5. サンゴの保護
(1)サンゴを食べる動物
サンゴを餌(えさ)として食べる代表的な動物はオニヒトデです。
オニヒトデの背には鋭いトゲが数多くあります。トゲには毒があって、刺されるとひどい目にあいます。オニヒトデはほとんどサンゴだけを食べます。小さいときにはサンゴゴモという海藻(かいそう)を食べます。1cmほどの大きさになると、サンゴを食べるようになり、生長が早くなります。
オニヒトデはサンゴの上に乗り、胃を体の外に出してサンゴをおおいかぶせ、消化液を出してサンゴの肉を溶かし(とかし)ます。サンゴを溶かした液で、養分を吸収するのです。サンゴが食べられた後には、白いサンゴの骨だけがそのままの形で残ります。
オニヒトデは夜行性の動物で、日中はサンゴの下などに隠れていますが、大発生したときは、昼でも表にでてサンゴを食べます。
シロイシガイダマシ
巻き貝のシロイシダマシの仲間もサンゴを食べます。サンゴの上にむらがって、サンゴを食べます。沖縄では大発生して問題になったことはありません。
オニヒトデ
オニヒトデの胃袋
マンジュウヒトデと食べあと
溶かされたサンゴの肉
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