら)門中の長嶺チュコーレーのメンバーが正月3日(旧暦)に集まる場所でもあります。同家は、ムラの草分けの家として、また、門中のナカムートゥ(中宗家)としての役割を担っています。







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