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(7)Class hierarchy
 本ファイルに出現するクラス階層関係を示すと図6.2の通り。この図において斜線が施されているCLASSは本来存在すべきであるが、本ファイルにはないもの、点線の部分は本来階層関係の宣言が必要なのに存在しないものを意味する。(なお、#36で定義されているCLASS名がgeneral characteristicsとなっているが、これはgeneral characteristics definitionの間違いである。)
 
図6.2 CLASS階層図
(拡大画面:21KB)
 
 ところで、各々のエンティティにこれらのCLASS情報を割り付けるに際して幾つかの異なる方法が考えられる。図6.3aは本ファイルで用いられているもので、図6.3cはこれまで見てきたファイルで採用されているもの、また図6.3bも考えられる。何れの方法も許されるものであり、どれが駄目というものはないというのが結論のようである。ただそれぞれの持つ意味には若干の差異があるようで、図6.3aは本来適用されるCLASSは異なることが前提になっているのに対して、図6.3cでは、元々CLASSは定められたものであり、それらが幾つかの対象エンティティに適用されるという立場を取っている。その意味からすると、この場合図6.3cが都合がよい。
 
図6.3a CLASSの割付方法a
 
 
図6.3b CLASSの割付方法b
 
 
図6.3c CLASSの割付方法c
 
 また、図6.3aの方法によるとファイルのサイズそのものが大きくなるのも考えものである。
 
(8)Spacing table
 
図6.4 Spacing Tableの構造
(拡大画面:20KB)
 
  (#183−#178)がSpacing Tableの内容を表している、つまりここでは表形式のデータの表現を図3.3のエンティティの組合わせを用いている。これは先に述べた[hull_majour_bulkhead.stp]ファイルのFrame Tableの場合に同じ事柄である。Compound_representation_item.nameがSpacingの名前を表し、片方のvalue_representation_itemでposition番号(count_measure)を、他方のvalue_representation_itemでposition(length_measure)を表す。
 
 (#219−#311)にて表現されているSpacing tableを、表形式に書き直したのが表6.3である。何ということはなく、ごくありふれた表に過ぎないものである。このように、STEPファイルで表データを表すのは余りスマートとはいえない。もっと長い表データの場合には、とてつもないファイルサイズになることが予想される。STEPでは、自分の中に全てのデータを取込まずに、WORDやEXCEL、あるいは図面など(これらは電子データとは限らず紙の図書でもよい)一般ドキュメントを外部参照して意図を連結する仕組みが提供されているので、このメカニズムを用いて、Excelなどのファイルを参照した方が現実的であろう。
 
#219= COMPOUND_REPRESENTATION_ITEM
('F-2',SET_REPRESENTATION_ITEM((#220,#221)));
#220= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position number',COUNT_MEASURE(-2.));
#221= VALUE_REPRESENTATION_ITEM('position',
LENGTH_MEASURE(36.576));
#224= COMPOUND_REPRESENTATION_ITEM
('F-1',SET_REPRESENTATION_ITEM((#225,#226)));
#225= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position number',COUNT_MEASURE(-1.));
#226= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position',LENGTH_MEASURE(35.3568));
#227= COMPOUND_REPRESENTATION_ITEM
('F0',SET_REPRESENTATION_ITEM((#228,#229)));
#228= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position number',COUNT_MEASURE(1.));
#229= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position',LENGTH_MEASURE(34.1376));
#230= COMPOUND_REPRESENTATION_ITEM
('F1',SET_REPRESENTATION_ITEM((#231,#232)));
#231= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position number',COUNT_MEASURE(11.));
#232= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position',LENGTH_MEASURE(32.9184));
#233= COMPOUND_REPRESENTATION_ITEM
('F2',SET_REPRESENTATION_ITEM((#234,#235)));
#234= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position number',COUNT_MEASURE(21.));
#235= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position',LENGTH_MEASURE(31.6992));
#236= COMPOUND_REPRESENTATION_ITEM
('F3',SET_REPRESENTATION_ITEM((#237,#238)));
#237= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position number',COUNT_MEASURE(31.));
#238= VALUE_REPRESENTATION_ITEM
('position',LENGTH_MEASURE(30.48));
 
・ ・ ・ ・
 
表6.3 Spacing Table
名前 Spacing番号 位置
F-2 -2 36.5760
F-1 -1 35.3568
F0 1 34.1376
F1 11 32.9184
F2 21 31.6992
F3 31 30.4800
F4 41 29.2608
F5 51 28.0416
F6 61 26.8224
F7 71 25.6032
F8 81 24.3840
F9 91 23.1648
F10 10 21.9456
F11 11 20.7264
F12 12 19.5072
F13 13 18.2880
F14 14 17.0688
F15 15 15.8496
F16 16 14.6304
F17 17 13.4112
F18 18 12.1920
F19 19 10.9728
F20 20 9.7536
F21 21 8.5344
F22 22 7.3125
F23 23 6.0960
F24 24 4.8768
F25 25 3.6576
F26 26 2.4384
F27 27 1.2192
F28 28 0







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