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L.3.4 Structural features
 
 Structural_featureはフィーチャーの定義のための概念を規定し、Structural_partとStructural_systemに対して適用される。Structural_featureの形状は次のいずれかの方法により表現される。
(1)Explicit_feature_design_definition(BB feature_-design_definitions)を用いて明示的に記述する方法。
(2)Feature_library_definition(BB feature_design_definitions)を用いてフィーチャライブラリを参照する方法。
(3)フィーチャタイプに固有のDesign_definitionのうちの一つを用いて形状パラメータを記述する方法。
Design definitionとしては次の通り。
・Free_form_interior_cutout_design_definition;
・Circular_cutout_design_definition;
・Elliptical_cutout_design_definition;
・Elongated_oval_cutout_design_definition;
・Rectangular_cutout_design_definition and its subtypes;
・Triangular_cutout_design_definition and its subtypes;
・Part_cutout_design_definition;
・Drain_hole_cutout_design_definition;
・Round_corner_design_definition;
・Inward_round_corner_design_definition;
・Outward_round_corner_design_definition;
・Bevelled_corner_design_definition;
・Shear_bevelled_corner_design_definition;
・Rectangular_cutback_corner_design_definition.
 
 モールド形状への参照は提供されない。ただし、(対応するrelationship-entityを経由して)親子のリンクが存在する場合、および親の参照の基礎を成す幾何形状が存在する場合の、フィーチャの親を経由する場合を除く。フィーチャの設計定義の階層を図7.6に示す。
 
図7.6: Hierarchy of feature design definitions
(拡大画面:50KB)
 
Bevelled_corner_cutout
 bevelled_corner_cutout(すなわち面取り)を、ISO/DIS 10303-224では、矩形の作用アイテムと、作用アイテムのいずれの隣接面とも平行でない法線ベクトルを持つ平面との交差により得られる面であると表現している。局所座標系の原点は作用アイテムの切り取られるコーナー位置での境界線の交点に配置される。局所座標系の座標軸は作用アイテムの辺点と一致し、切り取りは常に反対軸方向に生じ、オフセット量および角度はx軸に沿って計測される。
・Bevelled_corner_cutout: 切り取り面の法線ベクトルが作用アイテムの隣接面
のいずれかと垂直を成す。
・Shear_bevelled_corner_cutout:切り取り面の法線ベクトルが作用アイテムの隣接面
のいずれとも垂直を成さない。
 
Circular_cutout
 circular_cutoutは、作用アイテム中の円弧状の開口であり、半径"r"により規定される。数学的には次式により記述される。
:x2 + y2 = r2
局所座標原点は円弧の中心と一致する。
 
Elliptical_cutout
 elliptical_cutoutは、作用アイテム中の楕円により表現される開口である。数学的には次式により記述される。
:(x/a)2 +(y/b)2 = 1
 局所座標原点は円弧の中心と一致し、座標軸(x軸、y軸)は楕円の半軸に一致する。"a","b"は半軸パラメータである。
 
Elongated_oval_cutout
 elongated_oval_cutoutは卵型もしくはスロット状の開口である。基本的な形状は"distance離れた"2個の円弧"r1"、"r2"と、それらを結合する包絡線から構成される。2個の円弧の半径が同一の場合、開口はスロットとなる。追加の弓形(すなわち、半径"r3"と弓形の中心座標"r3_x","r3_y")を指示することにより、開口は卵型となる。局所座標中心は左側円の中心となる。局所x座標は2個の基本円の中心を結んだ線(=対称軸)により与えられる。
 
Rectangular_cutout
 rectangular_cutoutは向かい合う辺が平行で、隣り合う辺が直角となる開口である。開口の内角は90度となる。"width"と"length_of"により矩形開口は規定される。局所座標原点は開口の対称軸の交点に配置される。
 
Round_corner_rectangular_cutout
 round_corner_rectangular_cutoutはコーナー部に丸みをつけた矩形開口である。矩形開口は、"width"、"length"、そしてコーナー半径"r"により規定される。局所座標原点は開口の対称軸の交点に配置される。
 
Round_edge_rectangular_cutout
 round_edge_rectangular_cutoutは2つの向かい合う辺が弓形に置き換えられたrectangular_openingである。矩形開口は、"width"、"length"、そして弓形半径"r"とその中心により規定される。局所座標原点は開口の対称軸の交点に配置される。弓形の中心はx軸上にあり、正負値を取り得る"distance"で与えられる。
 
General_triangular_cutout
 general_triangular_cutoutは対象軸および直角内角を持たない。中心は角点c1に位置し、角点c1とc2によりx軸が定義される。y軸はx軸に垂直であり、角点c3のy座標は正値となる。
 
Right_angle_triangular_cutout
 right_angle_triangular_cutoutは、直角三角形の開口である。局所座標原点は直角コーナーに位置し、x軸およびy軸は他の2コーナーを指す。"height"と"width"が三角形開口を規定する。
 
Two_equal_legs_triangular_cutout
 two_equal_legs_triangular_cutoutは二等辺三角形の開口である。他の辺と等しくない辺は、"height"と"width"で規定される辺に一致する。
 
Drain_hole_cutout
 drain_hole_cutoutは対称な楕円開口であり、両側の円弧を、対称線に沿って作用アイテムの外につないだものである。ドレンホールの対称軸は作用アイテム外周に垂直をなし、作用アイテムの内側を指す。局所座標原点は作用アイテム外周と対称軸の交点に位置する。すべての長さ(幅、深さ、半径、ギャップおよびギャップ半径)は常に正値で計測される。深さは対称軸に平行に計測され、一方、幅とギャップは垂直に計測される。
 
Part_cutout
 part_cutoutは作用アイテムのエッジ部開口であり、部品(型鋼、パイプ等)に起因する。開口形状は部品に依存し、対称とは限らない。全ての計測値は部品に対して相対であり、部品のID-pointsに依存する。局所x座標は作用アイテムエッジに一致し、y軸方向はそれに垂直となる。
 
Rectangular_cutback_corner_cutout
 rectangular_cutback_corner_cutoutは、作用アイテムのコーナーで内向きに矩形を切り取ることにより生成される。その辺は元のコーナーの辺に平行となる。局所座標原点は切り取られるコーナー位置に配置される。局所座標軸は作用アイテムが含まれる方向が正となる。全ての計測値(x深さ、y深さ、z深さ)はx,y,z軸に沿って常に正値で計測される。velled_corner_cutoutやround_corner_cutoutと組み合わせることにより複雑な切り取りを生成することも可能である。
 
Round_corner_cutout
 round_corner_cutoutは2つ隣接面の間の円弧(円筒面)を表し、フィレットとも呼ばれる。局所座標原点は作用アイテムの切り取られるコーナーでの境界線交点に配置される。局所座標軸は作用アイテムの切り取りの生じる境界線および点と一致し、常に正方向となる。半径は常に正値で与えられる。
 
Inward_round_corner_cutout
 フィレット中心が作用アイテムの外側に位置し、フィレットは内向きのカーブを表す。オフセット量は正負値となりうる。オフセット量は局所座標中心からの距離を表す。
 
Outward_round_corner_cutout
 フィレット中心が作用アイテムの内側に位置し、フィレットは外向きのカーブを表す。オフセット量は正負値となりうる。オフセット量は局所座標中心からの距離を表す。
 
(1)Conformance Class(CC)について
・weld UoF
 Class-7〜13は、建造段階で造船所内の設計と現場で対象となる情報を交換するものであるにも関わらず、weld_UoFが含まれていないのは不適切である。本件はCD投票の際JMSAコメントとして提出し、受理されたにもかかわらず、DIS文書に反映されていないので、DIS投票の際コメント再提出し、受理された。正式IS文書にて修正される予定である。
・CC数増大の問題
 CD文書に比較し、DIS文書ではCCの数が8から15に増大している。この理由は、DIS文書より新たに導入されたUoFであるhul_applicabilityの有無によるものである。hull_applicability UoFは、船用STEP規格が同型船の表現をサポートしていなかったという問題点を解決するために導入されたUoFであり、これ自体は重要なものであるが、その有無によりCCを別とするほどのものではなく、無用にCCを増やすと実際にSTEP船用AP規格を適用する際混乱の元になると考えられる。そこで、DIS投票の際、日本コメントとして、hull_applicability UoFは必須とし、本当に必要であるかどうかは属性データにより指示する方法を提案し、受理された。本提案の受理により、正式IS文書ではCC数が15から前文書同様8に削減される予定である。
 Conformance Class自体、UoF単位に縦割りした○×表で構成されており、UoF毎に詳細度を持たせられる仕掛けとはなっていない。AP218の場合、15のCCが規定されているが、実際には殆どのUoFに○が付いている。UoFはあくまでも開発者から見た分類であり、利用者から見た分類とはなっていないことの現れと思われる。より使いやすい規格とするにはこの点を改善する必要があると思われる。
 
 日本から提出したDISコメントとその解決結果を、表8.1に示す
 
表8.1 日本からのDISコメントとその解決結果
Member
body
Clause/
subclause
Paragraph/
Figure/
Table
Type of
comment
(general/
technical/
editorial)
Comment Proposed change Observations of the
secretariat on each
comment submitted
JP-3 6   general Welds UoF should be included in the class 7-13. Make the welds UoF included in the class 7-13. DUPLICATE-SeeUS-248-TB
JP-4 6   technical The number of classes increased too many compared with former document. It is because classes are divided whether the class require the hull applicability UoF or not. Make all classes require the hull applicability UoF. In case where hull applicability UoF is not necessary , setting the attribute "end_hull" blank will work well. MATTHIAS

RESOLUTION- accept comment but in case where hull applicability UoF is not necessary, set beginning and end hull attributes to blank.

Check wording on hull applicability to see if new words are necessary indicating when hull attribute is set/ is not set.

BG will contact Jochan to make sure he doesn't have objections.







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