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SC 1/WG 1会議(救命設備作業委員会)報告
1. 開催日時:
 4/14(月)10:00から17:00
 4/15(火)08:30から09:30、13:00から17:30
 4/16(水)08:30 から12:00
 
2. WG 1関係文書
(1)CD/24432「袖付保温具」へのコメント集(添付資料4参照
(2)SC1 N154「生存艇及び救助艇の装備品」のWD及び同コメント集(添付資料5-15-2 及び6参照
 
3. SC 1 N 154「生存艇及び救助艇の装備品」のWDの検討(添付資料5-15-2参照
 WG 1の今回会議では、その大半を標記規格案の検討に費やした。本件については、投票の結果新作業項目とすることが承認されており、WDに対する各種コメントを考慮の上、CDを作成した。日本は、このCDにおいて、別途規格を作成中である「袖付保温具」(CD 24432)のみならず、「バッグ型保温具」も含めるべきとの意見を提出しており、この意見は採用された。
 審議において、袖付保温具については、一部LSA Codeの要件を超える事項を含むISO規格案を検討中であるのに対して、バッグ型保温具についてLSA Codeを満たすものというだけではバランスが取れない等の意見があり、バッグ型保温具を含めるべきでは無いとの意見が、WG1議長であるMr. Bie(デンマークの救命設備・器具会社の技術担当)より指摘された。これに対して、太田氏や他の代表から、単に保温性だけを考えればバッグ型の方が優れているとの指摘もあり、バッグ型をあえて標記規格案から外す必要はないとの意見が多かった。また、Mr. Bieは、バッグ型は、保温具を来たまま泳ぐことができないので安全上問題があると主張した。これに対して太田氏は、LSA Codeには「着たまま泳ぐことができない保温具は、水中で2分以内に脱げること」との規定があり、生存艇乗艇後に海中転落する危険性が想定されてはいるものの、その危険性は高くないと考えられること。生存艇乗艇前の海中転落については、そもそも生存艇内に収納する保温具であり、無意味であること指摘した。その結果、前述の通り、バッグ型の保温具も標記規格案に含めることとなった。
 一方、袖付保温具のみISO規格(CD/24432)が作成されつつあり、バッグ型については規格が無い点について審議した結果、現在検討中のCD/24432の中には、泳力への影響評価等を除き、材料、強度等、バッグ型保温具にも適用可能な部分も多い。そのため、現在のCD/24432の作成作業はそのままとして、今後、同規格の改正または新規格の作成により、バッグ型の保温具についても規格を作成することについて検討することとなった。日本国内の関係者の希望があれば、今後、バッグ型保温具の規格作成を提案することも考えられる。基本方針の草案としては、袖付保温具の規格のうち、材料や強度試験に関する項を適用し、泳力への影響評価や再帰反射材(海中転落時の着用を想定しないため)に関する項を適用しないことが考えられる。
 CD案のWDからの主な変更点は以下の通り。
(1)略号の説明が加えられた。(c.f.3節)
(2)全体として、開放型救命艇に特有の装備品については、Informative Annexで言及することにした。(例えば4.23.3節の手漕ぎ式の櫂等)
(3)飲料水用計量カップについては、仮に大きさを200 mlとした。(c.f. 4.7節)→問題が無いか、確認のこと。
(4)水密電気灯については、日本の型式承認基準の概要を紹介し、これを簡潔にしたものを仮の規格案とした。(c.f. 4.9節)
(5)応急器具(c.f. 4.11節)、釣り具(c.f. 4.12節)については、必要最低限の項目を記載することで基本的合意が得られ、仮の案が作成された。なお、仮案の作成において、釣り具については、日本製品を基礎として、項目を選定した。
(6)斧の刃の長さを80mm以上とした。(c.f. 4.16節)
(7)日光信号鏡については、「鏡を用いて新聞の文字が読めること」といった時代がかった記述を廃し、反射率、平面性等の試験について規定することで合意した。日本の型式承認基準の概要を紹介し、これに基づいて仮の規格案を作成した。(c.f. 4.22節)
(8)もやい綱については、太さを規定する、強度を規定する等について議論があり、仮に、強度34 kNを鍵括弧付きの案とした。
(9)非常食については、容器・包装の試験基準が必要である旨が合意され、米国基準に基づく仮の案を作成した。(c.f. 4.30節)また、この試験基準は、水の容器にも適用されることになった。(c.f. CD案4.45節。SC 1 N 154-4.46節)
 なお、日本の型式承認基準は容器単独の試験ではなく、例えば落下試験においても、中に入った食料の状態で評価するもので、発想が異なる点に留意して今後意見を述べる必要があろう。また、JIS Z 1707(食品包装用プラスチックフィルム)と同等のISO規格を把握しておくことが望ましい。
(10)膨張式生存艇の修理用品については、必要最低限の項目を記載することで、基本的に合意した。従来の布等と接着剤に加えて、粘着シートも認めて欲しいとの意見があり、案が加えられた。(c.f. 4.31節)
(11)救助用の浮輪(rescue quoit)については、実際に会議場の庭で投げてみるなどして検討した結果、最低重量を記述すべきか否か等が検討された。また、腕を通すための最低の内径は記述すべきであろうことが概ね合意された。さらに、索の太さや強さについて記述することが合意され、仮の案(太さ:3〜6 mm。強度:900 N)が作成された。(c.f. 4.32節)今後は、日本の製品の重量及び寸法について調査し、意見を述べる必要があろう。
(12)スポンジについては、吸水量を記述することとなった。(c.f. CD案4.38節。N154-4.39節)
 なお、レーダーリフレクターの基準(大きさ、掲示の高さ)についても、専門家(MITAGSの元のメンバー)を招いて話を聞く等により検討したが、案を書き換えるには至らなかった。
(13)今後さらに検討される主な事項は以下の通り。
(a)自由降下式救命艇のコンパスの規格
(b)ビルジポンプ(今回は、殆ど審議してない。)
(c) 消火器の仕様と数(IMO.A.602(15)またはその改正決議を満たすものについては、1個。もっと小型のものを認めること及びその際の数について検討する予定)
(d)釣り具、応急器具、膨張式生存艇用の修理器具の項目
(e)非常食/水の容器・包装の試験基準
(14)例えば3-bis節として、材料の耐候性等に関する一般的な記述を入れることについて議論があった。(その際太田氏は、「一般的な記述は、規格への適合の判定を困難にする恐れがある」との理由で、やや後ろ向きな意見を述べるに留めた。)今後、意見として提出される可能性が高い。
 
4. CD/24432「袖付保温具」のCDの検討
 CD/24432「袖付保温具」のDIS案を作成した。本規格案について日本からはコメントを提出しておらず、独や米のコメントを取り入れて一部修正が行われた。前述の通り、「生存艇及び救助艇の装備品」の規格との関係で、このCDをバッグ型の保温具にも拡張することについて議論があったが、それは今後の課題である旨を指摘したところ、合意が得られた。即ち、現時点においては、規格のスコープは変更しないことで合意された。
 第8節にある製品の製造時試験については、独が、ISO/IECの規格作成指針に言及し、削除すべき旨を主張した(CD/24432に関するコメント集参照:添付資料4)。これを受けて、製造時試験の規格を作ることと、製品の規格に製造時試験を含めることの関係等ついて議論があった。その際太田氏は、「製品の規格に製造時試験を含めることは、製品の規格への適合の判定において問題となる恐れがある」旨を指摘し、独のコメントの通り、CD/24432の第8節(Production testing)は、DIS案からは削除されることとなった。
 
5. 将来の作業項目
 将来の作業項目については、これまでの議論の経緯から、MES(Marine Evacuation System)のSignalingの規格について英が提案する可能性があることが認識された。また、MESに関連して、被験者を用いた試験(一般の人で構成するべきか否か等)について意見が交換されたが、規格化してはどうかという話にはならなかった。
 SC 1においては、2002年に韓国で開催されたTC 8の結果(SC 1 N 158)及びIMO/DE 43における検討結果を考慮するよう指示があった。WG 1では、DE 43の検討結果の中では、生存艇の材料の規格と、レーダー反射型の生存艇の規格を検討してはどうかとの意見があった。
 これらに加えて、SC 1及びWG 1で、2002年9月に開催された欧州委員会の"amending Council Directive 96/98/EC on marine equipment" の資料について言及されたが、WG 1でも具体的には検討しなかった。なお、この資料では、今後国際規格を作成すべき可能性がある救命設備・梯子関係では、以下が挙げられている点に留意されたい。
(1)Radar reflector for liferafts
(2)Immersion suit materials
(3)Float-free launching appliances for survival craft
(4)Public address and general emergency alarm system
(5)Embarkation ladders(ISO 799の改正)
 
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SC 1/WG 3(防火設備作業委員会)会議報告
1. 開催日時:
4/14(月)10:00から17:00
4/15(火)08:00から09:30、13:00から17:30
4/16(水)08:00から12:30、14:00から16:00
 
2. WG 3関係文書
(1)火炎感知器の新作業提案に関する文書(久野氏が用意した。:添付資料7-17-2参照
(2)CD23269-1へのコメント集(WG 3事務局が配布した。:添付資料10参照
(3)SC1 N 165エアロゾル消火装置のWD案(会議場で配布された。:添付資料14参照
 
3. CD/17338(防火図面に用いる記号)
 東京会議にて検討したCDへのコメント(主にイタリア及び日本から)を確認した。主な事項は、B60は削除すること、及びB30は現存船にまだ使用されている可能性があることに鑑み、残すこと。BibliographyのISO17631を正式に発行したものに直す。project leaderが修正を施したDIS案をSC1事務局に提出する。
 本件は、DIS投票にかける、SC 1に提案することにWG 3は合意した。
 
4. WD/24409(安全のための表示)
4.1 WD/24409-3(安全のための表示の規定)
 先に4/13付けで回章されたPart 3文書及びWG 3の本件専門家会議(2004年2月14日、15日)による審議結果の案を検討した。主な議論は以下のとおり。
・デッキの番号付けは、下から順にする。
・旅客用の避難経路では、1stと2ndのescape routeの他に、assembly stationへの経路を表示する。乗員用品経路では、assembly stationの表示は必要ない。
・Primaryとsecondary means of escapeは、非常事態の状況によって異なるのではないか(Sweden)。primary routeは、設計時に避難時間を計算するのに用いたもので、設計上安全な避難を確保したものであり、SOLAS/II-2/13.3で要求されるprotected escape routeである(WG 3合意)。
・cabinからのrouteの表示は、escape routeのassignされたenclosed stairwayへの経路を示す「走る人」のマークが良い(伊)。そこには「EXIT」及び「走る人:非常経路」のシンボルをつける(伊)。区画からの避難経路の出口は「走る人」のみにすべき(スウェーデン)。欧州では「EXIT」は使用しない方向である(言語の問題)。区画からのprimary route of escapeは「走る人」のマークのみで示す(WG 3合意)。escape route内では、それに「Assembly station」のシンボルも付加する(WG 3合意)。secondary escape routeは、白地に緑のマーク、primary escape routeは緑地に白のマークという案もある(WG 3は合意に達せず)。必要に応じて言語の説明も付加できる(EXIT、出口、等々:WG 3合意)。secondary routeであって通常は乗員のみが使用するrouteはどう表示するか(伊の疑問)。表示義務の根拠はRegulation SOLAS/II-2/7.1.1及びMSC/Circ.699であり、このSOLAS regulationはA.760(18)を引用している。MSC/Circ.699のemergency exitに関する記述をISO 24409-3に導入する。
・吉田案: Assembly stationのないdeckの廊下では、「走る人」のEXIT symbolと矢印でprimary escape routeの階段室の方向を示す。その階段室のドアには「走る人」のEXIT symbolを表示する。その階段室内では、assembly stationのsymbolとその方向(上または下)を示す。階段室内のassembly stationのdeckのドアでは、assembly stationのsymbolを示す。そこから廊下へ出たところには、assembly stationのsymbolとその方向を示す矢印を掲示する。引き続き廊下及びassembly stationへ至るrouteでは、assembly stationのsymbolとその方向を示す矢印を掲示する。
・4.4.3.3を変更、marking of assembly stationとし、1番目と2番目の文章を削除する。
・4.3.4を削除。
・4.3.5は、「集合場所内では、すべての入口で見える「集合場所」を表示する」旨に変える。
・4.3.6は別の項とする。「位置表示(mimic plan)」。この表示は旅客用である。客室では、そこから避難階段までの経路を示す。
・4.3.7も別項とする。消火器、装置は適切にsignで表示すること旨。廊下がsignでoverloadされることに懸念がある。
・4.3.8も別項とする。signing systemを示した何らかの文書(ポスターでもよい)を船上に用意する(承認される必要はない)。
・4.4.1から4.4.12を削除した。4.5の規定はすでに4.3.6にあるので、削除する意見あり。mimic signのより詳しい要件を付加する意見もあった。
・4.4のsizeに関する項は削除。signのデザインの統一は合意。但し、大きさを統一する必要はない(削除)。照明は、All shipboard means of escape signs shall be illuminated. The illumination shall have a capability of being fed by emergency source of power, or the sign shall have photoluminescent properties with luminance decay performance no less than any installed photoluminescent low location lighting elements as described in ISO 15370. これはclause 6に採用された。
・4.5(a)では、「出口ドアが部屋内部のすべての場所から見える場合には、ドアの方向を示すサインは不要である。」という解釈である。
・4.5(i)では、「a place of relative safety」は常に「assembly station」であるのか、もしそうであれば、書きぶりを修正する必要がある。
・4.7はPart2でcoverされるため、削除。
・4.8矢印の使い方は、防火及び救命設備の双方で同じ使い方とする。location arrowはものの位置を示し、direction arrowは行くべき方向を示す。(f)と(g)は削除する。
・8項は、visible distanceの決め方の規定であるが、その値に関する規定が明確でない。
・scopeはMr. Abbateが案を書いた。
・規格の名称を検討した。
 
 以上の他、細かな修正を施したCD文書をProject leaderとWG 3事務局が共同して用意した後、CD投票にかける旨SC 1に提案することにWG 3は合意した。
 
4.2 CD 24409-1(設計の基本)
 2003年1月に送付された案について検討した。文字の付加方法をPart 3からPart 1へ移動した。
 WG 3は、修正をした上で原案をCD投票にかけることを合意した。
 
4.3 CD24409-2(安全表示のカタログ)
 2003年1月に送付された案について検討した。コメントをproject leaderに出す(2ヶ月内)よう要請された。
 
5. 火炎感知装置
 SC 1/WG 3の新作業項目提案(NWIP)への投票が済んでいる。原案作成作業への参加は、日、米、スウェーデン、デンマーク、ポルトガル及びイタリアから示され、その他、インド、ロシア、ドイツ、韓国が賛成したので、新作業項目として承認された(日本舶用品検定協会 久野氏がProject Leader)。
 久野氏は、IMOの局所消火装置に関する規則の概要を説明し、この消火装置を自動起動するための火災感知装置の必要性とこれに対応できるものとして火炎感知装置が有力であること及びその規格作成が急務であることを説明した。さらに、火炎感知器の実際の設置状況、既存の基準(EN及びFM)が陸上用であること、船上設備に対する環境基準はIEC 60092-504に規定があることを示して、提案している規格の内容の根拠がこれらの既存の規格であることを示した。引き続いて、規格案に従って実際に試験を実施した結果を紹介した。
 以下のコメントが表明された。
・機関室での溶接作業に反応して誤報する恐れがある。これについては、溶接作業の実施を周知することで対応する。機関室自身の修理以外の溶接作業は作業室内で実施する。局所消火装置の自動作動に対しては、火炎感知器とその他の感知装置あるいはビデオによる感知の2つの感知で作動させることになっている。
・メンテナンスに関する要件及び設置状況におけるチェック(点検)の要件も必要であろう。
・他のISO/TCとリエゾンを取る必要があるか、あるいは各国の内部で関係者からのコメントも考慮する必要がある。これはEN 54-10に基づいているので、リエゾンの心配はないと考えられる。
 検討の結果、WD文書はよくできているので、以上のコメントを付して、久野氏から提出されたWDをこのままCD投票にかける旨SC 1に提案することにWG 3は合意した。
 
6. ISO/CD 23269-1 EEBD(非常用呼吸具)
 本件の関する4つのISO規格案については、吉田氏がProject Leaderである。
 CD投票に寄せられたコメントを検討した。
・Total inward leakage testを入れることに合意した(Leak tightness testの後に)。「facepieceにシールがあるEEBDはEN 13274-1に従った試験方法で試験し、漏れが[0,05]%以下であること。」独の提案は0,5 %であるが、EN 13274-1では0,05%としているため、後でチェックする。
・Ready for use apparatusの定義が必要か。「complete and operational EEBD」
・「full facepiece」は止める。
・containerはcylinderとする。
・4.1.1: FSS Codeのfacepieceの定義を採用して、4.1.1を書き換える。
・4.1.1: FSS Codeのhoodの定義も入れる。
・4.1.1: 書き換える「The EEBD shall have a facepiece, or a hood which completely covers the head and neck・・・」。
・4.1.1: 髭がシールを邪魔する件は、了解するものの、ここでは触れないこととした。
・4.1.5: EN 13794を入手して、タイトル、発行年を調べること。
・4.2.1.5: EN 132のbreathing bagの定義を入れる。6.12のtitleに「and breathing bag」を加える。4.2.1.5は不要となる。
・4.2: 総合的に書き換える。3つのtypeに分けない。
・4.2.4: 独提案の「goggle」はFSS Codeでは認められない旨確認した。
・5: 誤差;温度は2度、湿度は10%、時間は「at least」
・5: 各環境試験後に目視試験を行い、環境試験は5項の順に実施し、すべての環境試験後に6項の性能試験を実施する。
・5: 試験体数は6個とし、すべての試験を実施する。
・5.1.3: vibration testとする(resistanceを削除する)。
・5.1.4: 日本意見は、過去の決定(東京及びストックホルム会議)に反するので却下された。
・6.6.3のタイトルをDombind constant flow and lung governed demand typeとした。
・6.7: which includes a full facepiece or closed hood を削除した。
・6.7: 試験方法を明示する必要がある。試験方法案を早急にKurt Heinz(SC 1事務局)に送ること。
・6.9.3: これは材料の燃焼性を調べる試験故、日本の意見は却下された。
・6.9.4: 燃えないこと旨の要件を付加する日本の意見は取り入れられた。
・6.12.3: 2倍の圧力に耐える意見に合意した。
・8: 簡単な使用方法をEEBDに付ける旨のFSS Codeの規定を追加する。
・5、6、7のタイトルに「requirement」を入れ込む。
 
 以上の他、修文を施した。これをDIS投票にかける旨SC1に提案することにWG 3は合意した。
 
 Project leaderは、CD投票へのコメントを解決して作成したPart 1(Kurt Heinzが仕上げる)を勘案して、Part 2、Part 3及びPart 4についてのCDを用意するよう要請された。
 
7. エアロゾル消火装置
 Don Murray氏が用意したWD案(SC 1 N 165:添付資料14)を紹介した。
・エアロゾルの区画内の分散性、天井高さ、長さ、体積及び床面積に関連した必要量を確立する。(8.2.1項の試験)
・消火性能は、限定した容積の試験室(500m3)で、規定の消火剤での消火性能を証明する。(8.2.2項の試験)
 このWD案を付して、新作業項目投票にかける旨SC 1に提案することにWG 3は合意した。
 
