日本財団 図書館


2. 拝所
 
(1)2つの御嶽
北ヌ御嶽(にしぬうたき)
 
 
 1926(昭和元)年に設置され、神体は糸満「白銀堂への迎え」(ママ)の女神だという伝承があります(『具志頭村史 第1巻』)。昔は、「カニマンの御嶽」とも呼ぶ人もいました。御嶽内には、雄樋川対岸(アガリンジー)にあるカーを拝むために、遥拝(ウトゥーシ)用のブロックが置かれています。
 
南ヌ御嶽(ヘーぬうたき)
 
ハーレーの朝の御願。
区長が中心になって拝む。
 
 北ヌ御嶽の建立後の昭和2年(1927)に設けられ、神体は北ヌ御嶽が女神であるのに対して、「竜宮の神への迎え」(ママ)の男神であると伝えられています。北ヌ御嶽の女神だけでは部落は栄えないというので建立されたといわれています(『具志頭村史第1巻』)。現在、南ヌ御嶽、龍神碑、海上遭難者慰霊之碑は隣接して建っていますが、以前は3者とも現在地よりも海側にありました。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION