国際規格 ISO614-1989 日本語訳(案)
造船一般用丸窓及び角窓強化安全ガラス−パンチ方式による非破壊強度試験
1. 範囲及び適用分野
この国際規格は、ISO1095に適する船用丸窓及びISO3254に適合する船用角窓に用いる強化安全ガラスの、非破壊強度試験について規定する。
2. 引用規格
以下の規格はこの文献から引用することでこの国際規格の条項を構成する規定を含む。
出版時には、表示される版は有効である。が全ての規格は改訂されることがある。よってこの国際規格に基づく合意書を取交した関係者は、以下記載規格の最新版の適用可能性を点検することが望ましい。IEC及びISOのメンバーは現在有効である国際規格の登録を維持管理していくものである。
ISO48 硬化ゴム−硬度の決定(IRHD硬度10〜100)
ISO1095-1988 造船−船用丸窓強化安全ガラス
ISO3254-1989 造船−船用角窓強化安全ガラス
3. 装置
装置は、図1に示す適切な形状のものとし、下記のとおりとする。
a)A形:呼び寸法250mm以上の丸窓ガラス用及び全寸法の角窓ガラス用。
b)B形:呼び寸法200mmの丸窓ガラス用。
図1 添付Acrobatの通り(ISO614-1976と同じ)
表1 添付Acrobatの通り(ISO614-1976と同じ)
4. 試験方法
4.1 構成部品の位置決め
ガラスを平リングの上に置く。この際、ガラスの周辺はリングの穴の縁から25mm以上はなれているようにする。すりガラスの場合、すり面を上向きとする。
パンチ(部品番号3)を平リング上部の中心に位置決めする。
ガラス板とパンチの間にパッド(部品番号4)をはさむ。
4.2 試験荷重
パンチに毎秒1000Nの割合で徐々に確実に加圧し、結果、表2に示す各々の試験荷重まで至るものとする。
表2 試験荷重
ガラス厚さ |
試験装置に対する試験荷重 |
呼び厚さ(mm) |
公差(mm) |
A形(N) |
B形(N) |
6 |
±0.2 |
3,400 |
3,500 |
8 |
±0.3 |
6,500 |
6,700 |
10 |
10,200 |
11,000 |
12 |
15,500 |
- |
15 |
±0.5 |
24,000 |
- |
19 |
±1 |
33,400 |
- |
|
規定の試験荷重を5秒間維持した後、徐々に荷重を取除く。
4.3. 試験結果
ガラスは破壊せず、損傷のしるしはないものとする。
5. 表示
5.1 この国際規格に沿って試験合格した強化ガラスは、次の通りマーク表示されるものとする。
a)透明ガラス:一重の逆正三角形、その中にガラスの呼び厚みを示す。
b)すりガラス:二重の逆正三角形、その中にガラスの呼び厚みを示す。
注記−マーキングは、強化工程の前で、すり加工の後、処理される。
5.2 表示の最小寸法は、図2に示すものとする。
図2-表示例
単位:mm |

a)透明ガラス |

b)すりガラス |
図1
表1 試験装置の構成部品
構成部品 |
材料 |
仕様 |
番号 |
名称 |
A形 |
B形 |
1 |
基板 |
銅 |
厚さ :圧力をかけても変形しないだけの十分な厚さ
表面:平 |
2 |
平リング |
ゴム
硬度IRHD1)
40〜60 |
内径:
A形 :200mm
B形 :150mm、アダプタ(部品番号5)と面を合わせる |
厚さ:2mm 幅:最小15mm |
3 |
パンチ |
銅 |
下端は直径12.5mmの平面とする |
4 |
パッド |
フエルト又は 繊維板 |
厚さ:=フエルトの場合5mm
=繊維板の場合2mm
外径:=50mm |
- |
5 |
アダプタ |
銅 |
外径:基板の穴と同径にする 内径:呼び寸法200mmの丸窓ガラスに対しては150mm |
|
|