8. 深鍋油調理器の消火装置規格(ISO 13571)の見直し
 Don Murray氏が、高温の当該調理器は一度消火しても再着火する危険性を示し、さらに再着火の可能性は、火災の継続時間にも依存することを示し、ISO 13571を改正すべきと主張した。WG 3はこの主張をtake noteした。
 
9. 消防員装具
 本件の関する4つのISO規格案については、吉田氏がProject Leaderである。
 当規格案はDIS投票中のため、今回審議は行わなかった。
 
10. WG 3の将来作業項目
 時間がなくなり、実質的な審議は行われなかったが、Fire Safety SystemのTechnical standardsについて、IMO/FPにおける審議に注目して、WG 3で将来検討することとなった。
 
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ISO/TC 8/SC 1 ボルチモア会議資料目録
添付資料番号 資料名称 備考
1. SC 1 N 164 Notice of meeting/Draft agenda of /TC 8/SC 1 in Baltimore WORDファイル
2. SC 1 N 166 List of delegates to 9th plenary session of ISO/TC 8/SC 1 EXELファイル
3. SC1N150 ISO/CD 24432 Thermal protective aids with sleeves PDFファイル
4.  − Explanatory report ISO/DIS 24432 PDFファイル
5-1 SC 1N 154 NWIP on ISO/WD Survival equipment for lifeboats craft and rescue boats PDFファイル
5-2 SC 1N 154 ISO/WD Survival equipment for lifeboats craft and rescue boats PDFファイル
6. SC 1 N 167 Result of voting on NWIP: Survival equipment for lifeboats craft and rescue boats PDFファイル
7-1 SC 1 N 161 NWIP on Point-type resettable flame detectors for ships PDFファイル
7-2 SC 1 N 161 ISO/WD XXXX Point-type resettable flame detectors for ships PDFファイル
8. SC 1 N 172 Result of voting on NWIP Point-type resettable flame detectors for ships PDFファイル
9. SC 1 N 159 ISO/CD 23269-1 Breathing apparatus for ships - Part 1: Emergency escape breathing devices (EEBD) for shipboard use PDFファイル
10.  − ISO/CD 23269-1に対する各国コメント PDFファイル
11. SC1N134-2 Rev. ISO/WDXXXX-2 Breathing apparatus for ships - Part 2: Breathing apparatus for shipboard firefighters PDFファイル
12. SC1N134-3 Rev. ISO/WDXXXX-3 Breathing apparatus for ships - Part 3: Self-contained breathing apparatus (safety requirement) required by the IMO IBC and IGC Codes PDFファイル
13. SC1N134-4 Rev. ISO/WDXXXX-4 Breathing apparatus for ships - Part 4:Self-contained breathing apparatus for emergency escape required by the IMO IBC and IGC Codes PDFファイル
14. SC 1 N 165 ISO/WDAAAA: Aerosol fire suppression systems for ships PDF ファイル
15-1. SC 1N 105 ISO/CD 17338 Plans for fire protection - Indications of fire rating by divisions(規格本文) PDFファイル
15-2 SC 1N 105 Annex A PDFファイル
15-3 SC 1N 105 配置図例 PDFファイル
16. SC 1 /WG 3
N XXX
Design, location and use of shipboard safety signs for fire-fighting equipment, life-saving appliances and means of escape - Part 3 Code of practice for use PDFファイル
17. TC58/SC 3
N1043
ISO/CD 3500 Gas] cylinders - Seamless steel CO2 cylinders for fixed fire-fighting installations in the marine industry PDFファイル
18. SC 1 N 170 Report of the 9th Plenary session of the ISO/TC 8 Sub-committee on Lifesaving and Fire Protection, Baltimore 2003-04-15/16 WORDファイル
備考:資料名称にポインターを当ててクリックすると、当該資料が開きます。







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