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第7回
海洋文学大賞受賞作品集
−海洋文学賞部門、海の子ども文学賞部門−
 
海の日
 
第七回海洋文学大賞の募集と選考について
 
 第七回海洋文学大賞は、平成十四年十月七日から平成十五年二月二十八日までの間、公募を行った。作品募集の周知は、関係記者クラブなど報道関係向けに発表を行ったほか、マスコミ各社の媒体、海事関係団体の会報、文学館、文芸関係の教育機関等に応募要綱を周知するとともに、主な図書館や博物館などの文化施設及び運輸関係施設で募集ポスターの掲示を行ったり、海のイベント会場でチラシの配布を行う一方、インターネットを利用して広く応募を呼びかけた。
 その結果五百二十五点の応募があり、その内訳は、海洋文学賞部門二百五十四点、海の子ども文学賞部門二百七十一点であった。
 応募者は、日本全国はもとより、アメリカ、ペルー、ドイツ、インドネシア、ミャンマーなどの在住日本人からの応募もあった。また、応募者の年齢の幅も広く、海洋文学賞部門の十二歳から、最高齢は同部門の八十九歳の方だった。
 締め切り後、二部門の応募作品について、ただちに粗読み選考をすすめ、引き続いて予備選考委員会(海洋文学賞部門は四月二十三日、海の子ども文学賞部門は四月二十一日に開催)において、それぞれ候補作品を決定、本選考委員に送付し、選考をお願いした。
 本選考委員会は、海洋文学賞部門は五月二十一日に、十川信介(選考委員長)、北方謙三、半藤一利の各選考委員により、また、海の子ども文学賞部門は五月二十六日、十川信介(同)、木暮正夫、上笙一郎、木村龍治の各選考委員によりそれぞれ開催し、海洋文学賞部門は大賞及び佳作二点を、そして、海の子ども文学賞部門は大賞は該当作品無しとして佳作三点を決定した。
 また、海洋文学のジャンル(小説・ノンフィクションの分野)における著作活動において顕著な活躍をされている作家を顕彰することにより、一般国民に対して海や船への興味を喚起することを目的とする海洋文学大賞特別賞については、三月下旬から四月下旬にかけて出版社、新聞社等で文芸関係に携わる方がたを中心に候補作家の推薦をお願いし、その結果をもとに、五月二十一日に十川信介(同)、北方謙三、半藤一利の各選考委員により、選考委員会を開催し、受賞者を決定した。
 報道機関等への発表は、五月三十日に行った。
 なお、大賞及び特別賞の贈賞式は、七月十六日に船の科学館(東京都品川区)において受賞者ならびに関係各位を招いて開催。
 
第七回海洋文学大賞の入賞作品
【海洋文学賞部門】
大賞 『不定期船 宝洋丸』(ノンフィクション)椋本一期(神奈川県)
佳作 『鳰の詩』(小説)田邉 盛(大阪府)
佳作 『帆船は止まらない』(小説)原 鴻一郎(神奈川県)
【海の子ども文学賞部門】
大賞 該当作品なし
佳作 『ぼくは魚のお医者さん』長谷川洋子(愛知県)
佳作 『なみだの穴』馬原三千代(千葉県)
佳作 『水平線に行きました』菅原裕紀(岩手県)
 
第七回海洋文学大賞特別賞
作家 陳 舜臣







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